「遂に明かされる、P-0s with VUK-P0の実力とは!!」 Esoteric P-0s with VUK-P0 & SC-7S1&SM-9S1 dCS9XX+Chronos & Dominus + TANTUS (長すぎ・・・(^_^;)) |
先ずは、お約束のご挨拶(^^ゞ
前回同様、試聴環境・試聴ソフトなどからスタート!! |
CD-Transport | P-0s with VUK-P0(Esoteric) |
DAC&DDC |
954/2(dCS) 972/2(dCS) |
PreAmp | SC-7S1 (marantz) |
PowerAmp | MA-9S1 (marantz) |
Speaker | オリジナル 音は形やユニット・ネットワークから想像して下さい(^^ゞ |
cable類 | AC cable P-0s AC-Dominus(PAD) その他の機材 ML-Cube(AuralSymphonics)など Digital cable CDT→DDC Digital DOMINUS AES/EBU(PAD)X1 DDC→DAC Digital DOMINUS BNC 3ch(PAD) Interconnect DAC→Pre AS-ONE/G5(AuralSymphonics) Pre→Power AS-ONE/V5i(AuralSymphonics)又はMIZUNOSEI(PAD) SP cable SYMPHONIC CONDUCTOR(AuralSymphonics) 二組使用でバイワイヤ−接続 パワータップ ML-CubeBUS6(AuralSymphonics) RTP6(アコースティックリバイブ) |
ラック | デジタル機器&PreAmp zoethecus PowerAmp&P-0sの電源 QUADRASPIRE |
その他 | 出来るかぎりルームアコースティックを施しています。 一応、アナログ系・デジタル系を別電源にしました。 |
試聴ソフト 次に、試聴ソフトですが・・・ 前回のレポートの時と、あまり変わっていません(^_^;) 一応メインでチェックしたのは・・・
少しだけ、解説・・・・ 川井郁子 「インスティンクト」「Violin Muse」「The Red Violin」 音場の見通し・広がり(上下、左右、特に奥行き)とバイオリン・ピアノの 音色・響きの違いを比べるのに使いました。 幻想的な雰囲気と情熱的な旋律のコントラストが気持ち良い!! 前回同様オススメです。 ヒラリーハーン「PlaysBach」 ヨーヨーマ「The Best Collection」 この2枚は弦の音色のチェック用ですね、どちらのDISCも美しい音色が 超絶テクニックで空間に解き放たれます、素晴らしい!! マーカス・ミラー「M2」 地を這う様なエネルギッシュな低域の中、酔える音色の エレキベースが炸裂する、パワフルな1枚です。 ウーハーを何処までグリップ出来るか、またその低域の中で 滲みの無い中高域&余韻を出せるかがポイントです。 ノイマン指揮「交響曲 第9番「新世界より」」 オーケストラの試聴に、私の好きな「3 Scherzo. Molto vivace」を聴きました。 今までのCD再生でオーケストラは満足出来ませんでしたが、今回は如何に!? あと、imageシリーズや情熱大陸、押尾コータローなどですね。 |
それでは、インプレを進めましょう!! ではアンプからですね。 「プロローグ・・・マランツとの出会い」 私がマランツと出会ったのは、マランツ主催の試聴会でした。 試聴会は、B&W N800をSC-7S1(2台) SM-9S1(4台)のコンプリート・バイアンプ で駆動すると言うものでした。正直に言うと試聴する前は、 どちらかと言うとマランツよりかは、B&W N800に興味が有りました。 「どんなふうに鳴るのかな〜ワクワク(*^_^*)」と言う感じで最初の 1音を待ったのですが・・・いざ試聴会が始まってみると、ビックリしました。 