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H.A.L.担当 川又利明


No.223「遂にCESで姿を見せた次世代wadiaのフラッグシップモデル!!」
今回の新製品を語るにはwadiaの歴史的な開発を振り返ってみる必要がある。
1999年11月、当社の「マラソン試聴会」に登場した1.190万円の新製品が
今回ご紹介するモデルの根底にあるものだった。さて、それは…。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/083.html

ここで語られているwadia7901は、スケジュールの関係で当時のH.A.L.の
試聴室に持ち込まれるより先にイベントに登場してしまったということ
なのである。そして、それをいよいよH.A.L.のホームグラウンドに持ち
込み、その素晴らしさを体験することになった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/085.html

今思い出しても、単体としてのDACの能力は計り知れないものがあり、
wadiaというメーカーの底力が新たに未知の扉を開いてくれたものである。
そして、そこにもDOMINUSの貢献が新たな展開を見せてくれたのがこれ。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/087.html


99年も押し迫った12/27には更にデジタルDOMINUSが追加されると、それ
までの驚きがあっという間にアップデートされて過去形になってしまう
体験が待ち構えていた。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/089.html

これまでに述べてきたWADIA POWER-DACはwadia390とwadia790二台と
言う構成であり、その商品化が本格的になされぬままに同社の経営陣
の交代などがあり、同社の理想像とするデジタルから一挙にアナログ
変換をして直接スピーカーを駆動するという試みは“理論の実証”と
いうレベルでいったんは終息したのであった。

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しかし、それまでにwadiaが開発した「スウィフト・カレント」という
独自のアナログ変換後の電圧-電流伝送の音質への貢献の大きさを踏襲
しつつ、何とかwadiaのフラッグシップとして、POWER-DACのDAC単体
での商品化が出来ないものか…、ということが以来三年間の目標でも
あったわけだ。一時は「インターナショナル・オーディオ・ショー」で
試作品が持ち込まれたことがあったが、完全な動作が保証される状況
ではなく、日本のメディアも参考出品以下という程度の認識であった
ようだ。

経営的な安定を取り戻したwadiaが、今回のCEショーでプライベート
ブースで遂に発表したのが、モデルナンバーも代わりwadia901とした
左右独立のモノラル構成による次世代のフラッグシップというものだ。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/030125/w901fu.jpg

デザインはこのようにPOWER-DACの全高をギューと圧縮したような
スタイルであり、従来のwadiaのようなコーナーが垂直に切り立った
ものとは雰囲気を変えている。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/030125/w901bu.jpg


この画像は左右独立のDAC本体の片側ということであり、そのリアパネ
ルの入力端子は比較的シンプルなものである。なぜかといえば、この
wadia901のコントローラーがこれから作られるのだが、トランスポート
からのデジタル信号の各種入力はコントローラーに装備されるからだ。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/030125/w901f.jpg

正面からは重厚な印象がコーナーのカッティングから感じられるもの
だが、同社は今回のwadia901の開発に際してはSACDやDVD-Aも視野に
入れており、次の段階ではそれら新フォーマットのトランスポートも
開発する計画であるという。

もとより正式にはSACDのセパレート方式でのデジタル伝送のフォーマ
ットは決着を見ていないので、同社独自のものであり他社との互換性
は直ちには確立は出来ないが、一歩先を行く開発目標であることは
素晴らしいことだ。

そして、既にAES-3によって176.4KHzを出力可能としたP-0s with VUK-P0
とのペアリングでは、現行フォーマットのCDで究極の再生音を実現できる
のではないかと期待している。

コントローラーを含む3ボディーのwadia901は、予想される価格帯が
400万円前後、今年4月くらいのデビューを目指して開発が進んでいる。

当然、ここH.A.L.にいち早く登場することであろう。長らく鬱憤を
ためておられたwadiaオーナーの皆様、遂にwadiaの個性をそのままに
フラッグシップへのアップグレードの道が切り開かれました。
どうぞご期待下さい!!



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