発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
No.887 「MORDAUNT-SHORT Performance“8”とは何だ!?その魅力を語る!!」 | |
「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの奇跡!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/828.html 初めて私がMORDANT-SHORT Performance6を紹介したのは2011.6.24-No.2515-の 配信に掲載した上記のニュースでした。そして… 「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの奇跡!! Vol.2」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/830.html 「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの奇跡!! Vol.3」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/831.html 「H.A.L.'s customers comments!!-MORDANT-SHORT Performance6導入!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/832.html 「MORDANT-SHORT Performance6 & ESOTERIC I-03 & Black Ravioliの奇跡!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/835.html 「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの誘惑!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/841.html 「MORDANT-SHORT Performance6 & ESOTERIC I-03 & Black Ravioliの進化!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/851.html 「MORDANT-SHORT Performance6 & ESOTERIC I-03 and K-03の素晴らしさ!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/856.html ここまで私に語らせるPerformance6ですが、私はまだ胸にくすぶった思いが あったのです。それを実現する機会となったのが↓これでした。 「アポなし突然のゲスト来訪!!一体どなたでしょうか!?」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/865.html ここでは下記のように結んでいました。 「さあ、私が要求したパーツとは何か!? それを使っての実験が出来て成果が認められたら公開しましょう。 どうぞ、Performance6のオーナーの皆様も、そして、これから導入しようと 計画中の皆様もご期待下さい!!」 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 先ずはPerformance6の↓この姿を再度ご覧頂ければと思います。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120108/msr6.04.jpg このスピーカーとの初めての出会いから惚れ込んでしまったものであり、 MORDANT-SHORTの設計陣が必要あって装着していたのであろうが、その必要性 とはトゥイーターの保護が最優先ということなのだろうと思われる。 ここで私が言うPerformance“8”とはどういうことなのかを最初に公開します。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.03.jpg このようにプラスチックのメッシュ(保護カバー)を取り去っただけ?のことなのです!! そうです、私がMr.James Johnson-Flinに要求したパーツとは↓これでした。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.jpg オリジナルのパーツと↓比べると単純ですがこのようになります。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.02.jpg 一部のダイヤモンドトゥイーターを使用したスピーカーなら保護目的のカバー を取り付けているのは納得できるものなのですが、このプラスチックで出来た メッシュを何とか外したい。しかし、ドーナツ型のパーツを取り外したら 何ともチープな外観になってしまうので躊躇していたものなのです。 さて、このドーナツ型のパーツですが、取り外してみると次のように方向性が あることにご注意下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.04.jpg この写真で上下の縁取り部分に厚みがあるのがお分かりかと思います。 この角度が垂直方法になります。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.05.jpg この写真は90度回転させたもので、上下の縁取りが薄くなっていることが お分かり頂けると思います。これが水平方向です。 このようにパーツの着脱に際しては取り付け角度を間違ってしまうとフロント バッフルからはみ出してしまうので注意が必要です。縁取りの厚みがある方が 上下方向となるようにして下さい。 さて、このプラスチックのパーツですが、私はメッシュを付けない状態のもの を要求していたのですが、一度取り外してみて音源であるトゥイーター直近に あるものとして共振の心配がありました。そこで輸入元に依頼して次のように ダンピング材を貼り付けたものもサンプルとして作ってもらったのです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120104/p6parts.01.jpg 右がオリジナルです。