遂に私は判定を下した!!
あの…Moebiusの最終段階とは!??

近年最大の衝撃!! PAD DOMINUSの敗北!!
そして…Moebiusとは!??」
-*-*-*- 大 い な る 序 章 -*-*-*-
Moebius---メビウス [August Ferdinand Moebius]
(1790-1868) ドイツの天文学者・数学者。ガウスに天文学を学ぶ。
同次座標の概念の導入、図形の幾何学的親縁性の系統的研究、双対原理の考察
など、数学に多くの業績を残した。メビウスの帯で知られる。

「無限のパワーを引き出し、楽音の真実を無限大の可能性を持って描き、メビウスの帯のように表裏のない再生音をシステムに与え、 それはオーディオコンポーネントによる演奏と生演奏との境界を取り去るほどの存在!!」


上記は昨年4/29に配信したNo.0643にて突然のお知らせをしたスーパーACケーブル「メビウス」の第一報であった。 http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/237.html
ちょっと、一言(^^ゞ
 この Moebius のスペルで、“o”についてはドイツ語つづりなので“o”の上に点が二つ付くのだが、私のコンピューターではどうやっても表示できず webからコピーしようとしても出来ないので、ご了承頂ければと思います。

さて、昨年にこのような発表をしながら、本来は昨年の夏場には発売したいという計画を持っていたのだが、凝り性なのは私に限らず、メビウスの設計者も同様であった。
実は、当時のサンプルは製作するメーカーが同社の新製品として開発過程にあったものを私が試聴し、あまりにも高価になってしまうだろうという予測から自社ブランドでの発売に慎重になり、 その開発モデルの販売権を私に委ねるという流れになってきたものだった。
 さらに、「もしそうであれば、世界中で川又一人が販売するオリジナル商品として扱いたい。」と要請したところ、何と 「ミスターカワマタがそれほどまでに気に入ってくれたのであれば、更に音質をグレードアップさせる開発を継続するので数ヶ月待って欲しい…」という成り行きになったしまったのだ。(^^ゞ
 待つこと数ヶ月…、昨年の秋に第二回目のサンプルがやってきたのだが、私の判断で…というアイデンティティーを尊重してくれたのか三本の試作ケーブルが送られてきたのである。
その中で私が一番気に入ったものを商品化してくださるということなのだ。
これには恐れ入った(^^ゞ
 しかし、時すでに年度決算を目前に控え、その後にはマラソン試聴会が続き、しかも持ち込まれる新製品も日増しに多くなり、中々決断を下せなかったものだ。
この試作品には“10000951”“10000952”“10000953”という開発ナンバーが付けられており、 私は昨年の秋にこれらを受け取ってからの第一印象として末尾951か952だろうという目処は付けたものの自分を納得させるだけの試聴時間が取れなかったものだ。
そこで、数々の課題が山積している私に代わってメビウスを評価して頂こうと、信頼できるDOMINUSのオーナーに内密で試聴もして頂き、私の一存ではなく既にDOMINUSを使用しておられるユーザーにも意見を求めていたのであった。

そして、バーンインタイムも2,000時間を越えようとしているメビウスを本日納得行くまで試聴することが出来た。そして、それには次のような背景もあった。
 最も手近でACケーブルの変化を聴き取りやすいP-0sにメビウスを差し替えて試聴していたものだが、P-0sの電源オンオフからワードシンクの再ロックまでの時間がかかり中々試聴がはかどらず、 かつフロントエンドと言ってもDACやD/Dコンバーターまで含めての観察が出来なかったものだ。しかし…!?
 随筆の第52話でも述べているように、SACDを含めてX-01が素晴らしいパフォーマンスを示しており、かつDACを含む一体型プレーヤーとして、 それだけの電源ケーブルの差し替えにおいても納得できる判定が出来たのである。
 この結論に至るまでにいったい何十時間の試聴をしてきたことか、そして本日はSignature800ではなくて、 Nautilusでの十分な聴き込みで以前にはわからなかったことまでもが分析できたのである。
 オーケストラに始まり、ヴォーカル、ギター、ドラムとパーカッションなど私がコンポーネントの評価に使用する各方面のディスクを総動員して、 メビウスの名に恥じない正にスーパーACケーブルが誕生したのである。
 音場感,トランジェント,余韻感,音像とフォーカス,楽音の質感、なぜ電源ケーブルだけでこれほど変わるのか!? そして、Nautilusという存在感がそれらを見事に分析して聴かせてくれた。
液体シールドの AC DOMINUS、プラズマシールドの AC DOMINUS、そして頭文字に“N”が付く二社の50万円以上の超高級ACケーブル二本も含め、 今日は決着を付けなければと合計9本ものACケーブルをすべて試聴しこれならば…という大きな自信を持てるところまで吟味できた。

<< 開発ナンバー“10000952”を私の最終的な選択としました!! >>

後は製造元とコストと発注本数の交渉を行い、納期を想定していよいよデビューすることになった。 大変長らくお待たせしましたが、今度こそメビウスが皆さまのコンポーネントの潜在能力を120%引き出してくれることでしょう。