発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
No.1044 2013年5月27日 「H.A.L.'s impression!!-ESOTERIC 7N-PC9500 MEXCELの低域が凄い!!」 ■5月25日発売のESOTERIC 7N-PC9500 MEXCELが先日私の元に届きました!! http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9500/index.html 今回入手できた7N-PC9500MEXCELは二本だけです。 どこに使用したら良いかというのはデジタル系フロントエンドの起点である トランスポートに1本、そしてプリアンプに1本としました。 当フロアーのリファレンスパワーケーブルはTRANSPARENT PLMM2Xなのですが、 導入以来ざっと1万7千時間もの通電時間を経て熟成しきっている電源ケーブル たちの中に投入した7N-PC9500MEXCELということになります。 これからバーンインを行ってから本格的に試聴しようと思っているのですが、 取り急ぎ初日は最近聴き続けているこのディスクをあっさりとかけてみました。 ■Stereo Sound Flat Transfer Series/石川さゆり「天城越え」「朝花」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/990.html 上記のようにトランスポートとプリアンプに使用しているPLMM2Xを外して、 超が付くほど高級感のあるプラグの7N-PC9500MEXCELをぐっと差し込んでから、 全く同じボリュームとコンディションでこの二曲を聴いたのです…!? 「えっ!!このケーブル出荷前にバーンインを終わらせているのか!?」 つい先ほど開封し接続したばかりの電源ケーブルとは思えません!! いきなりこれです!! 両曲ともにイントロから感じられる音場感の広いこと広いこと、しかも抜けてる!! 抜けてるとは間が抜けてるということではありません(笑) 空間の見通しが何とも素晴らしく抜群の視界の良さでリヴァーヴを拡散する 広々としたサウンドステージを第一声からThe Sonus faberに提供しています! それから石川さゆりのヴォーカルにも魅力的な音像の起伏が感じられます。 そうです、起伏とは立体感・臨場感とも言えますが、くっきりしてくるのです。 使用開始直後の電源ケーブルでこんな印象を受けたのは初めてのことでした。 通電して数十秒という段階で、こんなパフォーマンスを聴かせるとは驚きです。 これをいつものように24時間の倍数で数日間馴らし込んで行ったら、一体どんな 音を聴かせてくれるのだろうか!? http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9500/index.html このようにESOTERICのサイトには記されていませんが、実はこの7N-PC9500も 限定生産となっており、恐らくは350本程度の生産数になるものです。 先日の「H.A.L.'s Research-ESOTERIC Power Cableのオーナーは何人!?」で 一番のヘビーユーザーはお一人で12本という会員がいらっしゃいました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 中高域の解像度、情報量ともにおろしたての全くの新品を聴いた第一印象から して大きな可能性を示してくれた7N-PC9500MEXCELを約120時間バーンインを 行って本格的に試聴してみました。そうしたら… ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / ESOTERIC 7N-PC9500MEXCEL-inspection system ◇ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC G-01(税別\1,350,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g01/index.html and TRANSPARENT PLMM2X+PI8(税別\695,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税込み\870,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync用)×3(税別\720,000.)★生産完了 http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC P-01+VUK-P01(税別\2,500,000.)★ここに使用!! http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/ and ESOTERIC 7N-PC9500MEXCEL(税別\360,000.)+TRANSPARENT PI8(税別\455,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9500/index.html http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税込み\870,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 (税別\560,000.)★生産完了 http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7nda6300/index.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC D-01+VUK-D01(税別\2,500,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/d01/ and TRANSPARENT PLMM2X×2+PI8(税別\935,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税込み\870,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ STEALTH Sakra balanced XLR / 1.0m (税別\1,400,000.) http://www.stealthaudiocables.com/products/Sakra/sakra.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… MarkLevinson No.52(税別\3,300,000.)★ここに使用!! http://www.harman-japan.co.jp/marklev/preamp/no52/ and ESOTERIC 7N-PC9500MEXCEL(税別\360,000.)+TRANSPARENT PI8(税別\455,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9500/index.html http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER and finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税込み\870,000.) http://www.axiss.co.jp/fFE.