スピーカー巡業シリーズ〜MOREL Octave 5.2MDF編

MOREL Octave 5.2MDF編

当社独自の取り扱いとしてご紹介するNEWブランド"MOREL" 会社としての歴史は古く自社ユニット製造開始は 1975年と28年前にもなります。 その後ハイエンドメーカーにユニットをOEMで供給し、遂に2002年には 自社ブランドでのスピーカーを発表致しました。


2階フロアでの展示はOctave 5.2MDF Black\380,000になります。 ではOctave 5.2MDF Blackはどのようなモデルでしょうか? 型番にもあるとうり色はブラック、 ただのブラックでは無くピアノプラック仕上げになっております。 キャビネットの重さは上位機種のOctave 5.2Corian Blackのように 重厚ではないにしろ 各部の塗装や曲げの技術は素晴らしく、価格以上の見栄えとなっています。 オプションのスタンドもブラック塗装でキリッと引き締まったデザインです。 軽くウーハーユニットを触ってみると戻りが早く反応の良さが伺えます。 さてどんな音が出るか期待して試聴に望みました。

★ 試聴インプレッション★

試聴機材
プリアンプ/DAC APOGEE MINI・ DAC 定価\220.000 モノパワーアンプ BRYSTON 7B-ST 定価\480,000×2 CDトランスポート ESOTERIC X-30 定価\300,000 以上のシステムです。 スピーカーの配置はまず内振りにせず正面配置でセッティングしております。

1曲目
Ozawa Seiji symphony no9から第2樂章molto vivaceです。

まず気付いたことは定位が良い事でした。フルオーケストラの位置が はっきりと分かり各楽器がバラバラになりません。 小型2ウェイでは定位感があっても音がバラバラになりやすい傾向があるのですが Octave 5.2MDF はそれが無くまとまりの取れている音が印象的です。 又低域の量感がブーミーな感じが無く、 高域の伸びも癖が無く聴きやすさがあります。 ここで少し内ぶりにしてみました。そうすると

『この定位は心地よい!特に弦楽器の艶やかさが抜群!』

正面配置ではややポイントが外れていたようで、 やや内ぶりにするとぴたっと定位が取れます。 この定位のポイントをはずさないで聴くと各楽器の"おいしいところ"が つぶさにわかるような気がしまします。 このサイズでフルオーケストラを再生するとは、お見逸れいたしました。

次に2曲目。
steely dan gauchoから1曲目のbabylon sistersです。

録音の良さということで試聴でもよく使用するディスクです。 再生ポイントは"ノリの良い音がでるか"ノリの良い音とはあくまでも私の 主観ですが、低域のヌケの良さとスピード感が重要だと思っています。 こちらもどのような音が出るか期待大です。

まずスネアとタムの軽快さは合格点です。 試聴初めにウーハーユニットを触りましたが、 やはり戻りの早さが音にも出ています。 大きくストロークしながらもすばやく戻るこのウーハーは MORELの特徴の1つではないでしょうか。

低域のヌケも申し分なく心地よい パッンと弾けるようなスネアの音がノリを良く出しております。 以前上位機種のOctave 5.2Corian Blackを聴いてみましたが MDFの方が定位感はやや低減するものの箱なりが残っており 私からしてみればsteely dan などのソースはMDFの響きが ヌケ、スピード感をだしているような気がいたします。 ただしOctave 5.2Corian Blackのゾクっとする定位感はさすがの一言です。

価格別だけではなく、そのエンクロージャーもバリエーションがある 製品はそう多くはありません。音のお好みよって、MDFバージョンか コーリアンバージョンかどちらかお好きな方を選べるのは贅沢な悩みです。

5555では随時ご試聴可能な体制をとっており、ご自宅の試聴に関しても 貸し出しを行っております。お客様の耳で当社が選んだ ハイエンド小型スピーカー "MOREL"をぜひお試しください。



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