《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》
No.0477 - 2009/2/26 東京都杉並区 M M 様より “Friday concert”Vol.34はこんな企画でした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/637.html そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m> http://www.dynamicaudio.jp/file/090213/guest.jpg 皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.164「結論としては大人びた音色のNo.532が素晴らしかった!!」 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0458.html 以前の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0432.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0425.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0311.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html 川又 様 エフコンではありがとうございました。 レポートが遅くなってしまい、申し訳ありません。 実は、Marklevinsonを聴くのは初めてでした。 (HAL以外でハイエンドオーディオを聴くことはありませんので…) 先日Lexusを買おうとしたら、カーオーディオがMarklevinsonだったので (レベルは違いますが)、ちょっと興味を持っていたところでした。 結論としては、大人びた音色の532が素晴らしかったですね。 艶のある音でありながら、華美ではなくまとまりがありました。川又さんの おかげで今や聞きなれた(?)NEOやGIYAでも、ぜひ聴いてみたいところです。 さて、エフコンですが、まずはアンプを532にしたまま、3種のスピーカーを 聴き比べました。 ■神山純一【水の音楽】 (VICG-5297 VICTOR) 2.Misty Pastoral 使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 まず、REVEL AUDIO ULTIMA SALON 2です。 正直に言って私は受け入れられませんでした。低音がモヤモヤ感のある解像度 の低い音で、気になったからです。 NEOの下に敷いてあるB-boardを外した時のガッカリ感と言えば良いでしょうか。 オーケストラ曲を聴くのは厳しいなと思いました。 良く言えばまとまった感じなのですが、納得できませんでした。 生意気言ってすみません。 Raidho Acoustic C-3では、この問題がスッキリと解決されます。 繊細過ぎる感はあるものの、低音の分離ははっきりしていて透明感があります。 やや暗い音色と思いましたが、奥行きを感じ、非常に心地よかったです。 Kharma / Ceramique 3.2.2はその中間。 低音がRaidhoよりも豊かですが、分解力が劣っていました。 REVEL AUDIO ULTIMA SALON 2との比較では、低音はより大きく鳴っていた ように思いますが、不思議にモヤモヤ感は少なかったです。 ということで、ここから53と532の比較に入るのですが、この低音のモヤモヤ が私の印象の中ではキーポイントになってしまいました。 最初は、REVEL AUDIO ULTIMA SALON 2を使用。曲は… ■Quincy Jones 「From Q, With Love」1.Setembro (Brazilian Wedding Song) です。 アンプA.:力強いのだが、低音が渾然としている。うなっているようだ。 音楽というよりも、「音」を聞いている感じが低音についてはする。 アンプB.:音量が小さくなったように感じる。その分、低音のうなりが随分 解消した。音色も柔らかくて心地いい。こっちが良いと思った。 Aが53、Bが532という種明かしを聞いて、私は思いました。 川又さんの説明では、カタログ値としては53、532ともに同じ音量とのこと。 でも、聞いてみると明らかに53の音量が大きい。 そしてデジタルだからなのか理由はわからないが、ノイズが低く、クッキリ した音色に聞こえる。 比較試聴をする際に、後から聴いた方の音量が大きいと(そしてクリアな音な らなおさらだが)、そっちが良く思えてしまいがちだ。 53を後に聴いて比較する場合には特に気を付けなければならない、と思いました。 そして、ただ53か532かを当てるだけのゲームであれば、音量をチェックすれ ば判断できるだろう。と思ってその後の課題曲を聴いてみると、53か532かの 識別は、百発百中でした。 でも、私はほぼ、532に手を挙げ続けたのです!! アンプA.(4)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) アンプB.(5)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) ■Renato Sellani Trio「My Foolish Heart」(VHCD-1001)1.Besame Muchと アンプA.(1)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) アンプB.(8)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) ■Sting「NOTHING LIKE THE SUN」3.ENGLISHMAN IN NEW YORK 聞きなれないジャンルで正確な記憶は薄れていますが、どちらかが低音が ピッチカートのように非連続に演奏される曲で、もう一方が低音が普通に連続 的に演奏されていたと思います。間違えていたらすみません。 低音が非連続になると、53を使用してもモヤモヤ感はなくなり、むしろエコー までしっかり聞かせてくれます。 その場合は53の方が良かったですね。 ただ、低音が連続的に演奏されるようになると、だめでした。 音はあるのですが、音程がなくなってしまう感じです。 アンプA.(1)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) アンプB.(8)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) ここでスピーカーはKharma / Ceramique 3.2.2に変更です。 ■TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List" 6 Wolfgang Amadeus Mozart: Piano Concerto No. 21/Andante, Eugene Istomin, piano, Gerard Schwarz/Seattle Symphony; ようやく聞きなれたジャンル(クラッシック)が出てきました。 アンプA.音色は普通、コンチェルトにしては楽器の定位が甘い感じがする。 アンプB.定位はより甘くなった感じがするが、弦楽器の音色が柔らかくなった ことで、ピアノがやや金属質に、つまりピアノらしい音色でオーケストラから 浮かび上がってくる。音色で判断すると、圧倒的にこちらが良いと思いました。 アンプA.(4)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) アンプB.(5)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) ■山下達郎「ON THE STREET CORNER 3」2.STAND BY ME また、聞き慣れないジャンルで、正直なところどちらもどっちと思いましたが、 アンプA.無難な感じ。特に不満もない。 アンプB.クリアな音になった。もちろん音量も大きく聞こえる。 中高音はこちらが良いが、低音に関しては、やはりモヤモヤ感が感じられて あまり好きになれない。 アンプA.(1)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) アンプB.(8)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) ここでスピーカーは最後のRaidho Acoustic C-3に変更されました。 ■Ali Project「月光嗜好症-ストリングスアルバム」9.共月亭で逢いましょう ボーカルの音色はよくわからないので(記憶に残らない!)、バックで演奏され ている弦楽器の音色と、ボーカルとのバランスを比較してみた。 アンプA.弦楽器とボーカルが両方ともにしっかりと主張した音色で、ぶつかり あっている感じ。良くいえば、クリアで明瞭に聴こえる。 アンプB.弦楽器の音色が少しだけ柔らかくなったことで、伴奏らしくなり、 ボーカルを楽しめるようになる。ほんのわずかな差だが、こっちの方が音楽として 楽しめる。オーディオ機器愛好家であれば、アンプAかもしれないが…。 アンプA.(1)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) アンプB.(8)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) ■Yo-Yo Ma Plays Ennio Morricone/1. Gabriel's Oboe クラッシックではないが、ヨーヨーマなら聞きなれている。 音色のみに注目して聞いた。 アンプA.硬い!乾いた音色。エコー感とかは問題ないが、もっと湿り気のある 落ち着いた音のはず。聞きなれたヨーヨーマだと自分の先入観と比較して聴いて しまっている。自分の知っているヨーヨーマにどっちが近いか? これはちょっと遠い感じがした。 アンプB.少し柔らかい。こちらの方が自分の記憶に近い。 完全に満足できるわけではないが…。 アンプA.(3)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) アンプB.(6)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) ■アンドレ・プレヴィン/ガーシュウィン・ソングブック/6.I've Got Rhythm プレビンが指揮以外にこんな演奏をするとは知りませんでした。へえ〜と感心 している間にアンプAの演奏が終わってしまいました。 アンプA.特に印象なし。ピアノもピアノらしく、ベースもベースらしく聴こえ るが、やはり低音のうなりが気になった。 アンプB.これは、今日のエフコンの演奏の中で、最も受け入れ難かった演奏。 ピアノは問題ない。AかBかは好みの問題といった感じ。ただ、ベースは完全に うなってしまって音程が聞こえない。 モヤモヤ感という表現を通り越している感じ。音はあるが音程がない。 ベースが何を弾いているのか訳がわからなかった。 アンプA.(2)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.) アンプB.(7)名→使用パワーアンプ:Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.) と聞き終えて、自分の評価としては、532が圧倒的でした。53も力強さ、明瞭 さなど良い面もありますが、TEROS等と比べるとウーハーの瞬間的な制動力が 弱いのではないかと感じてしまいました。 そういう意味では、GAIAで聴いたらどうなるのか試してみたかったですね。 ただ、エフコンでは53を支持される方の方が多かったと思いますし、普段 お聞きになる曲のジャンルによっては、それも理解できますね。 大量販売できるわけでもないのに、これだけハイエンドオーディオの種類が 豊富だという意味が、今回のエフコンで良くわかったように思います。 また、遠慮なくHALを訪問させて頂きますので、よろしくお願い致します。 最後になりましたが、天野さん、いつもいつも大変な作業をありがとうございます。 また、お世話になりたいと思いますので、よろしくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より M M 様ありがとうございました。このような時間を割いて頂き本当にうれしく 思います。そして、M M 様のような会員の皆様に支えられているということを 心から感謝しております。また、皆様から天野にも温かいお言葉をかけて頂き 私からもお礼を申し上げます。<m(__)m> どうぞ、これからも遠慮などなさらずに音楽を楽しむ憩いの場としてH.A.L.を ご利用頂ければと思います。このように熱心に投稿して下さるということが 会員の皆様が他の会員の投稿こそ熱心に読んで頂いているという相互信頼と 関心を持ちあっているという現象を引き起こしていると思います。 最後に低域楽器の不明瞭さは多分ルームアコースティックの影響だと思います。 ぜひ次回には、いつもの私が決めたリファレンスポジションで聴き直して頂け ればと思います。(^^ゞ さて、今週は新企画のエフコンがあります。ぜひご参加くださいませ!! でも、その前にハルズサークルにご入会を!! |