日東紡音響エンジニアリング 新製品 ANKH のご紹介
(写真左はSYLVAN。写真右はANKH150cmタイプ)
今回は日東紡音響エンジニアリングから発売されたANKHをご紹介させていただきま
す。
日東紡音響エンジニアリングは音に関する様々な仕事を行なっている会社ですが、
今から2〜3年前に森の音場を家庭やスタジオでというコンセプトの元作り上げたの
が、AGS(Acoustic Groove System)。その中で一般普及モデルとして作成したのが1号モ
デルの「SYLVAN」となります。
「SYLVAN」を元に、サイズ等を変更して作られたのが今回ご紹介させていただくANKH(アンク)となります。
またそのANKHをコーナーに設置できるように作り上げたのが、コーナーANKHとなります。
これで基本モデルが3つになりました。
そこで各モデルの使いこなしをレポートさせていただきます。
商品ラインナップは下記をご覧下さい。
株式会社日東紡音響 WEBサイトはこちら
≪SYLVAN 価格表≫
型番 |
サイズ(cm) |
価格(税込) |
SYLVAN |
W40×D20×H140 |
\210,000 |
SYLVANスタンド |
W38×D40×H24 |
\37,800 |
≪ANKH 価格表≫
型番 |
サイズ(cm) |
価格(税込) |
ANKH ST12 |
W60×D23×H120 |
\262,500 |
ANKH ST15 |
W60×D23×H150 |
\294,000 |
ANKH ST18 |
W60×D23×H180 |
\357,000 |
ANKH ST06 |
W60×D23×H60 |
\136,500 |
≪ANKH CORNER 価格表≫
型番 |
サイズ(cm) |
価格(税込) |
ANKH CO12 |
W40×D40×H120 |
\294,000 |
ANKH CO15 |
W40×D40×H150 |
\346,500 |
ANKH CO18 |
W60×D23×H180 |
\399,000 |
ANKH CO06 |
W60×D23×H60 |
\178,500 |
≪アクセサリー 価格表≫
型番 |
サイズ(cm) |
価格(税込) |
ANKH OP1(スタンド) |
W60×D23×H30 |
\37,800 |
ANKH OP2(脚) |
W7×D33×H3 |
\31,500 |
ANKH OP3(脚) |
W7×D33×H3 |
\34,650 |
1)部屋のコーナーにCORNER ANKHとスタンダードのANKH、そしてSYLVANを設置しその
違いを比較しました。
●SYLVAN設置時
音像の定位がはっきりし、重心が下がるイメージです。
木の響きも若干感じられ、全体的に中低域が厚くなり、音に芯が出てきます。
エネルギー感が増しますので、ジャズやオーケストラなどで音をもっと前面にだしつ
つ、立体感が欲しいというお客様には非常に好まれるのではないかと思います。
ただ吸音されているような感じもあり、ステージ感は若干ではありますが、失われる
感じもあります。
とはえいリスリングポイントが広くなり、顔を動かしても定位が散漫にならないとこ
ろが素晴らしい
●スタンダード ANKH 設置時
こちらはSYLVAN同様な効果にプラスしてステージ感が広くなった感じがします。
SYLVANほど前面にでてくるエネルギー感は少ないのですが、逆に全体的に奥行きが出
た分立体感を感じます。情報量も増えたように感じます。スケール感を重視する場合
こちらの方をお勧めしたところもあります。エネルギッシュに楽しみたい場合はSYLV
ANの方が良い部分もあるようです。
●CORNER ANKH 設置時
さすが最後に完成しただけのことはあります。
SYLVANを試聴した時には良い意味で、リアル感があるのですが、音楽が真面目に聞え
てしまい、遊びが少ないように感じましたが、このCORNER ANKHはとにかく音が広い
というか、開放感があります。それでいて音が散漫にならず、音像がしっかり浮かび
上がり、オーケストラや室内楽、そしてライブなど臨場感が高まるイメージを持ちま
す。
