No.0593 2015年1月9日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-boardの威力を確認!! 

Vol.16「E.M.G-boardは各機材の特長を顕著にする性質があると推察する!!」

埼玉県さいたま市 M.O 様より

          ■ E.M.G-board試聴記 ■

■使用機材

プレーヤー LINN AKURATE DS(ディスクソースはESOTERIC K-03 ケーブルはSAEC XR-1000)
→ WIRE WORLD Gold Eclipse6 XLR
プリアンプ OCTAVE HP300SE
→ ACROLINK 8N-A2080III Evolution RCA
パワーアンプ OCTAVE RE290+BLACK BOX
→ LINN K400 シングル→バイワイヤ接続
スピーカー モニターオーディオ GX300
上記システムの全景は下記の写真にて
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150107-IMG_1490.JPG
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150107-IMG_1491.JPG
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150107-IMG_1492.JPG

機材はQUADRASPIREのQAVXに設置。インシュレーター、ボード類は未使用。

試聴ソース 松田聖子、ASKA、山口百恵、BILL EVANS

■使用個所

A.AKURATE DSの下に使用は下記の写真にて
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150107-IMG_1493.JPG

B.K-03の下に使用

C.HP300SEの下に使用

D.BLACK BOXとHP300SE電源筺体下に使用

■感想

A.全般に音の粒立ちが向上する。高音(ハイハットやピアノ高音域)がクリア
になる。意図的にGold Eclipse6の銀素材によって、華やかな音質を作って
いたが、それとの相性なのか、私の狙いとは少し違うように感じた。

音質全般としては、静寂性が向上しているように思えるので、良い効果があると言える。

B.概ねAと印象が近いが、より顕著に効果が表れている。具体的には、楽器や
ヴォーカルの分離感が上がり、音離れも向上したように感じた。

こちらはK-03の高解像度に対してケーブルがややフォーカスが甘いため、良い
結果が出たように感じた。

ケーブルの吟味が不十分なため、最終結論とはいえない。GNDは接続した方が
良い面が出てくる。

C.あまり相性が良くないように感じた。高音の質感が好みとは違い、低音も
良く言えば締まるが、重量感は減少する傾向になるようにも感じた。理由は不明。
なんででしょう。不思議です。GNDを接続すると、やや静寂性が増す。

D.もっとも好結果。音の明瞭度が増すが、耳に障る感じは無い。低域への影響
はわずかに音の消え際がすっきりする程度。ヴォーカルへの影響も大きい。

女性ヴォーカルはややハスキーになる。松田聖子のSACDで確認した感じでは、
より音楽ソースの情報量が上がったため、あいまいさが無くなったため
そのように感じたのだと思う。

■結論

ケーブルによって音作りをしている場合、それとの相性が難しい製品である。
まろやかでフラットな特性のケーブルや、色付けをしない系統の(アクロリンクなど)
ケーブルには好ましいが、銀線などキャラクターの強いケーブルの場合、機材
とのバランスを取らないと、個性が強く出過ぎてしまうように思う。

しかるに、当ボードは各機材の特長を顕著にする性質があると推察する。

ただ、HP300SEなど意図的な音作り(色づけ)が強固にされている場合、
その個性がネガティブに感じられてしまうような作用はしない。
この点が大変優れていると思う。

機材の良い面だけを押し出し、ネガティブな面については作用しない傾向が他
の環境でも再現されていれば、使い方によっては非常にシステム全体のレベル
を押し上げることができる画期的なアイテムである。

機材によって、効果の出方が大きく違う。
推測の域ではあるが、国産物量投入型かつ作動部分(ディスク再生)があるの
製品に対して大きな効果があったように思う。

ボードという性質上、物理的な(重さや動き)面への作用が大きいのは当然かもしれない。
そうすると、BLACK BOXとHP300SE電源筺体という重量物に配した場合の好ましい
効果の出方も納得がいく。

差し出がましいが、本商品を検討されている方で機材の特性を優先させたシス
テムを組まれている方や、国産上級機を多く導入されている方は、良い結果が
出る可能性がとても高いのでぜひ試していただきたい。

また、アクセサリー類を多く入れられている場合、それらをなるべく除いて、
機材そのままの状態から試していただきたいと思う。

価格、質感、使い勝手ともに良い製品だと思う。しかし、全ての機材の下に
使うと良い結果が出るかといえば、少なくとも拙宅においてはそうではない。

本ボードは場所を見極めて使うと、愛機本来の力が発揮されるばかりか、ネガ
ティブな面も減少させてくれる「オーディオ用アクセサリー」として王道の、
極めてまっとうな効果を得られる製品である。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

M.O 様 長期に渡る試聴と評価ありがとうございました。頂きましたご意見で
「少なくとも拙宅においてはそうではない」というコメントをそのままに掲載
させて頂きましたが、皆様の分析と評価はあくまでも個々のものであり、他の
会員の皆様と共通するところと異なる所の両方があることが真実だと思います。

そして、その真実は体験して頂くことで皆様の納得のいかれる方法で導入して
頂ければよろしいかと考えるものです。先ずは体験からということで、これから
も皆様の経験談を求めていきたいと思いますので何卒よろしくお願い致します。



担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
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