No.0604 2016年2月7日 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-Transparent OPUS Power Cordの真実!! Vol.4「Transparent OPC2とKiso Acoustic HB-X1の同時試聴で納得した!!」 青森県弘前市 H.T様より 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0603.html これまでの投稿をご紹介します。歴史がありますね〜。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0567.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0558.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0536.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0533.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0511.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0485.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0536.html 現有スピーカーは発売時2009年購入のHB-1/Hawaiian Koa & Goldener Madrona。 H.A.L.で出会って以来、音も佇まいもお気に入りのスピーカー。それが、“X”が 付いてどう変わったのか、ダメ元で年末年始自宅試聴を希望したらOKになった。 二本のTransparent OPC2の自宅試聴も同時だったので、Kiso Acoustic HB-X1と OPC2との効果を区別できるように、別々に試聴し、最後に両方をセットして、 その最大効果を追求した。 両品とも12/30に到着。本格的な試聴は元日から。三週間以上試聴させてもらった。 返送はゆっくりでいいとのことで、試聴が長くなりそうだったので、再生するCD、 レコード毎に感想を書きとめた。 この機会にスピーカーを載せているスタンドの角度60度と左右の高さ、水平を調整。 さらに、前から気になっていたAitec Λ3.16 premiumの位置をスピーカーユニット 中心から89.5cm、左右スピーカー間の距離を204.75cmに近づけるように修正。 これらの調整に威力を発揮するのは、ミリレベルの調整が出来るジャイロスコープ 搭載・建築用のレーザー墨出し機。それを使っても、ほぼ一日費やした。 考えられる限りの組み合わせで試聴した。 最初は、スピーカーだけ交換して聴き比べた。 HB-X1は、一聴してHB-1より音の輪郭(いわゆる粒立ち)が明瞭で、低域の音量と 伸びが大きいことが分かった。 思わず“はあ〜”が出た。 どうして最初からこう造ってくれなかったのか、というため息である。 おそらくH.A.L.で鳴らされてきたものだから、十分エージングされているはずだが、 音の輪郭がくっきり、キリッとしているだけに、HB-1より残響が少ないようにも 感じられ、CDによってはややきつく感じられるものもあった。 この時点では、HB-1をHB-X1に敢えて交換するほどの差はないように思った。 次に、現有電源ケーブル・トランスペアレントPLMM2Xを、CDプレーヤー、アンプ、 レコードプレーヤーの順にOPC2に交換して、電源ケーブルとスピーカーとの効果を 聴き慣れた曲で比較試聴。 フィルター・ハウジングは、念のためインシュレーター、Black Ravioli BF-3の上に置いた。 最も交換効果が大きかったのは、アンプ。 HB-1でもHB-X1でも、聴き慣れたヴァイオリン曲、弦楽四重奏曲、交響曲、合唱曲とも、 響き、拡がり、奥行きが良くなる。 CDによっては、HB-X1よりHB-1の方が角立たず、聴きやすいものもあった。 驚いたのはCDプレーヤーからアンプへのRCAとXLRの出力と音の違い。 これまでは違いはほとんどなかった。 それが、OPC2にすると、XLRでは、出力が音量ダイヤルで1時間分ほど違っただけでなく、 響き、拡がり、奥行きも違った。 CDプレーヤーへのOPC2装着は、両スピーカーでそれほどの違いはなかったが、 レコードプレーヤーでは両スピーカーとも音は良くなった。 因みに再生レコードは、40年以上前に買った国内盤か、最近買ったほとんど千円以下、 せいぜい二千円以下の中古レコード。 E.M.G-boardをプレーヤに敷いたら、ペラペラレコードでもCDより音が良くなって、 レコード再生が激変したお陰である。 音が良くなると、音量が上がる。 10時が11時に、遂には12時になった。 HB-1とHB-X1との違いが出始めたのは試聴二週目から。 CDプレーヤーとアンプに、レコードプレーヤーとアンプにOPC2を装着して HB-1をHB-X1とを比較した。 HB-X1は、低域の量感、奥行きに磨きがかかってきた。 HB-X1が、我が装置に順応し始めたように感じた。次第にHB-X1に心惹かれた。 