発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


2009年3月20日
No.643 「H.A.L.'s One point impression!!-Ayre Acoustic"QB-9" USB DAC」
 
昨日(3/17)のこと…

「店長、今日の夕方QB-9を持っていきますから聴いてもらえますか?」

今回の試聴は輸入元アクシス担当者からのたった一本の電話から始まりました。

以前にも某社のPCオーディオと言われるものを二機種ほどここで試聴したこと
があるが、その音質評価は以前の配信にも次のように述べていました。

「このPCオーディオと言われるアイテムに関して、私はここでリファレンスと
 しているESOTERIC P-01+VUK-P01 & D-01+VUK-D01やdCS Scarlattiシリーズ、
 BurmesterやGOLDMUNDといった錚々たるソースコンポーネントの音質を上回
 るものとしての認識が現在はありません。これは正直な印象です。」

これが覆されることは当分ないだろうという思いはあるものの、今回のQB-9は
ハルズサークルの多くの皆様にとって受け入れやすい条件がある。それはLAN
のようなネットワークを構成しなくともコンピューター→QB-9→アンプという
シンプルな接続によって誰でも手軽に使えるということです。

ということで、デスクワークに追われる私は夕方やってきたアクシス担当者に
いつものテストCDを渡してリッピングを先にして準備ができたら呼んでくれ、
ということで下記のシステム構成によってUSB DACなるものを初めてH.A.L.で
鳴らしてみようということになったのでした。

さて、そのシステム構成はここのリファレンスシステムにあのCriterionと
いう強力なラインアップです。ここまでやるか〜!!(^^ゞ


 ◇ Ayre Acoustic"QB-9" USB DAC & ESOTERIC SA-50-inspection system ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC G-0Rb(税別\1,350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html
     and
H.A.L.'s original-JORMA DIGITAL/SMB Internal Wire (税込み\88,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/544.html
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM(税別\840,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“Z-board” (税込み\57,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\560,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync用)(税別\240,000.)→and ESOTERIC D-01
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC P-01+VUK-P01(税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM(税別\840,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\560,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 (税別\560,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC D-01+VUK-D01(税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM×2(税別\1,080,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\560,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 (税別\560,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
    JEFFROWLAND  Criterion へ

★上記フロントエンドに対して下記のように比較すべき対照を同じプリアンプ
 に接続し、入力を切り替えることで三者比較を行った。
  送り出しのコンピューターはSONY VAIOノートタイプを使用。

★試聴ディスクのリッピング後のファイル形式はWAV、再生ソフトはFooberを
 使用したもの。詳細は下記の設定による。
 リッピングソフト=「Exact Audio Copy」(WAVファイルで取込み)
 プレーヤーソフト=foobar2000
 PC内部の低ジッター化ソフト=ASIO4ALL (Universal ASIO Driver)

………………………………………………………………………………
Ayre Acoustic"QB-9" USB DAC (税別\380,000.)
http://www.axiss.co.jp/Ayre/whatsnew_Ayre_QB-9.htm
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER

     vs

ESOTERIC SA-50 (税別\390,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/sa50/index.html
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

Stealth Indra Dynamic Audio 5555 HAL.XLR/2.0m (税別\2,204,000.)
http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/315.html
http://www.highend.jp/stealth01.htm

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
JEFFROWLAND  Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.ohbashoji.co.jp/products/jrdg/criterion/
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\560,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-A2500/XLR 7.0m(税別\2,280,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7na2500/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO dm88 ×2 (税別\8,000,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm88.html
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-S20000 MEXCEL 5.5m(税別\2,920,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO (税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
     and
H.A.L.'s original“B-board”(二枚/税込み\256,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/B-bord.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/521.html
………………………………………………………………………………

持ち込んでくるのも突然なら引き上げるのも当日ということで時間がない。
そして、持参したコンピューターではリッピングソフトが読み取る時間をかけ
てもエラーを抑制しようというExact Audio Copyを使用しており、読み込む
時間もかかってしまうということで、今回の短時間の試聴でも私にとって最も
判定しやすい次の三曲に絞り込んで試聴することにした。

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章  小澤征爾/ボストン交響楽団

■“Basia”「 The Best Remixes 」CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX) 
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/Basia/
http://www.basiaweb.com/
http://members.tripod.com/~Basiafan/moreimages.html#remixes1

■ちあきなおみ/ちあきなおみ全曲集「黄昏のビギン」
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/chiaki/disco/ce32335.html

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

そもそも以前の経験からPCオーディオの可能性ということに関しては否定は
しませんが感動させてくれるレベルの音質ではないと高をくくっていました。

では、いつもながら最初の曲はマーラー第一番/第二楽章からです。アクシス
の担当者にコンピューターの操作は任せて、では行きましょう〜と一声。
すると…!?