真ん中が何も施していないメッシュを取り付けていない もの。左がJ1Projectのダンピング材をドーナツ型に加工して貼り付けたものです。 この三種類を指で弾くと「キン!!」と一番響くのが真ん中、「クン!!」という 感じで最も響きが少ないのが左側。右のオリジナルは中間というところでしょう。 私はこの三種類を徹底して比較する事から始めたのです。1個のパーツにビス は6個、左右で12個のビスをいちいち締め直して比較試聴したものです。 この時に注意して頂きたいのは、対角線上のビスのペアで緩めたり締めたり することが肝心です。別々に一つずつをランダムに締めていくとパーツの ゆがみを発生させてしまう可能性があります。 オリジナルから初めて真ん中のダンピングしていないパーツ、その次にダン ピングしたもの。この三通りを試すだけでも60本のビスを締めたり外したり…。 そしてダンピングしたものを聴いてから疑問を感じて再度ダンピングしていな いものへと、何度も何度も着脱作業と試聴を繰り返しました。 こんな作業を数日繰り返し、私としては三種類の中でベストはどれかという 結論を出しましたが、最終的な判定を下すまでに一体何回繰り返したことか。 しまいには工具を持つ手がヒリヒリしてしまいました。 さて、私が下した結論はダンピングしない真ん中のパーツが一番音質的に 好ましいという結論に至りましたが、年末年始の時間を使ってこの方にも 同様なテストをして頂きました。ご存じ福井県のS様です!! http://audio.asablo.jp/blog/ S様がどのような選択をされるのか大変興味があった事と、S様には数か月前 から予告していたパーツ変更だったので、いの一番に試聴して頂いたものでした。 三種類の音質の違いを克明に述べるのは気力もさることながら、文章量も大変 多くなってしまうでしょうし、音質的向上を目的とした場合には音楽的魅力と いう観点で私の感性による選択を信頼して頂ければ間違いないと思います。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- MORDAUNT-SHORT Performance“8”の魅力とは!? 前述のブリーフニュースで述べてきた課題曲のほとんどを聴いてきました。 その全てを語るのは今の私には至難の業かもしれません。 特に三種類のパーツの相違点を個々にあげつらうのは大変な労力となりそうです。 しかも、一回のパーツ交換で24回もネジ締めをやり直して次の曲に至る事ごと を全て語るのは大変です。しかし、印象に残ったポイントだけはしっかりと お知らせしなければと頑張ってみました。 さあ、先ずはオーケストラです。私は弦楽五部の位置関係と左右スピーカーで の中間定位ということで、ステージの左右に水平に並ぶ各パートを面として 捉える感覚を以前にも述べた事がありましたが、Performance“8”で聴く 弦楽器群は殊更にその中間定位が空間に浮かぶ様が美しくなります!! 買ってきたCDのセロハンをはがすと、ジャケット写真が包装表面の光の乱反射 がなくなって鮮明に見えてくるという感じでしょうか。 ざっと26人程度の第一・第二ヴァイオリンの演奏者が発する音色に微妙な 個人差があり、しかし合奏すると渾然一体となった響きの中に見事に調和しな がらも複雑な色彩感が絡み合う描写が見えてきます。 今まではプラスチックのメッシュがいくばくかのディフューザーの役目を果た していたと推測される、音色の撹拌作用がなくなって弦楽器の質感が新鮮さを 増してきた事が直ちに確認されました!! 高域の電気信号がトゥイーターのダイヤフラムに作用して微妙なニュアンスを リスナーに届ける過程において、ダイヤフラムの直前に余分なものがないと いう解放感は演奏空間の再現性に直結してきます!! おー!!ホールエコーがたなびいていく様子が同じスピーカーとは思えない 空気感を展開してきたのだから堪らない!! この空気感という表現は息を吹き込む管楽器で演奏者のタンギングを更に 表現豊かにしてくれました。木管にしろ金管にしろ、これも私が以前から 述べているように点としての音源の認知がステージ後方に光点として煌めき、 管楽器のエコー感がスピーカーの頭上に向けて拡散していく描写力が何とも 向上しているのですから思わず嬉しくなってしまう!! オーケストラの多数の楽器群の中でトライアングルの打音にどうしても集中 されられてしまう傾向があるが、何とこの打音の緻密さというか密度感が 三割増しくらいにピンポイントの輝きとなって目前に展開するのは快感だった。 これは至近距離で聴いて見ると余計に違いが分かるだろうと思われる!! 摩擦によって、息を吹き込む事によって、そして叩く楽器の各々で高域信号に 含まれる情報の在り方がリフレッシュされるという事で、同じスピーカーの 再生音がこんなに新鮮になるのだから面白い!! ヴォーカルもいけます!! 歌手の口許が鮮明になるということはオーケストラでの変化から推測した通り。 ただし、スタジオワークで施されたリヴァーヴが作り出す余韻の拡散領域が 自然に拡大して空間に漂っていく残響成分に潤いが増します!! バックのギター、ピアノなどのアコースティックな楽器が醸し出す余韻感は 演奏者と時空間を同じくしたいというリスナーの願いに恩恵をもたらすもの。 特に小音量のリズム楽器の残響がここまで伸びていたのかと気が付く場面が 多数あり、メッシュの存在は消音効果もになっていたのではないかと思う程に 微小信号の再現性が改善されました!! 追加するのではなく取り去ることで得られた感動。 それは本当にパフォーマンスが50%アップしたということで“9”にしたかった。 しかし、残念ながら同社の商品名で登録があるので残念ながら“8”という表現 でPerformance“8”としたが、8を横に寝かせれば∞ということで、 スピーカーの可能性を更に追求していくシンボルとして良い命名かと!! S様も同感のご様子で、今後の音楽鑑賞に貢献出来て何よりでした!! http://audio.asablo.jp/blog/ Performance“8”へのバージョンアップ・キットは現在コスト計算中です。 続報にご期待下さいませ!! |
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