DUOの衝撃(アリ地獄への道)
I プロローグ
それはちょっとしたトラブルがきっかけでした。
最近は、仕事が忙しく週末にもゆっくりオーディオに没頭できない日々でした。この
週末には、何とか時間がとれたことから、「今日はゆっくり聴くぞ!」と気合いを入れた
矢先でした。日曜の朝、3枚目のCDをトランスポートのトレーに入れ、プレイボタン
を押したにもかかわらず、ウンともスンとも言いません。トレーからCDを出そうとして
も、「OPEN」という表示がディスプレイに虚しく灯るだけです。
「あちゃー、何というアンラッキー。厄年の厄が、トランスポートに来たか・・・・」
次の瞬間に私の頭に浮かんだのが、「川又さんにすがるしかない!」という思いでした。
ラップトップを取り出して、プチプチとメールを作成して修理対応をお願いしたところ、
メール送信わずか5分後に、川又さんから返事が来ました。「ご心配なく、直ぐにメーカ
ーに対応を指示しました」というありがたいお言葉が・・・。信頼できるショップに信
頼できるご担当者。ハイエンドオーディオには絶対欠かせないポイントと得心した瞬間
でした。
問題は、あっという間に解決し、大きな安心を得ることができ訳ですが、一度動かな
くなったトランスポートが動き出す程のマジックは、さすがの川又さんでも持ち合わせ
ていません。でも、その直後に送られてきたメールマガジンには、「試聴をされる場合に
は、ご予約を!」という記載が。
「そうだ! この充たされない気持ちを川又ルームでの試聴で充たそう!」
と思い至ったのです。
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