発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
2017年3月30日 No.1373 H.A.L.'s One point impression!! - Audio Fidelity Improvement flat. |
ここ数日取り組んでいた新製品の試聴において、本日私は結論を出しました。 「これはいい!!皆様に推薦できる音質的な魅力を遂に確認したぞ!!」 一体何のことか? 今までに色々な新製品を試してきましたが、使用前・使用後の 比較試聴にこれ程時間がかかったのは初めてでした。では、先ずはご紹介しましょう。 2016年3月より輸入開始の新ブランドAFI(Audio Fidelity Improvement)の処女作 flat.(フラットドット)です。詳細は下記にてご覧下さい。 http://www.cs-field.co.jp/brand/afi_index.html 何々…、反りのあるLPレコードを平らにする機械ですと…。そういう製品は既に 国産でもあるじゃないか!? はい、その通りです。こういう↓製品があります。 http://www.orb.co.jp/audio/products/df01ia.html 何といっても、ハルズサークルでは下記のように既に2004年にご紹介していました。 「アナログファン待望のお役立ちアイテム!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/276.html それに、近年発売されるLPレコードでは180g重量盤ということで、反りもなく 盤質も大変良いので、よほど野暮なレコードでない限り極端な反りはないでしょう。 ですから、この新製品を最初に知らされた時には「今時60万円も出して反りを修正 する機械などは需要はないだろうにな〜」と思い、大変失礼なことに輸入元担当者 を目の前に口に出して言ってしまいました。しかし、私が着目したのは以前からあった レコードの反りを修正する機能ではなく、下記の全く新しい視点だったのです。 「Why リラクゼーション?」 「多くのレコードはプレス直後からの冷却プロセスにおいて物質的にストレスを受け、 微細な音溝、或いはレコード盤全体が変形してしまいます。これをflat.(フラット ドット)は加熱と冷却の緻密なプログラムによって、崩れたビニール素材の分子の 結晶を再整列させることでレコード盤のストレスを解消し、プレス時本来のフォーム に戻します。」 AFI (Audio Fidelity Improvement) 代表ウルリッヒ・ケーテ氏 という一節だったのです。おいおい…、本当かよ〜。レコードのプレス製造過程に おいて発生した残留ストレスが音質を悪くしていたって? 3月15日の配信にて、この新製品の速報をブリーフニュースにてご紹介していました。 それからしばらくは半期決算や出張など忙しさにかまけてテストしていなかったのです。 私にとってレコードをフラットにするという事は今ではあまり必要ではないのですが、 初めて目にしたLPレコードのリラクゼーションという発想と実態には大変興味がありました。 しかし、そのリラクゼーションの処理には三時間から四時間もかかり、他のアイテムの 比較試聴のように短時間では実験出来ないものだったのです。 さて、イベントも出張も、半期決算という経営上の節目も一段落して、それでは 試してみましょうか、と操作しようと思ったらディスプレー表示の意味を良く理解 していなかった私は正確な動作スタートをさせることが出来ず、やっとヒーティング プロセスが始まり、アニーリングからクーリングと次第に表示が変わっていくのを 時折見ては、まだかな〜とじれったい思いをしつつ、当日の閉店時間になってしまいました。 仕方ないので、翌日の午前中に処理が終わったレコードを聴いたのですが、当然の ことのように素晴らしい再生音なのですが、さすがに使用前の一日前の音質など 記憶しているはずもなく、厳密な比較試聴は出来なかったのです。 そこで、演奏も録音も優秀であり比較するために同じLPレコードを二枚用意出来る ものを探したところ、ちょうど良いものが見つかりました。これです。 LP−UNCOMPRESSED WORLD Vol.II 2010年に第2作目として発売しました、 女性ヴォーカル特集の"CD_Uncompressed World Vol.II"のアナログ盤。 http://www.hifijapan.co.jp/LP-UCW-Vol2.htm KLAUDiOの超音波レコードクリーナーで念入りに洗浄し、二枚のレコードを念のために 比較試聴して音質が同一であることを確認し、そのうちの一枚を四時間以上かけて リラックス・モードで処理し、更にプレスした状態で一晩放置して冷却させてから 本日じっくりと比較試聴してみたのです。それが…驚きと感動の結果となったのです!! ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / AFI(Audio Fidelity Improvement)flat.-inspection system ◇ ……………………………………………………………………………… TechDAS Air Force One (税別¥7,200,000.) http://stella-inc.com/10techdas/ with Graham Engineering PHANTOM II Supreme 10inch (税別¥1,350,000.) http://stella-inc.com/009graham/index.html with Audio-Technica AT-ART1000 (Open Price 実勢価格 税別¥598,000.) http://www.excellence.audio-technica.com/jp/ with Soulution 750 (税別¥2,600,000.) http://www.noahcorporation.com/soulution/750.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ESOTERIC 7N-DA6100 RCA / 7.0m(税別¥3,120,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7nda6000/index.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC Grandioso C1 (税別¥2,500,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/c1/index.html and TRANSPARENT OPC2(×2)+OPI(税別¥3,450,000.)