N800では無く、マランツに・・・・ 今までに聴いた事も無いくらいに、音場が広がり・音は非常に滑らかで 尚且つ、怖いくらいに制動の効いた低域・・・・ 限界ギリギリのテンションと絹の様な滑らかさが同居した不思議な音・・・ おもわず・・・ 「あらら〜これって凄いんちゃう!!N800を完全にコントロールしてるで・・・・」 もう、この時に"一聴惚れ"状態、1ラウンドでノックアウトされました(^_^;) と同時に、私の頭の中で・・・ アンプに相当パワーが無いと鳴らしきれない自分のスピーカーが、 このアンプだったらバッチリ鳴らしきれるのでは?と思う様になりました。 その日から俄然SC-7S1とSM-9S1に興味が湧いて来ました!! それと同時に、"コンプリートだから、あの音なのか?通常の組合せでも あの音なのか?"等、色々と疑問が沸いてきました。 早速、それらの疑問を次から次へ川又さんに質問したおしました(^_^;) その後、コンプリート・バイアンプでは無く通常の組み合わせでSig800を何度か聴き コンプリート程のインパクトは有りませんでしたが、十分に音場の広さ・滑らかさ・ 制動力を感じましたので「うん、コレならイケル!」と購入を決定したのでした(^^)v ただし金銭的余裕はあまりないので、すかさずA.O.P.を利用(笑) それにしても、試聴会でコンプリートを聴かすのは反則ですよ>マランツさん(^_^;) 「マランツ導入編」 前回同様、写真です・・・(^^ゞ
さて、導入したマランツの感想ですが・・・ 先ず、既に経験済みですが、音場が広いですね〜(^^ゞ チャンネルセパレーションが良いのと、モノアンプだからでしょうけど、 音が団子にならずに綺麗にほぐれて、ふわーっと広がって行きますね この音のほぐれ方はCDからSACDに変えた時の感じに近いですね。 そして、非常に見通しが良いです。まるで、虫眼鏡で隅々まで見ている様に 繊細で緻密な音場を作ってくれます。いや〜感動!! それに、中高域が非常に滑らかです。変な表現ですが、 まるで「タンが切れて喉がすっきり!!」って感じでしょうか また、何気にローエンドまでグイグイっとドライブする辺りが憎らしいです。 音色の印象は、脂っこく無く、かと言って薄いわけでもなく・・・ そうですね・・・"普通"です。ですので、濃口と言うか、 浸透力の強い我が家のスピーカーとは絶妙にマッチしています。 質感は、非常に柔らかく滑らかですが音の芯はビシッとしています。 また、艶が有り、ほんのりと暖かく血の通った温度感だと思います。 この温度感は、季節で言うと春先でしょうか? ポカポカ陽気では無いのですが、ほんのりと暖かさが感じられます。 因みに、アンプ達の寝起き度合いですが・・・ 総合的な印象は、電源投入直後から、特に寝ぼけた音では無いのですが・・・ アンプが温まってくると、ローエンドの伸び具合と潤い度合いが変わりました。 具体的な例を上げると・・・ マーカス・ミラーでは、重心がさらにグッーと下がりガツンと腹に響くドラムの勢いも増します。 また、ヒラリーハーンではバイオリンの音色の美しさと、その音色が空間に広がって行く感じが より綺麗に美しくなります。
そして、これは書こうかどうか迷ったのですが・・・ 実は、導入後暫くしてプリアンプが故障しました(-_-;) "故障=マイナスイメージ"ですので、メーカーとしては書いて欲しく無いかも分かりませんが、 その対応が余りにも素晴らしく感動したので、あえて書かせて頂きます。 プリの不調を川又さんに伝え、数度のメールをやり取りした後・・・ 「開発者自らが診させて頂きますので、私宛にお送り頂けますでしょうか?」と このアンプの産みの親である、マランツ商品企画部の澤田さんからメールを頂きましたので、 早々、澤田さん宛にアンプを送りました。 すると、次の日には・・・ 「原因究明及び、修理完了致しましたので、折り返し発送させて頂いても宜しいでしょうか? この度はご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございませんでした」とメールを頂き、 何と僅か1日で修理が完了したのです!! そして、今回の故障の原因、修理箇所、 故障部品の今後の対策を丁寧に解説した手紙も頂きました。 自社製品に"誇り"と"責任"を持ち、情熱の感じられる誠意有る対応に非常に感銘を受けました。 