《HAL's Hearing Report》


No.0038 - 2001/10/25

東京都足立区在住   A・K 様より


私も“SHEER”を使ってみましたのでちょっと感想を述べさせていただきます。
そもそも私は,CDをクリーニングして音が良くなるとは思いませんでした。
ですから川又店長が“SHEER”を誉め称えてもすぐには、買いませんでした。

しかし、なんの気なしにシーエスフィールドのHPで大宇宙の銀河をバック に銀河系エンハンサーと銘打った広告を見て、幼きころ真夜中の冬の寒空 の下で一生懸命天体望遠鏡を覗き込んでいた自分を思い出しました・・・・
そう、結露したレンズを拭いてみたり・・・楽しかったなあ・・・???

このとき、私はふっと気がついたのです。
もし、“SHEER”が単なる汚れ落しじゃなくて、簡便なレンズのコーティング材 のようなものだったら・・・

CDの表面の乱反射等を抑制して光の透過率が上がるはずだ・・・透過率が 上がればCDデータ−の読取り量も上がるはずだ・・・とすれば音が良く なっても当然かもしれない・・・・

(ま、これは、何の根拠もない私個人の想像に過ぎませんが)
ということで、さっそく店長にメールして“SHEER”を送ってもらいました。

さて、“SHEER”が届きましたのでCDに1滴たらしてコットンワイパーで 拭取ってみました。

きれいなCDでしたが“SHEER”したらCDの表面が、ピカピカ、ツルツルに なって思ったとおりアクリル樹脂の透明度が一段とアップしました。 音が良くなるような予感がしてきました・・・・プレーヤーに入れて スタートボタンを押します・・・・

音が出ました・・・「・・・・!!!!あああ!」音が違います!
どう違うって、まず感じるのはSN感の向上です。静かな演奏の部分は 今までより数倍も静かな感じです。音がないところには本当に音がない と感じられるのです。今までは、気がつかないノイズが出ていたとしか 思えません。

そして次ぎに静けさの表現が向上したと言うことは、各楽器の音が 細部までよく聞えるという事です。クラッシクのバイオリンの弦の 響きは今までになく長く透通るような音色で出てきます。
(シュトゥットガルト室内管弦楽団:ゴールドベルク・バリエーションにて)

JAZZのシンバルの音もティーンンとリアルな音色になり、スティック の当った瞬間の音と離れたあとの響きとはっきり区別して聞く事が出来ました。
(キースジャレット:INSIDE OUTにて)

とっても、いいですね。
そして、今度は細部の音から耳を音楽全体に傾けると、一つ一つの楽器の 音に立体感が増し、音場の奥行感が一段と向上していました。

とにかく今までのより音の情報量が多くなっているようです。
それは、あたかも100万画素のデジカメ写真と200万画素のデジカメ写真の 違いのようです。
データ−量の増加(これは私の想像です。)が音の陰影をより深く、そして スムースに表現し音楽のアナログ的美しさを引出しているようです。 まさに、これが川又さんの言われる 「ドミナス効果」 なのでしょう ね・・・・
納得しました。

そして、いろいろなCDを“SHEER”してみましたが、すべてのCDで同じよう に 音が良くなった印象です。ただCDによって変化の大小はあるようです。

しかし・・ひとつこのシーア、気に食わないところがあります。
それは、“SHEER”のラベルにあるうたい文句です。
「“SHEER”は光ディスクの汚れをとり・・・・失われた映像と音楽の再生空間 を取戻してくれます。」
・・・私は新品のCDを1回試聴して、それから“SHEER”して聴きましたが音は 変りましたよ!
ですから汚れて失われた再生空間じゃないんじゃないですか?あの文句じゃ 単なるクリーナーみたいですよね。
私は、“SHEER”はクリーナーじゃないと思いますので。

なんだか、とめどもなくだらだらと感想を述べてしまいましが この“SHEER”の一適が遥か彼方の大宇宙にちりばめられた無数の星達に輝きを 与え幼きころ無心に星空を見ていた楽しい思い出を美しい音楽の中によみが えらせてくたのような・・・
そんな気がする“SHEER”の一滴でした。

これから、大切に使っていきたいと思います。


HAL's Hearing Report