発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
No.1214 2015年4月29日 「E.M.G-boardがCH Precisionの潜在能力を更に引き出した!!」 一専門店の一営業マンが開発した音質向上アイテムE.M.G-boardは発売以来の 累計生産枚数が130枚を超えまして更に伸び続けています。これも皆様のお陰 であると心から感謝しております。 ■E.M.G-board特設サイト http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/emg/ 私は前例のない忠実さで音質を克明に表現しモニタースピーカーとして抜群の 機能性を発揮するHIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improvedを知る事で オーディオシステム全体のコンディションを細部に至り分析することが出来る ようになったと考えています。 その正確無比な分析能力を生かして皆様のシステムに音質貢献できないかと 以前から考えていたものですが、その中でも今私が最も注目し評価している CH Precisionに対しての有効活用が出来ないものかと考えました。それは… 先ずは下記の写真をご覧下さい。CH Precisionではオプション電源X1を除き ほぼ全製品にこのようなアース端子が装備されています!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.01.jpg 一番上の「Signal Ground」はアナログ伝送用基板のアース、「Chassis Earth」 は文字通りのシャーシアース、黄色い「Digital Ground」とはデジタル回路基板の アースで、出荷時には写真のようにシャーシアースとデジタル系のアースが ジャンパーで連結されています。 これは第一に使用環境とシステム構成の上でハムやノイズが発生した場合の 対処としてグラウンドを落とす選択肢を設計に含めているということで、 ノイズが発生した場合の対処療法の手段という事であり、製品の音質を調整 したり変化させるものではないというのがメーカーの姿勢です。 また、出荷時にシャーシアースとデジタル系アースをつないでおくのは動作の 安定性を図るものであり、静電気などによる万一の誤動作防止のためという ものであり、メーカーや輸入元の立場としては出荷時の状態を維持して使用 されることを推奨しています。 従って、今回私が行った実験は自己責任によるものであり、ここの展示品での 比較試聴においてはノイズ発生もなく不安定動作もなかったということを前提 にしてご理解頂ければと思います。 ■このアース端子の使い方によって万一のトラブルが発生した場合に、当社は 一切の責任を負いかねますので、その上で個人責任にてお取り扱い下さい。 私が実験した際には何も問題はありませんでしたが念のために明記させて頂きました。 E.M.G-boardのアーシング効果がどのように音質変化をもたらすのかに興味を 持ち試作を依頼したのがmicroUSB to BANANAプラグというアース線です。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.14.jpg そして、下記の写真の左側がCH Precision製品の付属しているバナナプラグに よるジャンパーであり、そのプラグのグレードとほぼイコールのプラグを探し 制作したというものです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.15.jpg 「聞きしに勝る音CH Precision M1が鳴らすHIRO Acousticの快感!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1208.html さあ、これを使ってCH Precisionがどのように変化したのか!? 最近、更に完成度を高めた音質で人々を感動させているシステム構成の詳細を 先ず下記にてご紹介します。 ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / CH Precision L1+X1 & E.M.G-board-inspection system ◇ ……………………………………………………………………………… Abendrot Audio STUTE(税別¥3,500,000.) http://jp.abendrot.co.uk/ and dCS Vivaldi Clock(税別¥1,920,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-clock/ and TRANSPARENT PLMM2X(2本)+PI8(税別¥1,050,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ Cardas Audio Lightning BNC Cable http://www.taiyo-international.com/products/cardas/digital/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Vivaldi Transport(税別¥4,740,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-transport/ and Aurender W20 (税別¥2,185,000.) http://www.aurender.jp/products/w20/ with dCS Vivaldi Upsampler(税別¥2,450,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-upsampler/ and TRANSPARENT PLMM2X(3本)+PI8(税別¥1,330,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT REFERENCE XL 110ΩAES/EBU DigitaL (XLR)×2(税別¥960,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1037.html http://www.axiss.co.jp/ftran.