故障しないのが一番なのは当たり前なのですが・・・ 故障した時の対応も、ハイエンド・オーディオには大切だと感じました。 などと、最初はマランツの素晴らしさに圧倒されていたのですが・・・ このアンプは異常なくらいにクリティカルに反応します。 もちろん、このアンプはポンっと置いてもチャンと鳴ってくれますが・・・ 入力系・ラック・ケーブル・セッティング等に即座に反応してくれる事から、 まだまだ実力を隠している感じがしました。 そして、そのクリティカルな反応が金も無いのに、 「アンプやスピーカーの本当の実力が知りたい!!」 と私にフロントエンドの改善を決断させたのでした!! ここで、時系列的には前回のレポートにある P-70&D-70 DV-50の試聴に繋がる訳です。 そして、試聴を終え無事?レポートも書き終えたところで いよいよ決断の時がやってきました。「ど〜する?アイ〇ル〜?」って感じですね(^^ゞ 前回のレポートを読まれた方は「頑張ってP-70&D-70を買ったのかな?」 と思われたかも分かりませんね。 しかし、入力系とそのケーブルの重要さを思い知った私の出した答えは・・・ お金の事は後で考えるとして・・・(をぃをぃ) "トランスポートはP-0s デジタルケーブルはDOMINUS Sig"でした。 と、ここで「じゃあDACは??」と言う声が聞こえてきそうですね。 あの〜実はですね、川又さんからのインサイダー情報で・・・(^_^;)(^_^;) 狙っていたモノが運良く出てきましたので、直ぐに決まっちゃいました・・・・(^_^;)(^_^;) |
さあ、やっと主役の登場です(^^ゞ 「遂に登場、最後の大物"P-0s with VUK-P0"」 先ず、最初に率直な感想を書かせて頂くと・・・ この「P-0s with VUK-P0」は満場一致で"ブラボー"だと言う事です(^^ゞ これだと、全く意味不明ですので順を追って説明させて頂きますね。 と言いつつも、何から書こうか悩んでしまいますので・・・ 取り合えず、何時もの様に箱からいきますか!!(^^ゞ 12月1日、ヤツはデカイ箱に入ってやって来ました。
箱から出して、慎重にセッティング・・・ それにしても、重い&デカイ!!
先ずはP-0sをzoethecusに置いて、付属の"お皿"を挟んだセッティングをしました。 この作業がなかなか大変で、ビシッと合わすには結構時間が掛かりました・・・疲れた(^_^;) 疲れながらも・・・全てのケーブルを接続して P-0sのモードはシングル88.2KHzにカチカチっとセットして、いざ電源ON!! 電源投入時&新品なので、自分自身に"期待するなよ!!" と言い聞かせながら(でも、もの凄くドキドキしてました(^^ゞ) 再生ボタンを押すと・・・ 「・・・・・・・・・・・」 少しチェックするつもりだったのに・・・ 気が付くとCDの半分くらい聴いていました(^_^;) 「あら〜最初からコレですか!!!」 今まで、あーでも無い、こーでも無いと悩んでいたのは何だったんだ? と思えるくらい、一気に自分の中の最高音記録更新です!! そう、全てが今まで以上です。 興奮を抑えつつ一通り聴き終えて、エンハンサーをリピート再生して初日は終了しました。 さて、丸1日通電&エンハンサーしたP-0sを聴いて見る事にしましょう!! なるほど、初日より潤いが増し、音もほぐれてきました。 また低域も更に重心が下がりました。 全体として、音楽のグラデーションが深くなった様です。と言う訳で、P-0sも常時通電決定!! それでは通電&エンハンサーリピートで、P-0sの熟成を待つ事にします。 さて、1週間程通電&バーンインして、音質も一段落しましたので P-0sのセッティングを検討する為に、足元を変えて音質変化を調べる事にしました。 先ず、プラスチック製簡易フット 何処かの帯域に強い癖がのると言う事は無いのですが、全体的に 音場の広がりが狭いのと、フォーカス感が甘いと感じました。 音場・音色共に、くすんだ感じです。 