とは言え、HB-X1とOPC2とを買うのは無理。 散々悩んだ末、借用した二本のOPC2購入を決断。 HB-X1を返却することにしたが、名残りは尽きず、返却の間際まで聴き続けた。 HB-X1の音をHB-1で実現することが課題になった。 その後、現在のCDプレーヤー換えてから三年間放ってきたStuder D730とdcsのDAC、 Debbussyに、E.M.G-boardとOPC2を装着して聴き直している。 買い換えを迫られたStuder D730+dcs Debussyが、買い換えたCDプレーヤーに聴き 劣りしないこと、指揮者の宇野功芳氏が言うように、Studer D730でなければ 出せない音があることを実感しつつある。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より H.T様ありがとうございました。今回もご納得いくまでの長期の試聴と、そして 最後には大変ありがたいご注文も頂きまして重ねてお礼申し上げます。 さて、ハルズモニターにご応募頂きました当初、その対象はTransparent OPC2でした。 私からKiso Acoustic HB-X1をお薦めした訳ではなく、あくまでもH.T様のご希望に お応えすべく鳴らしこんだ当フロアーの展示品をお貸出ししたものでした。 現在のKiso Acousticのwebサイトをご確認下さい。 http://www.kisoacoustic.co.jp/ H.T様にお求め頂いたHB-1 / Hawaiian Koa & Goldener Madronaはございません。 下記をご覧頂ければと思います。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/hb1/top.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/hb1/pho.html 税別1ペア170万円のHB-X1に対して、200万円のHawaiian Koa & Goldener Madronaは 当時の特注品であり、その響きは大変美しく、私が販売した累計約60ペアのうちの 約三分の一が、このHawaiian Koa & Goldener Madronaでした。 Kiso Acousticの原さん曰く、HB-X1はオールMahoganyの材質の響きに対してクロス オーバーネットワークをチューニングしたものであり、これを他の木材で作ると 原さんが目指した音質にはならないということを、私はHB-X1発売当初に原さんに 質問して回答を頂いていたものでした。 「H.A.L.'s One point impression!!-Kiso Acoustic HB-X1」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1075.html Kiso Acoustic HB-1にはこれだけの歴史があります。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/hb1/histroy.html 六年間に渡り皆様が鳴らし込んだHawaiian Koa & Goldener Madronaとの比較で、 そのオーナーの皆様に私がHB-X1に買い替えをお薦めしたことはありません。 なぜならば、その両者の魅力、しかも鳴らし込んで響きが更に磨かれたHB-1の 魅力も十分に私は承知しているからです。 そして、最も重要なことは皆様が鳴らし込んだHB-1でE.M.G-boardやTransparent OPC2を 試してみると、その威力が十二分にご理解頂けるという事実があるということです。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 人間が五感で感じるもの。その中に“美”がある。 視覚では、美しいとつぶやいた人の視線の先をたどることで何が美しいのかを 知ることが出来る。 と、冒頭で述べていますが、耳で美しさを感じた皆様の視線の先にはHB-X1が あるということ… -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 上記HB-X1のOne point impressionでこのように述べていますが、HB-1という 響きの年輪を積み重ねていくスピーカーでは、その響きの美しさを増加させる 方向性でアップグレードを検討されていくことを推奨致します。 私がHB-X1を推薦するのは、これからKiso Acousticを導入しようと検討中の方に スタンダードモデルのHB-1 / Mahoganyとの対比においてだけです。 そして、最後にTransparent OPC2によって以前から所有しておられたコンポーネントに 対して新しい価値観がもたらされるという可能性を皆様にもご提案したいと考えています。 H.T様、最後にもう一度ありがとうございました。 |
担当:川又利明 |
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 kawamata@dynamicaudio.jp お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!! |