《HAL's Hearing Report》


No.002 - 2000/07/07

東京都 練馬区 K. I. 様より

 今年 2月も終わりのある日、一足先に帰宅していた主人が 「H.A.L. からおもしろいものが来てるよ。」 と小さな箱を手渡してくれました。見かけの小ささとは裏腹にずっしりと重いその黒い小さな箱の中には銃弾のようなものが 2個。

 「なーに、コレ?」
 「形見てわかんない?」
 「… … … あ〜、わかった! 801 の鼻?」
 そう、 川又さんが送ってくれたのは Copper Head でした。
 「試してみて気にいらなかったら返送してくださいって。」

 H.A.L. で買ってよかったなと思うのはこんなときです。 こういうアフターフォローってうれしいですよね。 夕食もそこそこに、同封されていたレターのとおり、まずいつもの状態で CD を聞き、その後 Copper Head に交換してみると… 詳しい理屈はわかりません。 後でブリーフニュースを読んでみましたがやっぱりよくわかりません。でも音が変わったのはわかりました。

 「シンバルやスネアーの耳障りだったところが聞きやすくなってる」
 「Keiko Lee の声の震える感じがすてき」
 「返さ…ないよね?」
 「今週末、秋葉原行こうか。」


 主人と私が H.A.L. に行くようになって 1年ちょっとが経ちます。 たまたま総武線の車窓から「'99 ノーチラス宣言」 のひまわり色の垂れ幕を見たのがきっかけで H.A.L. を知りました。 そしてレッドチェリーの Nautilus 801 が家にやってきてから7/10 でちょうど1年になります。 家では音楽 CD はもちろん、LD や DVD、 CS も地上波も、 全て 801 から音が出ます。 どちらかが家にいる時には大活躍の 801 です。

 音楽を聞くのは昔から大好き、でも機器には無関心で結婚前はミニコンポで聞いていた私ですが、オーディオ/オーディオ ビジュアル好きの主人の感化で、機器のことが多少わかるようになってきました。 といってもカタログ集めや製品研究をして機種を絞るのはもっぱら主人で、最終候補の中から一緒に選ぶのですが。 2人でレコード店に行き、音楽や映画のディスクを選ぶのも楽しみです。

 「こんにちは。 店の前を通ったんでちょっと寄ってみました。」 東京に住んでいてラッキーだと思うのは気軽に秋葉原にいけることでしょう。 でも、そうやって気軽に H.A.L. に行くと、ついつい時間が経つのを忘れてしまってその日の予定は潰れてしまいます、たいていの場合。 「これを買うぞ」 と意気込んでいく時よりも、かえって長居をしてしまいがちです。 行くたびに面白いことがあるのと、今日は聞くだけという気安さかもしれません。 801 のスピーカーの内振りの角度を変えての試聴、 黒い不思議な板 (アイソレーションボードでしたっけ) の実演、スピーカーの間にKeiko Lee の幻影が見えたこと (これには本当に驚きました)、 銀色のコニサーはオーナーさんより先に見てしまったし。 たまたま居合わせた他のお客さんと話が弾んでしまうことも。

 コンピュータならカタログを見れば性能の予想はつきます。 でもオーディオはカタログだけではわからない、実際聞いて初めてわかることがたくさんあります。 雑誌をいくら読んでも、Web でいくら他の人の感想を読んでも音は聞こえてきません、それがたとえ H.A.L. のブリーフニュースでも。

 「こっちの方が好き」 とか 「気持ちいい」 といった感覚的な感想しか私はいえませんが、 H.A.L. でいろいろ聞くうちに自分自身の好みがわかってきたように思います。 そうして主人の好みと私の好みと予算 (^^; を汲み取って、 川又さんは 「シェフの勧め」 を出してくれます。

 ところで川又さん、私の大好きな TAKE 6 ですが、家で聞くと規律正しい優等生なんです。 彼ら敬虔なクリスチャンだそうなので、聖歌隊風なのもアリかな、とは思うんですが、私はもっとのびのびと晴れ晴れと歌ってると思うんです。 それで、主人が興味を持っている CD プレイヤーですが … … やっぱり、これは次に行く時に相談しますね。

東京都 練馬区 K. I.


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