《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0468 - 2009/1/24

埼玉県上尾市 T T 様より

“Friday concert”Vol.33はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/633.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090116/guest.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Vol.157「Coherence からCriterionにつなぎ換えた途端に笑ってしまう程!!」

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0460.html

過去の投稿の“ほんの一部”をご紹介致します!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0451.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0446.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0434.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0427.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0423.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0401.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0403.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0390.html

まず、最初にお断りしておきますが、これを読んで頂いている方の中にはJEFF
ROWLAND Coherenceのオーナーが多数いらっしゃると思いますが、いつもの
ように私のバッサリと切り捨てるリポートに怒らないで頂きたいと思います。

Coherence販売完了から8年。技術は進んでいる。後継者Criterionは私の予想
を上回る音質と完成度の高さで感性に訴えかけてくるのである。

■神山純一【氷の音楽】 (VICG 60052) 2.A Luxurious Afternoon
http://www.supercompany.co.jp/
まず、今回も何の思い入れも排除するため、あえて無機質な氷の音をサンプリ
ングした曲からスタート。

フロントはP-01&D-01&G-0Rb。スピーカーはモスキートNEOである。
CoherenceもCriterionも1.AC駆動、2.充電しながらのAC(またはDC)駆動、
3.DC駆動と3通りの音を聴き、その違いと傾向を体感する。

まずCoherence。

1.AC駆動:この音が基準になる。ぱっと聴いた感じは現在のプリと遜色ない。
2.充電しながらのACまたはDC駆動:ノイズフロアが下がり音に深みが出る。
3.DC駆動:さらにノイズフロアが下がり、音に艶がのり、表情が出てくる。

次にCriterion。

1.AC駆動:音場が両翼に広がる。エコー成分が長い。
2.充電しながらのACまたはDC駆動:さらにエコー成分が長くなる。
  霧吹きで空中に吹いた霧が地上に落ちる前に、次の音が湧き上がる感じである。
3.音に陰影が深く出る。「ピッキーン」という「ピッ」の立ち上がりが早い。
「キーン」と四方八方に拡散する様は見事という他無い。
レンジも広がり同じ音とは思えないほどである。
今まで気付かなかった細かな音が聴こえ始めるので音場が豊かになる。

ここでCriterionのレベルに耳を合わせる。忘れてはならないのはペアを組ん
だMARK LEVINSON No53の存在。マラソン試聴会でも感心したが、これまた
凄いパワーアンプが登場したものである。

ここからはCoherence もCriterionもベストの音質のDC駆動で対決する。

■Tiffany/ティファニー   1.  Ituski no komoriuta Summertime
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/VR/tiffany/index.html
「五木の子守唄」から「Summertime」へと変化するアレンジである。

Coherence:エコーもたっぷり。音像も締まってまだまだ現役である。
Criterion:スタジオの空間を感じる。1つ1つの音に磨きがかかり、エコー
成分もCoherenceとは質が違う。
富士山の裾野のように伸びる。ボーカルのはりもCriterionに軍配が上がる。

■THE BODY ACOUSTIC/ザ・ボディ・アコースティック
Cyndi Lauper/シンディ・ローパー   9.  True Colors
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/CyndiLauper/index.html
シンディ・ローパーのセルフカバー&アコースティックアルバム。
往年の名曲揃いで私も愛用している。
リバーヴがほとんどかかっていないボーカル。
そして気持ちの良いアコースティック演奏と高音質CDである。

Coherence:ポッカリと中空に浮かぶボーカル。ギターの音色も及第点である。
まだH.A.L.Tが隣のビルにあった頃のCoherenceの音を思い出す。

Criterion:肉声に近いのだろう。声のくぐもった感じやかすれがリアルに
再現される。細かな音が聴き取れるので空間が広い。エコー成分は少ないと
はいえCoherenceより潤いがあるボーカルである。

女性ボーカルオンリーしか聴かない私だが、ティファニーとシンディ・ロー
パーの歌声を奏でるCriterionにもう感心するだけで溜め息しか出ない。

ここでスピーカーをVIVID Audio G1 GIYA/Midnight blueに変更する。

■Double Image  Open Hand   3. A Night In Tunisia
http://www.dmprecords.com/CD-503.htm
マリンバとビブラフォンの演奏。
Coherence:打音の立ち上がりが早い。
Criterion:Coherenceと立ち上がりは互角だが、打点からのエコーが
「ピーン」と高音が伸びる。

■SKRUK/pa nytt FXCD254 より 8.HAN ER OPPSTANDEN
http://www.kkv.musikkonline.no/shop/displayAlbum.asp?id=27619
このDISCも愛用している。男女混声曲。

Coherence:今の最新鋭機のプリと比較しても遜色ない。
不満をあげるならもっと奥行きと左右の音場が欲しい。
天井の高さが感じられない。

Criterion:Coherenceが100倍の倍率の顕微鏡ならCriterion 100000倍を超え
る電子顕微鏡である。いくら男女混声とはいえ一人一人の声質まで聴き取れる
かと思えるほどの分離度なのだから舌を巻く。エコーは天井を突き抜けるよう。
低音の充実はG1 GIYAの貢献が大きいだろう。

■TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"
11.Jacques Ibert: Escales-anime (Valencia)Eiji Oue/Minnesota Orchestra
http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
次はオーケストラ。このDISCも持ってはいるがオーケストラは門外漢なので
言葉も見つからないが、Coherenceは一枚ベールの向こうで演奏していう感じがした。

■Warren Bernhardt Hands On 1.Prelude Op. 28 No. 20 & Variations
http://www.dmprecords.com/CD-457.htm
Jazzも勉強中なのであまりコメントできないが、あえて比較するとCoherence
の演奏は洒落た酒場での演奏。
Criterionはブルーノートかコットンクラブでの演奏といったところか。
印象的なのはピアノのタッチに差が大きく出た事である。

同じ事を書きますが、8年(設計段階からだと10年以上か)の技術の進歩と
JEFFROWLANDの音へのこだわりは伊達じゃない。

正直ここまで実力の違いを見せ付けられるとCoherence からCriterionに
つなぎ換えた途端に笑ってしまう程である。

Coherenceの時と同じように当分の間H.A.L.TでプリアンプのTOPの座に君臨す
るであろう音質である。

今回も天野さんつなぎ換えお疲れ様でした。
いや〜毎日Criterion、G1 GIYA、MARK LEVINSON No53、TEROS5000が身近に
あるのが羨ましい。

そして川又さんありがとうございました。
突然の不況にもかかわらず各メーカーからフラッグシップ級のコンポーネント
が続々と発表されるのが嬉しいですね。これからも「いい音」お願いします。

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川又より

T T 様ありがとうございました。これからも「いい音」了解しました!!
お任せ下さい(^^ゞ これだけは譲れない私のこだわりです<m(__)m>

T T 様は翌日も来店され私がCriterionの電源モードの切り替え方をレクチャー
してじっくりとお一人で好きな曲を聴いて頂きました。

数あるハルズサークル会員の中においてもっともH.A.L.の音を知るお一人かと
思います。従って、私もそのようなお客様に恥ずかしい音は出せません^_^;

T T 様は試聴後にプリアンプの支配力というものがここまであるのか、という
話題でお話ししましたが、ひょっとしたら近い将来にCriterionのハルズモニター
が実現するかもしれません。そうしたらどうしましょうか〜(^^ゞ

今のところ商品数が少ないので、まだ実現は難しいと思いますが、今回の
エフコンの選曲と同じものをここで試聴して頂く方が良いかもしれませんね。

新企画にご期待下さい。ありがとうございました。


HAL's Hearing Report