次に、標準の"お皿" 前回の試聴でP-70&D-70の"お皿"には、良い印象が有りませんので 「出来れば使いたく無いな〜」と余り期待せずに実験開始・・・ 先ず、スパイクの傾斜角とお皿の傾斜角が似ているので、セッティングは 思った以上に厄介、さらに4点支持のため、加重が均等に掛かる様にするのも厄介です(-_-;) さて音質ですが、予想に反して?悪く無いですね(^_^;) 音場の広がり方は、プラスチック製簡易フットに比べて 左右方向へかなり広がり、 上下方向はそれなりに広がり、奥行き方向はあまり変わりません。 音場の見通しは、かなり良いと思います。 解像度も全帯域で高く、低域も最低域までゴリッとしています。 あとコレに、絹の様な滑らかさと、奥行き方向の音場が 深く展開してくれれば、バッチリなのに・・・って贅沢ですね。 ※入念にズレをチェックした場合と、普通にセッティングした場合では 音質に差が有ると思います(特に高域の滲みと言うかギラつきが変わりました) その次は、P-0sとzoethecusの間にリラクサを挟んでみましょう!! プラスチック製簡易フットのままですと、先程の結果からイマイチですので・・ リラクサとP-0sの間にローゼンクランツのインシュレーターを挟みました。 で、結果ですが・・・ 予想どうり、余分な音が減って音場が広がりました(特に奥行き方向) また、フォーカス感もかなり良くなり、これはヒットと思いましたが(笑) うーーんと、上手く言えないのですが、P-0sでしか出せない 最低域の伸びと言うか、音場の一番下の骨格部分??? が甘くなると言うか、無くなると言うか・・・・ それと、全体のテンションが下がります。 これはかなりのマイナスポイントですね〜却下!!(^^ゞ P-70の時はマイナスポイントを感じ無かったのに・・・・うーん奥が深い その他、何種類か試しましたが・・・結局のところ 入念にズレ・チェックをした標準の"お皿"が妥当かと・・・(-_-;) まだまだ、試行錯誤は続きそうです(^^ゞ さて、P-0sの基本セッティングも決まりましたので、 色々とモード変更の実験を致しましょう!! 先ず、44.1KHzや88.2KHzさらにDSD変換での音質変化は 上位のモードに行く程、ザワザワ・ギスギスした感じ??が減るのと 音場が広くなり、見通しも良くなるのが実感出来ました。 P-0s 44.1KHzは、今までに体験した音の延長線に有ると言う感じで 「なるほど、P-0sはP-70の上位機種だな〜」と感じました。 次に、P-0sのモードを88.2KHzにすると・・・ 一気に音場が広がり、全く別次元のモノになります。 44.1KHzとは音場の広がりが全然違います。特筆すべきは音場は広くなるのに、 音の密度は全然薄くならないし、フォーカス感も落ちません!! テンションも保ったままです。今まで体験した世界とは全く別次元の音に進化しています!! これが、P-0sの"ブラボー"その@ですね!! まぁ、もちろんDACの性能も有るのでしょうが、同一環境で44.1KHzと88.2KHzを比べると 上記の様に感じました。 因みに、この88.2KHzでオーケストラを聴くと「交響曲もかなりイケテル」です。 さて、ここらへんで・・・ 「P-0sの良さは分かったから、P-70 DV-50と何処がどう違うの?」 って声が聞こえてきそうですね(^_^;) 私が感じたP-0sとP-70の違いを書かせて頂くと・・・ @音が崩れない!! 先ず、どのモードにおいても、P-0sは音の崩れが無い!! この音の崩れと言うのは、表現しにくいのですが・・・ 例えば、バイオリンの強奏部やオーケストラのグランカッサなど 音のエネルギーが"ギュ-ッ"と集約するハイテンションな場面で、 それらが破綻せずに綺麗に空間に飛び散って行く感じ??です。 良く出来た、スピーカーやアンプは音が破綻せずに再生出来ますよね? 「ギュ-ッと貯めてパーンと綺麗に空間に音が飛び散る」 それと同じ事をP-0sにも感じました。 そう、これは"絶対的な安定感"と言うか"安心感が有る"と言えますね。 そして、この様なエネルギーが集約するハイテンションな場面でも、 非常に小さな音や、フワッとした空気感も感じる事が出来ました。 これには、驚きです!!