No.167 MAGICO "V3" 3-way Speaker Systemを上手く鳴らしたい。
日本に上陸したMAGICO SPEAKER SYSTEM ハリウッドCG アニメーション界で
活躍するテクニカルデザイナーAlon Wolf が主宰するMAGICO, LLC(Oakland,
CA USA)が本拠地。
オークランドと聞けばニュージーランドをイメージするが此処は、アメリカ
のカリフォニアです。そして互いに福岡市と姉妹都市とのこと。
なんとも馴染みやすい気持ちになる。
初めて日本に紹介されたのは”MINI”でした。記憶に新しいと思いますが彼
らにとっては確かにMINIでしたが現物を見てMINIの言葉は合いそうもない大
きさであった。
それもそのはず彼らの作るスピーカーはオールホーン型の大きなものであっ
たり個々に特注を受けて製作する会社としてスタート。HPを見ていくと高さ
230cm、幅120cm、奥行き150cmの巨大なホーンスピーカー” Ultimate II”を
確認できる。使われているドライバーは日本製と聞く写真を見て分かる方も
いると思います。そんな訳で15年間もの間、物作りから学び得たノウハウが
”MINI”であり“Model 6”そして”V3”に生かされている。さてこの”V3”
ですがやはり木目が気になりますバームクーヘンを伸ばした感じ?1インチ厚
の17層バルチックバーチ材合板を垂直に重ね製作なんとも手間がかかっている。
したがってMDFの強度3倍という。建具としても良く使われる自然素材の美し
さを際出す為のフィニッシュも見事で、ナチュラルな音に貢献している。黒
の適度な光沢と程よくラウンドをかけたアルミ合金素材のフロントバッフル
については、3次元切削加工にダイレクトマウントしかもリアか固定されるの
でユニット固定ネジ類は一切見えないのも拘りから来るもので堅く、ダンプ
し易い素材を上手く使いこなし音響的にも又デザイン的にも優れた物に仕上
げている。アルミ合金素材使用には大変なコストがかかっているという。そ
の他ユニット、ネットワークへも大変なこだわりを持ちスピーカーポストも
シングルワイヤリングとなっていることも自信の表れかと納得できる。
正確なステレオイメージ、高音質等、スピーカーの存在も感じられず空間の
表現力とフォーカスされた立体感のある音楽イメージがまるで壁が取り払わ
れたように展開する。基本は四角のBOXですがアルミ合金製のフロントバッ
フルが左右に緩やかにラウンドをしており内外側に流れるようになっている
のでしょう。セッティングの際に気がついたのですが後方にどの程度の角度
か分かりませんが微妙に良い角度の仰角がついているのも拘りであり素晴ら
しい容姿へとつながるセンスの現れと思いました。
http://www.electori.co.jp/magico/V3.pdf
今回の使用機器内容は下記の通りでございます。
EINSTEIN The Source ¥1,900,000(税別)
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/pdf/TheSource.pdf
EINSTEIN The Tube II ¥1,900,000(税別)
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/pdf/TheTubeII.pdf
Glass Master SD-2.0 KR \4,400,000(税別)
http://www.scantech.co.jp/glassmaster_sd2.html
Magico V3 \3,500,000(税別)
http://www.electori.co.jp/magico/V3.pdf
RGPC 400PRO \166,000(税別)
http://www.stellavox-japan.co.jp/07rgpc/page/RGPC400.pdf
数あるCDの中から下記を選択いたしました。
良くチェック用に通常使用するCDです。
http://www.superaudiocenter.com/Music.htm
Music for Organ, Brass and Timpani SAC-001
12. Mussorgsky: Pictures at an Exhibition ("The Great Gate of Kiev")
大きな空間での演奏がよくわかるSACDです。管楽器の響きと余韻が心地よい
CDですが、はっきりした低音域とのバランス良く聴きとることができある。
http://www.kkv.musikkonline.no/shop/displayAlbumExtended.asp?id=9480
ENGLESKYTS/Anne-Lise Berntsen FXCD136
パイプオルガンと女性ボーカルのシンプルな構成です。パイプオルガンから
の地を這うような低音。綺麗に澄み切った声量のある女性の声が魅力的です。
特に、Track7では、パイプオルガンを巧みに操る奏法は初めてかもしれません。
どうかするとモヤモヤしがちの低い音域もはっきりと量感のある再生される。
http://tower.jp/item/607541/
アヴェ-マリア〜愛と安らぎのオマージュ WPCS-10264
いつもTrack2のカッチーニのアヴェマリアですが韓国のスミジョーが歌う1曲。
アレンジにとても好感が持てる曲です。
圧巻は、Track13の女性ボーカルです。曲調はラテン系の民謡かオリジナルな
のか不明ですがインパクトの有る曲をまるで天井から降り注ぐような高さの
出る曲です。
つい音楽に吸い込まれそうになる不思議な魅力を持つ彼女。
いつものCDを3枚試しましたが一貫して音の消え際での背景の静けさ。
全方向上部での余韻の消え方など長く聴けるスピーカーの一つに挙げられる
のではと思います。
|