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Vivaldi DAC (税別¥3,870,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-dac/ and TRANSPARENT PLMM2X+PI8(税別¥770,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT "REFERENCE" RBL 10 (3m)(税別¥740,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… CH Precision L1 (税別¥4,100,000.)★E.M.G-board二枚使用!! http://www.zephyrn.com/chprecision/page/L1%20pict.html and CH Precision X1 Single(税別¥2,000,000.)★E.M.G-board二枚使用!! http://www.zephyrn.com/chprecision/page/X1%20pict.html and TRANSPARENT PLMM2X(2本)+PI8(税別¥1,050,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ CH Precision BLANCED-LINK 8.0m(税別¥700,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/Blanced-link%20pict.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… CH Precision M1 Mono Power Amplifier 1Pair(税別¥13,000,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/M1.html and TRANSPARENT PLMM2X(15A+20A)+PIMMX(税別¥1,100,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and CH Precision SBOARD×2(税別¥360,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/SBOARD%20pict.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim / Speaker cable 3.0m/Bi-Wire(2Pair 税別¥9,408,000.) http://www.zensati.com/ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved(1Pair予価1,400万円以上) http://www.hiro-ac.jp/ ……………………………………………………………………………… CH Precisionの各コンポーネントは共通したデザインとサイズのシャーシを 使用することで合理化していますが、E.M.G-boardとのサイズの対比は下記の 写真のようになります。 CH Precision L1を上から見るとこうですが… http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.02.jpg フットはトップパネルの四つの円形と同面積でボトムプレートにあります。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.07.jpg このフットの使い方は下記の説明書にてご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-01.pdf E.M.G-boardを乗せてみるとこのようになり、しっかりとフットを乗せられる 面積を確保しているのが分かりますが、奥行きがギリギリなので前面にある H.A.L.のロゴマークは残念ながら見えなくなってしまいます。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.03.jpg これと同じ平面サイズのCH Precision M1にも試したかったのですが、専用の SBOARDを使用しているためにM1のフットがSBOARDのくり抜かれた穴にきっちり とはまり込んでいるので、E.M.G-boardを下に敷くことは出来ませんでした。 また、M1のトップパネルには放熱のための通気孔があるので、それを塞ぐこと になってしまうので残念ながらパワーアンプでの実験は行いませんでした。 CH Precision L1にライドグレーの面を上にしたセットしてみるとこのように。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.04.jpg さあ、ここからが実験試聴です。20キロのL1を何回も持ち上げて比較試聴です。 今回の試聴には次の四曲を使用しました。 ■UNCOMPRESSED WORLD VOL.4 - on the piano http://accusticarts.de/audiophile/index_en.html 18.Kirk Montreux / ETERNAL DESERT(LA CALIMA EDIT) ■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 ■THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL) http://www.universal-music.co.jp/p/UICU-1262 ■大貫妙子「四季」 http://onukitaeko.jp/info/top.html http://onukitaeko.jp/discography/1999/02/22nd-album-attraction.html 今回述べるインプレッションは音質変化の方向性と、変化量の大小によって 頻繁に選曲を変えながら進行しましたので、特にこの一曲のこの部分という 紹介の仕方はしませんでした。あしからずご理解頂ければと思います。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 先ずはCH Precision L1にE.M.G-boardを敷いてアース線無しでスタート。 ここでは劇的な変化というよりも低域の解像度が若干向上したか…という程度。 しかし、悪くはなりません。