まさに「DISCのピットを全部読んでる」 そして「全てを制御している」と言う感じでしょうか? それと、比べるとP-70は「読み出す情報量」としては、かなりのモノですが その情報量を完全には制御出来ずに、ハイテンションな場面でエネルギーが 散漫になる感じです。前回のレポートで「高域の固さ?暴れ?」と表現して いたのはこの部分です。前回あれだけ悩んだのに、普通にセッティングしただけの P-0sはいとも簡単にクリアしてしまいました A最低音部分の表現力が違う 何と言ったら良いか分かりませんが、音楽では無く、音場の骨格と でも言うべき最低音部分の表現力が違うと感じました。 前回の試聴でP-70も十分に下まで表現出来ていると思っていましたが、 P-0sは、さらに下まで明瞭にダイナミックに表現してくれます。 この表現力の違いは、かなり大きく音楽の全体的な雰囲気と言うか スケールがP-0sとP-70では違うと思いました。 B情報量が桁違いに多い(モード変更しても音が薄くならない) P-70の試聴時に44.1KHz→88.2KHz→176.4KHzとアップサンプリングしていくと 音場は広がって行くのですが、それと同時に、少しづつですが音が薄くなると言うか フォーカス感が甘くなって行ったのですが・・・(当たり前だと思ってました) P-0sの88.2KHzは、驚くべき事にP-70の176.4KHzと同等以上の音場の広がりを 実現しながら、フォーカス感は44.1KHzと殆ど変わらないのです!! これは凄いです。↑でも述べていますが、まさしく"ブラボー"です。 C動作音の違い CD挿入時や曲を早送りした時に、P-0sは「ジャー」と盛大なモーター音がします(笑) その点、P-70はその見た目のイカツさとは裏腹に、CD挿入時に「ガコン」と音がするだけで、 後は非常に静かです。再生している時はP-0s P-70どちらも静かです。 購入前はP-0sの動作音が心配だったのですが、それは"取り越し苦労"でした。 ※P-70も非常に良く出来たトランスポートである事は紛れも無い事実です。 ここでは、P-0sと比較しての率直な感想です。念のため さて、ここらへんで・・・「P-70より高いんだから、良いに決まってるやろ!!」 「そんな物を人に薦めるんじゃ無い!!」と言う声が聞こえてきそうですね(^_^;) もちろんそうです、高いです・・・CD再生だけなのに・・・ 私の様な庶民には"清水の舞台"から飛び降りても、なかなか買える値段ではありません それでも、このトランスポートには所有するだけの価値が有ると思います。 と言いますのも、普通ハイエンドになればなるほど、 価格性能比は悪くなりますよね??例えば・・・ 「価格差と、音質差を比べて・・・うーーん悩む!!」 と言った経験を、皆様もされた事が有ると思うのですが・・・ 今回の新型P-0sは・・・ 「ここまで、違ったらしょうがないよね」と言うくらい違いました。 これは"製品"ではなく"作品"だと思います。 このトランスポートは超オススメです!! さて、相変わらずダラダラとしたレポートですが、 今まで44.1KHz と 88.2KHzについてP-70と比較してきました。 「何故176.4の比較が無いのか?」と皆様お思いでしょう それは「予算の関係で、Digital DOMINUS AES を1本しか買えなかったから」でした。 チャンチャン(^_^;) と言う訳で、今回は此れにて終了!!と思いきや・・・ 川又さんから・・・ 「そうですね〜色々と聴き込んだと思いますので・・・では、そろそろ刺客を送りこみますよ〜!!(*^_^*)」 と言う展開になり・・・物語は続くのでした(^_^;) 今回もシーエスフィールドの今井社長が無理を聞いて下さって "沢山のDOMINUS達"をお借り出来る事になりました<m(__)m> 今回お借りしたのは、 Digital DOMINUS AES/EUB Sig 1.0m ・・・1本 AC DOMINUS 1.0m ・・・3本 の合計4本です。 これで、ダブルAES 88.2KHz と 176.4KHz トランスポート〜プリアンプまでの、AC DOMINUS化が実現です!!(*^_^*) 送り込まれた刺客その1・DOMINUS達!!