「おー!!意外といいじゃない!!」

先ずはオーケストラの質感に私は好印象を持ちました。弦楽器は適度なふくよ
かさを保っており、ここのリファレンスプレーヤーで聴くのと同等な広がりと
音場感を持っています。

オーケストラの弦楽器群の合奏では解像度も欲しいが、多数の弦楽器が個々の
存在感を色彩感の違いとして示してくれるのが最低条件。ひとつの旋律を正確
な音階で奏でているのは当然だが、個々の奏者が発する音色には微妙な違いが
あり、それらが混然一体となって主題の旋律を流れるように奏でていく。

絵画の世界では被写体を描くのに実に多数の絵の具を使って細かな多彩色の
細やかさで質感を表現するが、それと同じである。冒頭の弦楽器のアルコで
Ayre QB-9の情報量と質感を先ずはちょっと驚きの感を交えて想像以上の音質
であることが直感された。

それに続く管楽器のパートで木管楽器の定位感とフォーカスが鮮明であること。
金管楽器の吹鳴は奏者の位置関係をきっちりと左右スピーカーの右寄りの空間
に定位させ、そこを起点としてホールいっぱいに豊かな余韻感を拡散していく。

コントラバスの重量感はリファレンスプレーヤーの有する重みを湛えており、
何も不満なくオーケストラの骨格を形成しているようで好ましい。何不足なく
展開するオーケストラを聴きながら…

「これだけ聴いて他と比較しなければ結構いけるかも〜」

QB-9はAyreというハイエンドブランドの沽券に関わるこだわりを音質に生かす
ためのテクノロジーを多数投入したものだが、その音質は間違いなく一定レベル
の水準を確保しているということが最初のオーケストラで確認された!!

この点ではオーケストラという多数の楽器が何層ものレイヤーを構成し、その
一層ずつが半透明で重なり合った複雑な色彩感を表現して欲しいという欲求に
十分に応えられる実力があるものと良好な第一印象からスタートしたのだった。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

次は、多数の訪問記でも二曲目にかけるようになった正反対の性質をもちこの
曲で試してみることにした。“Basia”ではイントロのサンプリングによる
ドラムとパーカッションの質感と音像の輪郭表現が最初のチェックポイント。

下手な大口径38センチウーファーを搭載したスピーカーよりも重厚、かつ高速
反応の低域を叩き出すNEOでは低域のディティールが正確に読み取れる。

「なるほど〜、そうきましたか!!」

ここで納得したところはQB-9の叩き出す低域にはある種の雄大さというか、
国産にはない量感重視の個性が見受けられた。同じアクシスが輸入するwadia
ブランドの製品にも感じられることだが、堂々たる低域の鳴りっぷりは聴き手
のニーズにはまると代えがたい魅力になりえるものだろう。ひとつ発見だ!!

オーケストラではわからなかった楽音の各論ともいうべきスタジオ録音での
鮮明な楽音ひとつずつの分析でQB-9の個性がまた一つ判明した。それは個性で
あると同時にコンピューターをソースコンポーネントとした場合の薄味を良い
意味で聴かせるチャームポイントとして得点1!!(笑)を献上するにふさわしい。