ステージが広くなると曖昧になるところもあったり、薄くなるところもあるのです
が、それを全く感じさせず、全てがプラスの方に変化しております。
あくまでもH.A.L.3の試聴室の場合ではありますが、この変化は私の好きな方向性に
変化してくれ、非常に好感触です。
CORNER ANKHは上からみると5角形になっており、デザイン的にも非常に良いですね。
2)スピーカー設置面のセンターに設置
●SYLVANを2本設置。
SYLVANは1本だけでみるとシンメトリーの構造になっていないため、間隔をあけずに2
本並べて設置しました。
低域のバランスが非常に向上し、音圧が全体的に上がって聞えます。
曖昧だった定位もしっかりして、深みが増します。QRDと比べると音像はやや前より
になるとは思いますが、リアリティは非常に増します。ただ私個人的には吸音的なイ
メージも出てしまい、もう少し開放感が欲しい感もあります。
詳しいSYLVANのコメントはこちら
●スタンダードANKHを設置
SYLVANに比べて音像が奥にいった感じがします。立体感に関してはおそらくSYLVANと
さほど違いはないと思いますが、エネルギー感は良い意味減り、聴きやすくなった感
じです。おそらくスタジオ的なイメージはSYLVANだとは思いますが、開放感があり、
ステージが広くなる分楽しさはこちらのほうが上に感じました。SYLVANと違いシンメ
トリー構造になっているので1本から楽しめるのも良いですね。
スタジオ録音をリアルに再現といった面ではSYLVAN。クラッシクやライブ盤を楽しみ
たいということであればANKHというイメージを持ちました。ただ複数組み合わせるの
であればANKHをお勧めしたいですね。
3)部屋の両サイドに設置(一時反射面)
●SYLVANを2本設置。
部屋のサイドも重要だということが本当に良く解ります。
木を使っている分響きが落ち着き、また雑味が減り、安心感を覚えます。
サイドに設置したときでもリスニングポジションが大きく変化し、定位が崩れにくく
なります。
SYLVANはシンメトリー構造ではないため、左右に使う場合は、起きかたで変化いたし
ます。響き方が違いますので、お持ちのお客様はお試し下さい。
●スタンダードANKHを設置
実にステージが広くなります。ただヴォリューム次第ではSYLVANと比べると暴れて聞
えるところもあります。
コーナー、センター、サイドともに変化の仕方は同じで、SYLVANの方が音の厚みがあ
り、エネルギー感が増すのに対して、ANKHの方が開放感がリ、響きが豊かですね。
音楽をどう聴きたいか、そしてデザインも含めてご検討いただければと思います。
さて、今回コーナーANKHを使って高さによる違いも試聴しました。
120cmと60cmタイプの2機種を使い、120cmの状態と180cmの状態で
試聴しましたが、その差は、予想より大きく驚きました。
個人的にVOCALの口の位置は少し高めの方が好きなのですが、高すぎると全体的に上
ずってしまうのですが、180cmのコーナーANNHの場合、音像が上にも下にもしっかり
伸び、上下感の定位が非常に良くなり、VOCALの位置もしっかり上がり、しっかり定
位します。リアリティが非常に増し、スケール感も広くなりますが、ANKHが持つ特有
な響きが前面に押し出す気配もあります。
しかし全体的にみると最初から180cmをお勧めしたいところです。
ルームチューニングも吸音派と拡散派に分かれると思いますが、日東紡音響のANKH、
SYLVANはバランスが取れており、どちらのお客様にも高い評価を頂いております。
今まで数件のデモをお客様で行なっておりますが、悪いイメージを持たれておりませ
ん。ただデザイン的な面やスペース的な問題、そしてご予算的なものもあると思いま
す。
しかし導入されたお客様の中にはコストパフォーマンスが高いという言葉も頂いてお
ります。
是非お客様が頑張ってお揃えになった機器たちをもっと輝かせていただければと思い
ます。
納期、販売価格に関しましては、島、天野までお気軽に
お問い合わせください。
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