★Transparent OPI 2out http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-conditioner/power-conditioner/ http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/#cnt-power-cord and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT OBL20(6.0m) Balanced OPUS line cable (税別¥3,800,000.)中・高域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and TRANSPARENT XLBL 25(7.5m)REFERENCE XL line cable(税別¥1,810,000.)低域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC Grandioso M1(2Pair 税別¥5,600,000.)★Bi-Amp http://www.esoteric.jp/products/esoteric/m1/index.html and TRANSPARENT OPC2(×2)+OPIのセットを二組(税別¥6,900,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-conditioner/power-conditioner/ http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/#cnt-power-cord ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT OSC12(3.6m) OPUS speaker cable(税別¥5,250,000.)中・高域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and TRANSPARENT XLSC10(3.0m)REFERENCE XL speaker cable(税別¥2,050,000.)低域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCCS (1Pair ¥22,480,000.) http://www.hiro-ac.jp/index.html http://www.hiro-ac.jp/production.html and H.A.L.'s B-Board×2 (1枚/税別・配送費込み¥122,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html ……………………………………………………………………………… オーディオ界には大分以前からオカルト的な正体不明? もしくはユーザーには理解 出来ないような電子や分子の配列がどうのこうのという理屈のケーブルやアクセサリー などの製品がありましたが、私は自分の耳で確認し納得しない限りは皆様に推薦 することはありません。 ですから、ビニールの分子を再配列させるなどという理屈を鵜呑みにして、 高価な製品を販売しようなどとは全く考えていません。先ずは音で確認です。 そして、重要なことは昨日の、先月の、去年の音との比較というのは当てになりません。 時が変わればところも変わるで、試聴システムや環境が違うところで聴いても やはり正確な比較は出来ないものです。即時、ここで直接比較しなければ本性は 分からないものという大前提を私は重要視しています。 上記システムにてLPレコードのリラクゼーションの効果を私も初体験しました。 最も分かりやすかったのはサイド1の一曲目、BenedicteTorgetの「SLEEPAWHILE」 という選曲で、先ずは何もしていない方を二回ほど繰り返し、聴き慣れた曲では ありますが、ヴォーカルと伴奏楽器の各々をしっかりと記憶に焼き付けて、 リラックス・モードで十分な時間をかけて熟成させておいたレコードに針を落とします。 先ずは客観的に処理前と後ではどこが違うのか、観察結果として音質的な相違点を 述べることにしました。 「あれ、サーフェスノイズの質感、小さなスクラッチノイズの質感が違うぞ! これはレコード盤の個体差なのか? リラックスさせた方がノイズが明るく聴こえる!」 「硬質な音色のパーカッションの質感が明るく鮮明になっているぞ!」 「ヴォーカルが浮き上がり盛り上がっているように立体的になったぞ!」 「ヴォーカルのマウスサイズが縮小したように濃密な音像に変化したぞ!」 「軽やかなドラムのブラッシングの音色が更に鮮明になってるぞ!」 「ゆったりと響く重厚な低音、ドラムの質感が向上してる。この低域はいいぞ!」 「ピアノの打音がクリアーに、そして注目すべきは音場感が一回り大きいぞ!」 「最後の最後でカキン!と叩かれるパーカッションの余韻感と実在感がぐっと向上!」 散発的なコメントで異なるポイントを列挙しましたが、黒いビニールをリラックス させるとこんな変化が起こるなんて夢にも思っていなかったのです! 特にヴォーカルが肉感的に厚みを増して、しかし音像は引き締まって歌い始めた 時には我が耳を疑ってしまったものでした。こんなに違うのかと!! もちろん、他の曲も比較しましたが、上記の傾向はすべてに当てはまります。 全く同じレコードが他にも二枚あれば、もっと試したいものですが、ここで 使用するレコードは、ほとんどが私の私物で古いものばかりなので、今回の ように同時比較することが出来ないのは残念ですが納得のパフォーマンスでした!! CDという光学ディスクでは液体を塗ったり、静電気を除去したり、エッジを削ったり、 ガラス加工したりと色々なアプローチでディスクそのものに音質向上をもたらす ノウハウが研究され実用化されてきました。 しかし、ビニールディスクに関しては同様な方法として静電気を除去する製品は ありましたが、盤質そのものを変化させるという手段は初めてのものだと思います。 そして、いったんflat.で処理すると、意図的に50度以上に加熱しなければ効果は 長期間に渡り維持されるという事でした。ですから、洗浄液を使うクリーナーで 何度クリーニングしても安心ということになります。 TechDAS Air Force Oneという完璧なプレーヤーとHIRO Acousticという妥協なき 高解像度スピーカーによって描き出されるアナログサウンドに私は新たな可能性を 発見しました!! 今まで誰も着目していなかった未知の分野としてビニールの組成を分子レベルで 再配列すると、音溝に刻まれた音楽の本来の質感が蘇るのです!! こんな新アイテムの出現を音質で実感し納得してしまうと、flat.(フラットドット)と いうネーミングが実に妙を得ていると感心してしまった私です。 さあ、このflat.(フラットドット)をアナログ愛好家の皆様に推薦し、どのように 広めていくのかで新企画を実施していきましょう!! こんなハルズサークル限定企画を実施中です。 ぜひこの機会にご入会下さい。 |
担当:川又利明 |
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