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim / Interconnect cable XLR 8.0m 1Pair (税別\4,032,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… Mark Levinson No.53(1Pair 税別\7,200,000.) http://www.harman-japan.co.jp/marklev/poweramp/no53/ and TRANSPARENT PLMM2X×2+PIMMX×2(税別\1,440,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim / Speaker cable 3.0m / 2Pair (税別\6,720,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… Sonusfaber“The Sonus faber” (1Pair \23,000,000.) http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/SONUSFABER.html ……………………………………………………………………………… 約五日間に渡るバーンインでどう熟成したか、これは毎日通電し実際に音を 出しながら進行させてきたものなので日々の変化を事細かく聴くというよりは、 120時間経過した7N-PC9500MEXCELを外してオリジナルの状態に戻すという事で 比較試聴し分析した印象です。先ず最初に定番の課題曲を… ■Stereo Sound Flat Transfer Series/石川さゆり「天城越え」「朝花」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/990.html 7N-PC9500MEXCELのままで「天城越え」から「朝花」と聴き、7N-PC950を外して 記憶に新しい「朝花」を再度聴いたのです。すると… 「えっ、低域が違うよ!!それからギターの広がる空間のサイズも違う!!」 それを確認する意味で次に「天城越え」を聴き直すと、ギターの質感で表れて いる変化が間違いなく聴き取れる!!これで納得するな!!もう一度聴き直せ!! 本当にケーブルの比較試聴というのは地道な作業です。コンポーネントの電源 スイッチを切り、ケーブルを差し替えて再度電源を投入し、P-01のディスプレー を再度消灯させプリアンプのボリュームはジャスト72.0に合わせ直し、さてと もう一度センターポジションに着席してリモコンでスタート。この繰り返し… 「おー、間違いない!!電源ケーブルだけの違い、しかもシステム全てでも数えると 7本のうち2本を入れ替えただけなのに、この違いは何と言うことか!!」 「朝花」のイントロはアコースティックギターのアルペジオで始まりますが、 通常は(6弦/E:82.41Hz)次に(5弦/A:110Hz)にチューニングされている 低音側の二本の弦で奏でられたパートの充実感というかエネルギー感が違う!! この二本の弦をつま弾いた音がThe Sonus faberを取り囲むように中空に保持 されて余韻の長さが三倍増しになるという不思議な再現性に私は気が付いた!! トーンコントロールやグラフィックイコライザーのような電気的に再生周波数 特性をいじってみた時の変化とは全く違う。低音の量が増えたという事ではない。 今までは途中で消えてしまっていた低音階の楽音の保存性が極めていいのだ!! 6弦と5弦が弾かれて発した低音が消滅するまでの時間軸を延長し、たなびく ような余韻を私の目の前の中空に漂わせている中に中高音の楽音が散りばめられる ように点在し、それらの余韻感の滞空時間も延長され響きの美しさが倍加する! 低音階の量的変化ではなく充実感という言葉を使ったのは、このような変化に 対して安易に「低音が出る電源ケーブル」などと言う表現を使いたくなかった ということなのです。 7N-PC9500MEXCELで聴くと明らかに低音階の鮮度が高まり、今まで時間経過と ともに減衰していく低音はこのように録音されていたのだろうという既成概念 を突き崩すかのように、あたかも低域のエネルギー保存のためのカンフル剤を 投与したかのように響きを長く広範囲に広げてしまうのだから凄い!! 肝心な石川さゆりのヴォーカルが入ってきた。おや…これは!? 「低域の変化とは逆にチャーミングになってるじゃないか!」 そうです、センターにくっきり浮かぶ口許のフォーカスが絞り込まれ、音像の サイズが凝縮されていることを直感しました。これも二回切り替えて確認です。 ギターのアルペジオで高音弦の質感に同一な傾向を発見していましたが、弾ける 弦と連続するヴォーカルとでは音像のなり立ちが違います。 流れるように連続する歌声は強弱によって音像のサイズも変化していきます。 しかし、その核になる中心点のサイズの濃密感において、7N-PC9500MEXCELでは 以前になかった集中力を発揮して、口元から発した声が周辺に拡散していく 残響のグラデーションをも倍加させているのだから驚きます。 この一曲で発見した7N-PC9500MEXCELの素晴らしさは、他のジャンルの演奏に おいても間違いなく確認出来ました。次はオーケストラです。 ■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 低域の充実感はコントラバスの再現性においても同様なパフォーマンスを示します!! ホールエコーとは低音にもあるのです。標準的な弦楽五部の中ではコントラバス は6本なのですが、この録音では何本かは不明ですが10本くらいで演奏してい るかのように朗々とした響きを左右スピーカーの周辺に浮遊させるのです!! これも重量感が増したというよりはコントラバスの響きが空間に温存されて いるという表現の方が適切でしょう。こういうオーケストラは実にゆったりと 余裕を持って聴こえてくるので、サウンドステージのサイズも倍加したようです。 先ほどのヴォーカルでの違いに共通項として弦楽器の質感の変化も確認しました。 いやいや…、実にしなやかで瑞々しいヴァイオリンの音色が素晴らしい!! そして、驚くべきことはインターコネクトケーブルやスピーカーケーブルでは なく電源ケーブルで起こってしまう変化だということ!! 電気信号の経路で起こる変化ならば納得も行くが、電源ケーブルでこのように ドラマチックな変化が起こるというのは常識と思っていても驚きは絶えません! 歴代のESOTERIC電源ケーブルを使っておられる皆様、いや他社の電源ケーブル を愛用されている皆様にも、私の体験から7N-PC9500MEXCELを使った時の着目点 を短いインプレッションの中から感じとって頂ければと思います。 最初に低域、ヴォーカルの質感、弦楽器の変化…、もちろん他の課題曲も聴いて みましたが、聴けば聴くほど列挙する着目点の数が増えて行くだけでしょう!! この電源ケーブルもやはり100時間かかりました。私がバーンインした二本の 7N-PC9500MEXCELは、ハルズモニターでこれから全国各地を飛び回ることになるでしょう!! 皆様もハルズサークルにご入会頂ければモニター企画が利用出来ます。 この機会にどうぞ!! |
担当:川又利明 |
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