その後にはクリスタルな雰囲気でNEOのセンターにくっきり浮かぶBasiaが登場。
ヴォーカルの展開も安心感があり問題はない。ここでも特徴としておちょぼ口
の細身の音像ではなく、ゆったりと響く比較的大きめの音像としてヴォーカル
が聴こえてくる。しかし、私が聴いている音量は一般家庭ではなかなか出し得
ないボリュームだと分かっているので、俗にいうニアフィールド的な聴き方を
しているユーザーであれば質感さえ良ければゆったりしたヴォーカルは逆に
好印象を与えるかもしれない。うん、いいです、ヴォーカルも及第点とします。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ポップなヴォーカルでサンプリングと打ち込みの伴奏によってハイテンション
な演奏を聴き終わってから、アコースティックな伴奏でしっとりした日本人の
ヴォーカルをと用意していたちあきなおみちあきなおみを最後に確認してみることに…

「ほほ〜、なかなか聴かせますね〜。しっとり感をちゃんと出してるね〜」

イントロのヴァイオリンとギターが始まった瞬間に私は合格のプラカードを
胸の内では上げていました。問題なしです!!

同じヴォーカルでもBasiaとは正反対の曲層であり、ヴォーカルの背後にある
伴奏と声が空間で混じり合うことで美意識を感じる選曲です。情緒的な趣など
と例えたらオーディオ的には抽象的すぎる表現になってしまうでしょうが、
しっとりした感じというのは多分に豊富な余韻感としてご理解頂きたいもの。

この余韻感というものを再現するのにアップサンプリングやDSD方式という
レゾリューション [resolution]の引き上げ効果というところで説明がつく。

QB-9に使用されているMPデジタルフィルターの優秀さを示すかのように、見事
なエコー感が空間の大きさをイメージさせ、伴奏楽器の定位とヴォーカルの
存在感を際立たせています。これは失礼ながら使い物になるぞ!!と思ったもの
でした。

普段聴いているちあきなおみに比べると、ややふっくらしたヴォーカルですが
これがウェット感につながっているものなのか心地よく聴ける。サビに近づく
ところで入ってくるベースはやはり温度感をちょっぴり高めて伸びがある低域。
この伸びというのは音像を引き締めていくという方向性よりは開放感のある
ゆったり感につながるもので、このような曲ではヴォーカルを包み込むような
響きの連鎖をイメージされる心地よさと言えるかもしれない。いいかも!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、Ayre QB-9のサウンドを代表的な課題曲で聴いた後に私はどうしたか?
比較の相手としては法外なシステムと比べ始めたのでした(笑)

QB-9をセットしたラックは同じなので省くとして、ESOTERICのシステムは何と
電源関係とオプションを含めて総額は約780万円というもの。ほぼ20倍という
価格差なのだが、私のリファレンスシステムでもあり、ここにあるプレーヤー
システムとしてはdCS Scarlattiシリーズよりはお安いのだが、参考のためと
いうことで自分の耳の記憶をいつものレベルにリセットさせる目的もあった。
というのは、ESOTERIC SA-50での続きがあったからだが…(^^ゞ

Ayre QB-9で黙ってお聴かせしたら、皆様はどのように思われるだろうか?
38万円のUSB DACからこんな音が出るんだ!! と感動される方は私の推測では
10人中8人くらいの比率になると思われました。勝手な推測ですが…^_^;

しかし、このビジネスを長くやっていて、しかもユーザーの反応を星の数ほど
言葉と表情で見聞きしてきた私の推測というのは結構当たっているものです。

それに、実際にQB-9とエソテリックのフラッグシップを、しかも私が色々な
要素でチューニングしたものと比較してみようという現実も一般のユーザー
にはないものでしょう。

「おー!!当然のことながらQB-9に注文をつけたかったポイントはすべて解消。
 この音質を基準にしているからこそ、ある意味ではQB-9に及第点をつけても
 良いと思ったものだ。だって、38万円でこれだけいければね〜!!」

改めて私が日頃聴いているクォリティーが、そして毎回のイベントでも中心的
に皆様に聴いて頂いているESOTERICシステムの素晴らしさを改めて思い知る
ことになりました。そう、ESOTERICと言えば…、と更に好奇心が募ります!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

どうせコンピューターにデータを取り込んであるのだから、QB-9につないで
いるUSBケーブルをそのままあの製品に差し込めば直ちに比較できるな〜、と
思いついたのがESOTERIC SA-50だった!!