またCH Precisionのフットはスパイクを使用する 事も出来ますが、今回は上記リンクであったように樹脂製Oリングがはまった 状態で実験したものですが、そもそもCH Precisionの躯体は大変剛性が高いと いうことが証明されたようなものだと思います。 さて、それでは最初は下記のように取り敢えず空いているSignal Groundに アーシングしてみました。さあ、どうでしょう!? http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.05.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.06.jpg この状態では殆んど音質変化は感じられませんでした。全くの空振りです。 アナログ基板のアースということからシグナルパスに直接影響するのではと 期待しましたが、逆に言えばCH Precision L1はアースに対する基本設計が 大変充実しているということでしょう。 そして、私は思い切って付属ジャンパーを取り外し、Digital Groundにアース を取ってみたのですが、これも…どうかな〜特筆するほどの変化はありません。 更にChassis Earthにアーシングすると…。 「おっ!!これはいけるかもしれない!!質感と音場感に良い兆候の変化が!!」 やはりシャーシアースはE.M.G-boardに反応してくれたようです!!ふむふむ…。 この変化のベクトルを忘れないうちに次に行った実験は二枚使い!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.08.jpg しかし、このようにセットしてみるとE.M.G-boardをリバーシブルにしておいて 良かったな〜と思います。CH Precisionにしっくりと馴染みますね〜。 先ずはアース無しで聴き始めると… 「うん! 低域です。低音が収束するように濃厚さを増してきたぞ!!」 面白いもので、410万円のプリアンプは腰が重たいのか二枚使いになってから 反応が出始めました。アース線無しでも電磁波吸収効果は働いているので、 聴き進むうちに微妙に弦楽器の質感がほぐれてくるように思われます!! さて、いよいよアース線を使います!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.10.jpg 先ほど手応えをつかんだChassis Earthに早速つなぎ、次の写真のように E.M.G-Jumperを使って二枚のアーシングを共有します。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.09.jpg 「そうか、そういう方向性なのか!!次第に高域の質感が滑らかになり、音像の 存在感が楽音に種類に応じてソリッドになるもの、逆にオーケストラでは 艶やかさが増してきたぞ!!」 確認のためにSignal GroundとDigital Groundにもつなげて再確認しました。 やはりここでもChassis Earthが一番良い変化を示しました。これはいい!! しかし、私はここで少し冷静さを取り戻さなくてはなりません。私が検証し これだったらどなたにも推薦出来るというレベルでの変化量と感動ということ では今一つインパクトが足りないと思われてきたのです。もう少し何かが欲しい!! 今までに試してきたコンポーネントとハルズサークル会員の皆様が試されて きたコンポーネントにおいてはもっと顕著な違いがあったというのに、これは CH Precisionの基本設計の素晴らしさを認めるべきなのかもしれない…と、 思い始めた時にひらめきました!! 今までは可能性は低いだろうと高をくくっていたのですが、これをやらずして 後悔を残したくない。しかし、全くオーディオ信号が通っていない領域だから あまり期待しないでトライしてみようとE.M.G-boardを追加したのがこれです! http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.12.jpg そうです、オプション電源のX1にE.M.G-boardを追加してみました。そして、 オーケストラをかけてみたのです…。 「何なんだ!?この変化!!弦楽器がほぐれて質感が更に滑らかで美しい!!あら!? 管楽器の音像がくっきりしつつ余韻感が長引くという相乗効果!!これいい!!」 アーシング無しでのスタートにして何という驚きか!!プリアンプだけで変化 してきた過程を三段階ジャンプしたくらいの品位の向上に驚く私!!意外だ!! さすがに電源なので端子類は殆んどないのでアーシングに関しては下記のように 電源インレット付近の星型レンチのビスを少し緩めてYプラグを取り付けました。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.11.jpg 堪らずに同じオーケストラで確認する。だって、この音が欲しかったからだ!! 今までの実験の中で最高度の質感と好ましい変化のベクトルが出現しました!! 美しい…とため息が漏れるような弦楽器の後にダイナミックな低域を味わう。 その低域はHIRO Acousticが求めている高速反応であり、響きのレイヤーが 重なり合う低音楽器の重厚さをこれでもかと増量させる。 いやいや、驚きました!!こんなところに落とし穴があったのか、いや違う!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20150428-ch.13.jpg CH Precision L1に施したE.M.G-boardの効果、私が物足りないと感じた一面も ありましたが、X1にも二枚を使用することで現出した変化の素晴らしさ!! これは両者における相乗効果であり、E.M.G-boardがもたらしたCH Precision の一枚上手の高品位再生という潜在能力の再発見だ!!素晴らしいです!! 私はE.M.G-boardを説得して販売しようとは考えていません。皆様に感動して 頂くことから判断して頂き、認めて頂けた皆様に喜んで頂ければと思います。 これだったらCH Precisionオーナーの皆様にも推薦出来る音質です!! 先ずはお試し頂ければ結構です。今回も1本のケーブルから大きな可能性が E.M.G-boardに追加されてことを取り急ぎご報告致しました!! ■E.M.G-boardがCH Precisionの潜在量力を引き出すためオプションケーブル microUSB to BANANAは税別¥1,900.にて発売が決定しました。 |
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