上遠野健究所

OCTAVE 5.2 CORIAN WHITE 試聴記

Morel社の「OCTAVE 5.2」スピーカーを展示いたしました。「モレル?」余りなじみの無いメーカーかもしれませんが、イスラエルにあるオーディオメーカーです。
今回ダイナミックオーディオだけのオリジナル輸入品ということで発売することになりました。
ラインナップは以下の商品です。
  • OCTAVE 5.2 MDF Black
    販売価格\380,000/Pair
  • OCTAVE 5.2 MDF White
    販売価格\380,000/Pair
  • OCTAVE 5.2 Corian Black
    販売価格\680,000/Pair
  • OCTAVE 5.2 Corian White
    販売価格\680,000/Pair
  • OCTWIN 5.2 Corian w/ST11stand Black
    販売価格\1,180,000/Pair
  • OCTWIN 5.2 Corian w/ST11stand White
    販売価格\1,180,000/Pair
  • ST51 stand
    販売価格\85,000/Pair
  • ST11 stack stand
    販売価格\15,000/Pair
    価格はエンクロージャーの材質の違い、2台用いて1台を上下さかさまにして使用する「スタック使用」により変わってきます。
    仕上げはMDFだと38万円、コーリアンだと68万円です。「Stack stand」はスタック使用時に1つを上下逆さまに連結するのに使用します。
    組み合わせによってデザインも音も変化するのが特徴となっていますが、その中で健究所でチョイスしたのは「OCTAVE 5.2 CORIAN WHITE」。
    余り白いスピーカーを見かけないという目新しさと、高級感のあるデザイン性で選びました。

    まずはLINN CD12とJEFF ROWLAND Synergy II i、MODEL201の組み合わせで、
    テレマン:6つの四重奏曲第一番を聴いてみました。
    フラウト・トラヴェルソ/ヴァイオリン/ヴィオラ・ダ・ガンバ/チェンバロのバランスが実に良く、特にフラウト・トラヴェルソのしなやかなメロディーがいいですね。
    全体的にコクのある軟らかな音。エンクロージャーに12.5mm厚のコーリアンを採用して箱鳴りをうまく抑えているのが効果的に作用していると思います。
    純正スタンドは強度は確保しつつも無駄を省いた細い4本の脚で支える仕組み、小型のエンクロージャーと相まってユニットが中空に浮んだかたちになっています。
    デザイン重視かと思いきやスタンド込みで音作りがなされていて、スピーカーの存在を感じさせない音の広がりはとても魅力があります。
    ポップスはどうかなと、聴いてみたPINO DANIELE「A ME ME PIACE' O BLUES」はベースの質感も「らしく」でて来てビックリ。かすれたPINOのヴォーカルは品良くまとまっていてこれも面白い。カッチリした音は出ませんがボリュームを上げるとパンチの効いた音も出てきて、十分に楽しめました。意外にオールラウンドなスピーカーです。

    こんな洒落たデザインのスピーカーはシンプルに鳴らしたいという意見も多いと思います。
    写真は現在のセッティング、AURAのPSAMP1とPSCD1の組み合わせ、爽やかさとコクがうまくバランスした音で気持ち良しです。

    「イスラエルとオーディオ」は私にとっては初めての体験でしたが、このMOREL社のスピーカーは奇をてらうことなく音質で勝負できる非常に真っ当なスピーカーでした。
    小型スピーカーを検討中の方は是非候補に入れていただきたいスピーカーです。
    自宅貸し出しも承りますので、興味のある方は 健究所までお問い合わせくださいませ。


  • IMPRESSIONのTOPに戻る