さて、お借りしたDOMINUS達を接続しながら「バーンイン前の音は聴いてもな〜」と思いながらも・・・ 誘惑には勝てず、少しだけ・・・(^_^;) はぁ〜、やっぱりダメダメですね(-_-;) でも、一つ面白い事が分かりましたよ!! 手持ちのバーンイン済みDigital DOMINUSと今回お借りした新品のDigital DOMINUS 2本でデュアルAES接続したのですが、出てきた音の左右の音質差に愕然としました。 「なんじゃこりゃ、全然ダメじゃん!!試聴どころじゃ無いよ」と言うくらい違いました。 バーンインによって音が変わると言う事が"プラシ−ボ効果" でない事が体験できたので、まぁ良しとしましょう(^^ゞ この状態では、試聴どころでは有りませんので、 DOMINUS達には頑張ってバーンインして頂くしかないですね(^_^;) さて、2日程24時間体制でバーンインした借り物DOMINUS達の進行状況をチェックしたのですが・・・ 左右の音質差を比べると、大分良くなりましたがまだ差が有りますので、 何とかバーンインを早くする方法は無いものかと思い、 川又さんに、こんなメールをしました。 私「Digital DOMINUSの事で、チョットお伺いしたいのですが・・・(^_^;) 使用している954/2って普通のDACより出力電圧が高く出来るので、 DAC−プリ間に使用してバーンインした方が良さそうなのですが、 如何なものでしょう?」 川又さんからは・・・ 「そうですね、電圧は高い方が良いですね。そして、基本的にはエンハンサーは アナログ変換されてからの回路で効果をもつものなのです。従って、 デジタル伝送のケーブルでは関係ないのです。おわかりですよね・・・ あの「ぴゅー、ごろごろ」という音自体に効果の秘訣あるわけなので、 デジタル領域では無関係なのです。ぜひ、DAC−プリ間でバーンインしてください。 シーエスフィールドにも確認していますが、その方が進行が早いです。」 と返事を頂き、この日からDigital DOMINUS AES/EUBはバランス・インターコネクト としてDAC-プリ間でバーンインされる事になりました それから数日後、左右の音質差も無くなりましたので、元の状態に戻して いよいよ、試聴を開始です!! 早速ダブルAESの176.4KHz と 88.2KHz を比較してみました!! 176.4KHzが全て上回る事を期待して試聴したのですが・・・ 結果は・・・ 音場の広がりは、176.4KHzが断然上、フォーカス感は、88.2KHzが上 でした。 音場の大きさをキャンバスに、フォーカス感を描写のディテールに例えると 176.4KHz と 88.2KHzでは176.4KHzの方がキャンバスは遥かに大きいのですが、 その大きなキャンバスの隅々までディテールを書き込めてない感じがします。 一方、88.2KHzはキャンバスは小さくなり(176.4KHzと比べると) 空気感等は減少しますが、そのぶん隅々までディテールを 書き込めている様に感じます。 うーん、176.4KHzの音場でフォーカス感がさらにビシッと出てくれば 良いのですけどね〜(^^ゞ 此処らへんがCDの限界なのでしょうか? |
「いきなりですが・・・PAD TANTUS登場!!」 さて、突然ですが、ここでPADのTANTUSが我が家にやってきました。 何故かと言うと・・・上記の様な感想を川又さんに送った所・・・ 川又さん 「インターコネクトには、何をお使いでしょうか?」 私 「手持ちで、まともなケーブルは全部アンバランスですのでアンバランスで接続しています」 川又さん 「う〜ん、それはいけませんね〜、954/2もマランツも高音質バランスですので、 是非、上質なバランス・ケーブルで音質評価して頂きたいのですが・・・ 分かりました、少々お待ち下さい(^^)v」 こうして、88.2KHz VS 176.4KHzの評価は先送りに・・・ そして、TANTUSが我が家にやってくる事になりました(^_^;)
何時もの様にバーンイン前にチョッとだけ・・・ と思いましたが、仕事が忙しかったので(笑) 取りあえずエンハンサーをリピート再生して、 2日間ほど放置しておきました・・・(^_^;) さて、丸2日間バーンインしたTANTUSを聴てみたのですが・・・・ 先ず、情報量はかなり多いです。そして音場の広がりや力感が良く、また音のヌケも良いので 楽器が生き生きとしていて、音楽が楽しいのですが・・・ うーん、まだまだ音が硬いです。 それと、TANTUSはDOMINUSとは少し性格が違う様ですね 最終的(バーンイン終了後)に目指している方向は同じだと思うのですが そのアプローチの方法が正反対の様に感じます。 