発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
2018年6月5日 No.1475 音楽に羽衣(Robe of feathers)をまとわせるスピーカーSonusfaber Aida II |
■株式会社ノアによる日本語公式ファイルをハルズサークルに先行初公開!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20180530-AidaII.pdf H.A.L.'s One point impression!! - Sonusfaber New Aida !! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1474.html 上記で述べたHIRO Acousticとは違うテイストのSonusfaber Aida IIですが、 その本文中でご紹介している私のVIPである関 守 様のシステム構成にて今一つ ここで追いついていなかった要素がありました。 関様には既に二台お求め頂いたCAD Ground Controlです。当フロアーの展示品は ハルズモニターで全国を飛び回っていたのですが、先週久しぶりに戻って来ました。 ■Computer Audio Design Ground Controlの関連記事は下記にて http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1462.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1469.html 試聴システムに下記のように使用したのですが、たださえ美しいAida IIが更に!! dCS Vivaldi Transport 税別¥5,230,000. ← CAD GC3使用 dCS Vivaldi DAC 税別¥4,270,000. ← CAD GC3使用 dCS Vivaldi Clock 税別¥2,120,000 http://www.taiyo-international.com/products/dcs/index.html Burmester Power Amp 911MK3 税別¥6,600,000 バイアンプ仕様 2台 Burmester Pre Amp 077+PSU 税別¥6,000,000. ← CAD GC1使用 http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 今日はCAD Ground Controlを追加してAida IIの魅力を更に聴き込もうということで、 急遽入手したディスクがこれでした。 ブラームス:交響曲全集 [SHM-CD] 指揮:カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 https://www.universal-music.co.jp/karl-bohm/products/uccg-90294/ 選曲したのはディスク3に収録されている交響曲第三番 ヘ長調 作品90より 第三楽章 Poco allegrettoです。 ハ短調、3/8拍子、三部形式による実に美しい憂愁と憧憬を湛えた旋律です。 冒頭からしっとりと憂いのある主題がチェロによって奏でられ、コントラバスの ピッチカートが響きの空間に重みを与え、その旋律に呼応するヴァイオリンが 絶妙なハーモニーで絡み合うような展開で追随する。 導入部からAida IIが魅せる立体的な空間表現の妙技が私の心にゆったりとした 浮遊感をもたらし、その音場感が豊かで広大でありながら、夢見るような木管の 響きを楽音の発祥地点から克明に描き出す惚れ惚れとする分解能の素晴らしさが CAD Ground Controlによって補強されたという事実を耳にする美音の共演!! うっとりするような木管楽器が中間部の変イ長調で柔らかな、正に羽衣のような 響きのベールをなびかせ、唯一この楽章で使用される金管楽器である二本のホルンが 主旋律を奏でる頃には、音楽がもたらす癒し効果にすっかりリラックスしていた。 弦楽五部の各パートが左右から折り返すように主題を奏でると、その響きの分離感が 心地よい玉虫色の羽衣をゆっくりと翻すように、虹色のオーロラとしてAida IIの 背景に揺らめくような音の陽炎として私の胸にしっとりとした興奮をもたらす! 音楽を裸にするスピーカーということで、私はHIRO Acousticを評しました。 それは録音されている信号に対する再生装置の演出というものを排除するという 意味なのですが、それは録音品位の正確さを露わにするものであり、記録されて いる音楽信号の本質をあからさまに裸にするというものです。 つまり、録音作品という音楽本体のプロポーションが美しくなければいけないと いうことであり、楽音そのものの品位に対する忠実さを追求するというものです。 ですから、録音の良しあしは聴き手に正確に伝わるものであり、低レベルの録音を 上手にお化粧して聴かせるというものではありません。 それに対して、Aida IIも同様に録音の品位に関しては敏感に反応します。 そして、Aida IIも音楽本体のプロポーションが美しく整っているかどうかを きちんと表現するスピーカーなのです。しかし! Aida IIは音楽そのもののディティールを変化させてグラマーにしたり、特定部位を ボリュームアップしたりという虚飾的な再生法ではなく、美しいボディーラインを しっかりと見せながら玉虫色の羽衣、いや! 正にRobe of feathersというニュアンスで 空気のごとく軽く透明感があり、楽音のプロポーションという輪郭を正確に見せながら 演奏者の周囲に響きのベールをゆったりとまとわせるのです! これが凄いことなのです! それらを、今日はCAD Ground Controlの追加というシグナルパスの純度を高めると いう実験にて確認しました。Aida IIは敏感に反応し、スピーカーに至る前段階での 使い手の感性によるチューニングに見事に反応してくれるのです!!これはいい!! 6月4日発売のステレオサウンド No.207にてカラー4ページの特集、そして更に 設計者Paolo Tezzonが日本で三つの再生システムを聴くという9ページの特集も ありますので、是非お手に取って頂ければとお薦め致します。 私に出来ることはAida IIの実演で皆様に感動をご提供する事だけです! ★上記システムは6月10日まで試聴可能。下記カレンダーにて確認の上ご来店下さい!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/ |
担当:川又利明 |
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