《HAL's Monitor Report》
No.0076 - 2001/12/18 東京都足立区在住 E・K様より モニター対象商品 QRD Abffusor & Diffractal 昨日、ハルズモニターのAbffusorとDiffractal が届きましたので試聴の 結果をお知らせします。 Diffractal はDiffusorと同じですが、拡散効果が狭い部屋向きだそうで、 川又さんに無理を言ってお願いしまいた。 まず、我家の環境をご説明しないといけませんので簡単に説明します。 リスニングスペースは3.5m×5.0mの物置の3.5m×3.2mの部分を使用し ています。3.2m側がSPの設置場所でSPの間隔は内側で1.8m、壁から の距離は0.6mです。 スピーカーの後ろの壁は厚さ50mmのロックウールを布団カバーの中に詰め、 それを4枚(畳4枚分)をすでにはってあります。それを、見てくれが悪い ので、綿のカーテンで隠しています。ですから、SP側はデッドになってい ますが中高音は吸音されていても、低音はどうかなと?と思います。 また、試聴位置は、ほぼSPと正三角形を成す位置で、ニアフィールドリス ニングの極致です。 このような、環境の中での比較試聴となりますのでご了承ください。 モニター品は左右スピーカーの中間、中央、壁際に約65cmの高さに台を 介して置きました。もう、ここしか置けないんですね(-.-) 試聴CDはピーターアースキントリオのライブアットココというアルバムです。 まずは、Abffusorを置きました。散在していた感じの各楽器の音がはっきりし て、定位感が良くなりました。大きく変ったのはベースの音です。 ベースは良く締り、弾むような躍動感が出てきて音圧の増加を感じます。 音が前へ、前へと出てきてとても乗りのいいベースに変りました。 しかし、よく聞くとベース音質が変化しています。 ウッドベースの木成りの音がなくなり、ソリッドなエレキベースのような 音になっています。締りのよい低音なのですが極低い方の音色が吸音によって 消されてしまった感じです。これは、好みかもしれませんが、ハードロック (今はこう言わないのかな?)や、ポップス系の音楽にはいいかもしれま せんね。全体的に定位感の向上や低音のソリッド化は、なにもしない壁の 仕上げ材としていいかもしれないと思いました。 次にDiffractal を置きました。 聞いた瞬間は、あまり変化を感じませんでしたが、シンバルの音が若干 粗雑になったような気がします。しかし、ウッドベースのソロにきて、 愕然とするほどの音色の違いを感じました。 Abffusorとは全く別のベースの音がします。 指が弦を引きずる音が明確になり、音色は正に木が響いてる音がします。 Diffractalの溝から音が飛出しているのがよくわかります。 まるで、DiffractalがSPのような錯覚に陥ります。 溝の深いところにベースの音が共鳴しているようですが、不快な響きは 一切ありません。とてもリアルです。これも、好みかもしれませんが、 JAZZ系の音楽にはこちらのほうがいいかな?と思います。 また、クラシック系の音楽ではハープやマリンバの音が、やはりDiffractal から綺麗な響きで出てきますが、これもまたハッとするほどリアルです。 今回の試聴では我家の壁にわけのわからぬロックウールがすでに貼って ありましたが何もしていない、普通の部屋では素晴らしい効果があるので はないでしょうか。 私としてはとりあえず、Diffractalをキープしたいと思っております。 それでは、皆様失礼致します。 |