DOMINUSが水の中から、バーンインによって徐々に姿が現れてくるのに対して TANTUSは、鉱石の中から、徐々に姿を現す様な・・・・ うーん、説明が難しい・・・(^_^;) そうですね〜、DOMINUSは、最初はマッタリとしたと言うか、寝ぼけた? 感じから、徐々にフォーカスが合ってくる感じで・・・ それに対して、TANTUSの音は鋭く硬いと・・・・ この感じからすると・・・・ TANTUSのバーンインはDOMINUSより時間が掛かりそうな予感・・・ バーンインによって、どう変化するかは分かりませんが・・・ 取り合えず、エンハンサーに頑張ってもらうしかないので エンハンサーリピート再生しながら、たま〜に音質チェックをする事にしました。 3日目までは、この"硬さ"がどうしても取れず「うーん、あと一歩・・・」といった印象です。 さて、なかなかシックリこないTANTUSのバーンインですが、 4日5日目辺りから・・・音が、フッっと軽くなりました!!(*^_^*) 音色の彩色感は余り変化しませんでしたが、硬さがとれて 音が空間に軽やかに綺麗に広がる様になりました。 部屋の空気が軽くなったかの様に、音がフワッと 軽やかに広がる様は、気持ちイイの一言です!! バーンインされたTANTUSの印象を書かせて頂くと 空間表現や、エコー感はDOMINUSに通じるものが有りますね。 音色の彩色感はDOMINUSとは違う方向だと思います。 例えば、写真に例えると DOMINUSが、複雑なライティングを駆使して、 被写体を本物以上の"シズル感"を表現しているとするなら・・・ (例えば、食べ物の商品写真って本物以上に美味しそうですよね?) TANTUSは自然光で、被写体を"普通"に撮影している様な感じでしょうか ただ、この"普通"は非常に高度な"普通"です。 ですので、彩色豊かな表現では無いですが、あくまで自然で ニュートラルな感じの表現だと思います。 TANTUSはシステムの雰囲気を変えずに、スーッと馴染んいく感じですね。 しかも、その表現力は非常に高度だと思います。 女性で言うと、バッチリ・メイクでは無くナチュラル・メイクですね(^^ゞ さて、皆様お忘れかも分かりませんが・・・(^_^;) TANTUSのバーンインも済んだので、88.2KHz VS 176.4KHzの再対決をしたいと思います。 前回の実験では 音場の広がりは、176.4KHzが断然上 フォーカス感は、88.2KHzがやや上 でしたが、今回はどうでしょうか? 実験終了後の感想は・・・ 「なるほどね〜、システム全体のグレードが上がれば評価は変わるものですね!!」でした。 すみません、前回はP-0s 176.4KHzの実力を出し切れていませんでした<m(__)m> 音場の広がりは、176.4KHzが断然上なのは変わりませんが、 その差は前回よりも、さらに大きくなりました。 そして、問題のフォーカス感ですが、88.2KHzに劣らないと言うか 音と、その周りの気配がより繊細に表現される様になり、 結果として、フォーカスが明瞭になりました!!(*^_^*) うーん、P-0s 176.4KHz は文句無く凄い!! これが、P-0s ブラボーそのAですね!! また、P-0s 176.4KHzで聴く交響曲は「楽しい!気持ちイイ!!もっと聴きたい!!!」です。 今回の事で、改めてケーブルの重要さを実感致しました。 やはり、ケーブルもコンポーネントの1つですね。 さて、装置・ケーブル・モードとも十分に理解しましたので 最後の仕上げに、セッティングの詰めに入ろうと、ある実験をしました。 そこで、トンデモナイ事態が!!!!続きは、また来週〜では無くて・・・(^_^;) え〜っとですね、実験内容は・・・ 「P-0s電源の足回り変更で、どの程度音質が変わるか?」 P-0s本体の場合、音が変わるのは当然として、 その電源の足回りの変更だけで、どれくらい変化するか また、どの様に変化するかが知りたかったので・・・ 凄くバカらしい実験を永遠と4時間程しちゃいました(^_^;)。 先ず、P-0s及びその他の機器のセッティングは固定して P-0sの電源を・・・クワドラのラックにプラスチック製簡易フット(お皿無し)の状態を基準として 上記の状態で、付属のお皿を付ける、 インシュレーターをローゼンクランツの物に変える インシュレーターをJ1プロジェクトの物に変える さらに、クワドラと電源の間に、リラクサを使用して上記の4種類・・・合計8種類を実験しました。 さて、結果ですが・・・・変わりますね〜(^_^;) と言っても本質的なモノは変わりませんが・・・ 音場の出来かたとフォーカス感、音楽的な、まとまり度合いがビミョーに変化致しました。 一番良かったのは、リラクサ+ローゼンクランツで 奥行き方向の音場が更に広がるのと、フォーカス感の向上、 そして今まで以上の見通しの良さが得られました。 P-0s本体に使用した時の様な、低域の減少も有りません。 ただ、響きが多少乗っているいる感じも有りますので もう少し検討する必要が有るかと思います。
