《HAL's Hearing Report》


No.0031 - 2001/10/03

仙台市 K.T.様より


仙台在住のK.T.と申します。
これで3度目となりました。地方に住んでいると訪問できる機会は とても貴重になります。ので、ついついHAL中心にスケジュールを 組んでしまいます(笑)。 今回はバイエルン州立歌劇場「トリスタンとイゾルデ」をNHKホール に聴きに行くための東京訪問でしたが、折角なのでHALによる時間を 作りました。それにインターナショナルオーディオショーも。 日曜日、日帰りの予定でしたが、前日から1泊することにしました。 ちょうど妻も土曜は横浜で用事があるということで。 土曜日に一人でHAL、国際フォーラムを周りました。 でも、結局国際フォーラムよりHAL滞在時間の方が長かったですね。 HALは落ち着け、寛げる場所です。川又店長のお人柄が表れている のだと思います。ついついまた長居してしまいました(笑)。 日曜日には「トリスタン」前に妻と二人で再度訪問しました。

ところで、たまに訪れるからこそわかることもあります。 たとえばそれは部屋の生長具合です。オープン後約2ヶ月弱。 Skylineの群生も違和感なく、すっかり景観のひとつとして 溶けこんでいます。他のQRD製品も馴染みきってます。 良い音を響かせる雰囲気を漂わせているのです。自然と。

初めて訪れた妻は、「スピーカー一つ一つが神話世界の神々の彫像 のようだった、『神話の森』」と表現していました。 スーパーノーチラスも神々の音楽、天上の音楽と語っていました。 あまりの音の良さに、「これから聴くNHKホールと比べると、絶対こっち が上だから耳に残ると困る」、と長居せずHALを後にしました。 川又店長、HAL共にかなりの好印象を与えたようでした。

当分進化は止みそうに有りませんね。

今回は、スーパートゥイーター付ノーチラスが中央に鎮座していました。 ところで、土曜日開店直後に伺ってみると先客がありました。 どこかで見た顔だなぁ、と思ったら以前メールでも配信のあった、B&W のMIKE GOUGH氏でした。KAWAMATA's スーパーノーチラスを視聴しに 来ていたのでした。こういう人物と同席できてラッキー、と思いながら しばしご一緒させていただきました。 スーパートゥイーター有り・なし、Signature800、駆動アンプについて等 さまざまな話をしているのを耳をダンボにして聞いていました。 さすがHAL、という思いを強く抱いた瞬間でした。

MIKE氏達がお帰りになった後は、ずーずーしくもまた持参したCDを中心に 聴かせていただきました。インターナショナルオーディオショーが開催中 とあって、ひっきりなしにお客さんがHALを訪れていたけど、3時間半も 中央特等席を独占してしまいました。すみません(笑)。

前回コムリ視聴時とCDは同じものだったので、結果的に比較視聴になって しまいました。尤も、P-0s以外はD/Aコンバーターからプリ、パワーアンプ が異なるので、厳密にはいえませんが。

62年バイロイトライブ、クナッパーツブッシュ指揮の「パルジファル」。 古い録音だけあって、ヒスノイズがコムリ時にはちょっと耳についたのに ノーチラスでは聞えない。よ〜く聴けば、確かに聞えるが音楽を聴く妨げ には全くなっていない。あまりの音の静けさに背筋が寒くなる思いでした。 それでいて、ライブ会場の観客のざわめきは感じられる。そう、聞えてくる のではなく感じられる。2チャンネル再生で。 ものすごいスピーカーだと改めて思いました。

その他のCDもコムリが普通に思われてしまいました。 でも、これってコムリがどうこうじゃないんですよね。スーパーノーチラスが 凄過ぎるのだと思います。何せ、B&WのMIKE氏をうならせるのだから。

ゲルギエフ指揮、ヴェルディの「レクイエム」。 これはHALに有ったもの。自宅にもあり、聴いて驚いた曲。 この『ディエス・イレ』は激しすぎて、家では思わずボリュームを絞って しまっています。なので、ここのスーパーノーチラスでぜひ聴いてみたかった 曲でした。聞いた甲斐がありました。 何の制約も受けず、鳴らすべき音が鳴りきったときの充満感。 グランカッサの迫力はけた違いでした。 ピアニッシシモからフォルッテシシモまで難なくこなしてしまうスーパー ノーチラスの本領発揮を実感できるディスクでした。

そういえば、ノーチラスの間に不思議な物体が。 環境面でも進化し続けるHALの面目躍如ってところですね。

日々進化し生長し続けるHAL。
今度伺うときはどんな変化が待っているか楽しみです。


HAL's Hearing Report