価格も一万円違いというもので両者ともにバリバリの新製品。しかも、SA-50
は展示しているもののCDプレーヤーとしては演奏していてもUSB入力では鳴ら
していないと下のフロアーの担当者は言っていた。では、やってみよう!!

ということで、アクシスには申し訳ないが急遽QB-9を聴いてから同じUSB DAC
という位置付けで比較することになったのでした!!

SA-50も同じラックProject“H.A.L.C”H.C/3Mに収め、電源ケーブルも同じと
いうことにして、USBケーブルを接続した。でも、これだけではCDプレーヤー
というモードになっているので音は出ない。

これをDAコンバーターとして使用するにはフロントパネル左にある「MODE」
スイッチを切り替えていく。押すごとにCD/SACD→COAX in→OPT in→USB inと
ループして入力設定が切り替わる。これをUSB inにすると、しばし点滅を繰り
返して「USB 44.1」とディスプレーが切り替わる。同時にコンピューター側で
も「新しいハードウエアを検出しました」というメッセージから認識される。

さて、ここで先ほどと同じ順番で課題曲をコンピューターから出力してもらう
ことに…、すると!?

更に、SA-50では裏ワザがありました。上記の「MODE」スイッチを長押しする
とDAコンバーターの動作モードの設定変更ができるというのです。入力信号の
サンプリング周波数そのままから始まって、次には2Fs→4Fs→DSDへと何と
取り込んだデジタル信号を内部処理でこんな変換をしてくれるという。しかも、
これはUSB入力に対しても適用されるというのです!! これは面白い!!

当然のことながら、一言で言えば先ほど再確認したESOTERICサウンドですね!!
そして、象徴的に言えるのはDSD変換した際の音質がAyre QB-9に近いものです。

私にとってUSB DACの実情というか、音質比較をH.A.L.レベルで体験できたと
いうことは大変勉強になりました。

結論は、やはりH.A.L.リファレンスのESOTERICシステムが何と言っても素晴ら
しい…(^^ゞなんですが、ここでUSB DACのチャームポイントを考え直しました。

前述したように“現在の”PCオーディオの音質に関しては私なりの結論を既に
出しているのですが、次のような解釈もまた正論なのだと考えています。

「しかし、それはここH.A.L.という環境とご存知のようなスピーカーやアンプと
 いう世界屈指のハイレベルな再生系にて以前にPCオーディオを試聴した時の
 判断なのです。つまり、ここの音質はそれだけハードルが高いということです。

 でも、PCオーディオを取り入れて以前から使用しているCDプレーヤーと比較し
 て違いがわからないというレベルのシステム構成と環境もあると思うのです。
 そうしますと、ディスクの保管スペース、聴きたいタイトルを探す手間と時間、
 そんなことはPCオーディオのコンパクトさ検索機能があれば理想的な解決法と
 言えると思います。

 私は、ここH.A.L.で追求していくのは縦軸として音質が更に向上していくとい
 う見地での製品選択とデモを行っていきたいと思っていますが、横軸として
 ソースコンポーネントの種類が増え利便性の高いプレーヤーのバリエーション
 が広がっていくことを否定はしません。」

このように考えています。その意味でAyre QB-9の音質を確認できたことは
これからのセールスプロモーションに対する自信となりました。

それは、Ayre QB-9の音質が同価格帯から2倍くらいまでの範囲の各社プレーヤー
との比較において十分に太刀打ちできる魅力を有しているという確認ができた
ということです!!

大丈夫!! Ayre QB-9の音質は皆様にご満足頂けるだけの素質を持っています!!

さあ、いよいよ来月から本格的に始まる入荷に際して、ハルズサークルの皆様
にどのようなセールスプロモーションを仕掛けていくのか?

それは実物を聴いて頂くこと(国内最速でのチャンスであり、自宅で聴けると
いうことは大きな特典です)から始まり、ハルズモニターの展開からお買い得
というフィニッシュまで私の頭の中でストーリーができつつあります!!

このマル秘Ayre QB-9企画の中身は業界に与える影響力が大きいので(笑)&(^^ゞ
ハルズサークルには公開しません。応募者だけに今後のシナリオをお知らせ
していくものです。さあ、この企画に応募なさいますか?

でも、その前にハルズサークルにご入会を!!


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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