いや〜、それにしても困りましたね〜、この調子で行くと 最終的には何一つとして妥協出来なくなってしまいそうですね(^_^;) 困った、困った・・・(-_-;) まぁ〜色々と違いが分かっただけでも、良しとしましょう・・・(^^ゞ(^^ゞ さあ、満足出来たから、音楽を楽しも〜っと!!(*^_^*) |
「デジタルの究極 絶対精度 Timelord Chronos 遂に登場!!」 ケーブルのバーンイン、セッティング等かなり詰める事ができ、至福の時を過ごしていた私に・・ 川又さんから・・・ 「P-0sの目玉、高精度クロックリンクを体験せずに真のP-0sは語れませんよ・・・ と言う訳で最後の刺客を手配致しましたので、ヨロシク(^^ゞ」 と言うメールが・・・ そして、何と嬉しい事に!!dCS992/2&Timelord Chronosを試聴させて頂く事が出来ました(*^_^*)
※今回の試聴感想は992/2&Chronosセット(WordClock88.2KHz)でのものです。 何時もでしたら、992/2単独等・・色々と実験を行うのですが(^^ゞ 諸事情により、セッティング等も1種類だけとなっております<m(__)m> クアドラのラックとChronosの間の黒いモノはフェルトです。 電源は、992/2にはDOMINUS ChronosにはML-Cube(AuralSymphonics)を使用、 クロックリンクには、dcs MSC-BNCを使用致しました。 Chronosが安定後(安定するまで、30分程かかります) 992/2を外部同期モードに変更し、そしてその他のシステムの電源投入 そのまま、エンハンサーを15時間程リピート再生して システムが十分に温まったところで試聴開始です!! 何時ものDISCを入れて、では再生!! 「・・・・・・・」 いや〜、この感覚は初体験です!! P-0sを初めて聴いた時と同様・・・いやそれ以上で チェックするつもりが、CD1枚全部聴いてしまいました(^_^;) 私の乏しいボキャブラリーでは、あまり言葉が見つかりませんが・・・ 空間全体の密度が凄いですね、今まで以上に気配が感じられます。 フォーカスも恐ろしいくらいに合っているし・・・ しかも、特筆すべきは、このフォーカスの合い方が トランスポートやDDC・DACでの合い方とは違い 音そのものと、気配と言うかオーラ?とを綺麗に絶妙に 描き分けている事が驚きです。 それと、そう"空気が軽い"です!! この"空気の軽さ"とは、そうですね〜 TANTUSバーンイン後に感じた"軽さ"をさらに、超高度にしたもので 空間に埋め尽くされた、音の微粒子がどんな些細な動きにも反応して、 サーっと拡散して行く感じです。ですので、空間中の空気が、 音楽に合わせて軽やかに躍動しているのです!! そして、質感は、限りなく滑らかで、しなやかで、艶やかで、そして優しい・・・ いや〜参りました<m(__)m> これは、理屈抜きに楽しい!! 例えば、バイオリンの弦の動きが、まるで呼吸をしているかの様に 軽やかに、楽しそうに歌っているし・・・ヴォーカルも息を呑むほどリアルです。 また交響曲も、この状態ですと"文句無く感動"です!! こんな世界が有ったんだ・・・・思わず笑ってしまいました。 これは"再生"では無く"演奏"ですね!! そして、その"演奏"には"魂"が宿る・・・ 恐るべし、P-0s whis Chronos!! "究極の読み取り精度"に加え、クロノス&992/2のサポートによって "時間軸の絶対精度"を手に入れたP-0sは、私を"次の次元"へ誘ってくれました。 これが、P-0s ブラボーそのBです!! 前回のレポートで「私はSACD推進派です」と書きました。その事は今でも変わらないのですが、 時代が変わろうとしている今だからこそ、CDの可能性を見せてくれた この"作品"と呼べるP-0sに出会えた事を嬉しく思います。
では、そろそろまとめを・・・ 以上がP-0s到着から約2ヶ月間のレポートでした。 このレポートは、あくまで我が家の環境での一つの結果ですが P-0sの素晴らしさが、少しでも皆様に伝われば幸いです。 さて、せっかく読んで頂いたのですけれど・・・・ |
※ 本レポートはYAS様からHTMLにてご入稿頂きましたので、そのまま掲載させて頂きました。
ありがとうございました。
★ YAS様のホームページ http://www.mailz.to/