LINN AKURATE DSM レポート  リアパネルは写真クリックで拡大します。
LINN AKURATE DSM 定価 \892,500(税込) 輸入代理店ホームページはこちら LINNはCD PLAYERを完全に撤退し、ネットワークプレーヤーにシフトいたしました。 既に2007年に発表して早5年になりますが、ここに来てDVDやブルーレイを良い音で 楽しんでいただきたいということで、DSMという製品を発売いたしました。DSMのMとは MOVIE、MUSIC、MOREを意味するものですが、LINNの活発な動きには頭が下がります。 このDSMの魅力をお届けさせていただきたいと思います。 *DSをあまりご存知ではないお客様はこちらを参考にしてください。 AKURATE DSMの特徴 1)ネットワークプレーヤーの再生 2)HDMI入出力装備 3)豊富なデジタル入力端子 3)プリアンプ回路 4)フォノ入力 5)様々なプログラム 6)リモコン となります。 それぞれご説明させていただきます。 1)ネットワークプレーヤーの再生 写真はパソコン用の操作ソフト「Kinsky」 (画面クリックで拡大できます) DSですので、ネットワークプレーヤーの再生は当然ですが、今現在中のソフトウェ アーはDAVVAAR(4.5.3)になっており、日々進化しております。 発売当初ははWAVとFLACのみの再生でしたが、今では大半のフォーマットの再生が出 来るようになっております。全てこのソフトウェアーのヴァージョンアップにて対 応できております。そこがまたLINNの良さでもあります。PC用の再生ソフトのKINSK YではiTuneフォルダーに入っている曲もNASに移すことなく再生が可能です。 またiPadやiPodに入っている曲を無線を使って再生も可能です。 こちらは無線LANの環境が必要となります。 ソフトウェアーの更新はパソコンを使用し、専用のKonfigというソフトを使用いた します。すでにお持ちのお客様は確認してみてはいかがでしょうか。 最近のヴァージョンではWINDOWS7やMac OSX(Snow Leopard、Lion)にSONG CAST AP Pをダウンロードすることで、PC上で再生している音声をDS経由で出すことが出来ま す。 詳しくはこちらをご覧ください。 またプリアンプ機能も持ち合わせており、ヴォリューム操作、入力切替も PC、iPad等で音質を下げることなく出来るところも便利です。 2)HDMI入出力装備 このDSMの一番の特徴はHDMI入出力を装備したことです。 3系統の入力と、1系統の出力となります。 このHDMI入力は、ドルビーデジタルやDTSなどの信号をデコードするようなプロ セッサーは持ち合わせておりませんので、プレーヤー側の設定をPCMにしてご使用く ださい。 仕組みとしてはHDMIに入力された音声、映像の音声部分を取り出し、LINNのアップ サンプリングデジタルプロセッシング回路を通り出力させます。HDMI出力に関 しましては、そのままスルーになりますので、そのままテレビ、プロジェクターに 接続ください。 AVアンプをご使用のお客様はAVアンプの前にこのDSMを接続していただき、DSMの出 力をAVアンプのHDMI入力にいれていただくことになります。 AVアンプと組み合わせることで、マルチチャンネル再生も可能となります。 こちらに関しては別途お問い合わせください。 3)豊富な入・出力端子 AKURATE DSMは HDMI入力3系統 デジタル入力 :TOS 3系統、同軸3系統、 アナログ入力 :XLR 1系統、RCA2系統(内1系統はフォノ入力) デジタル出力:TOS1系統、同軸1系統、 アナログ出力:XLR1系統、RCA2系統 今回固定したTAPE出力は装備されておりません。 FRONT AUXということで、フロントにミニジャックの入力。 ヘッドフォン出力も装備されております。 4)フォノ入力 DSMにはフォノ入力が装備されております。 konfigの設定でMM/MCの切り替えは出来ず、内部基盤の差し替えで MM、MC、LINEと設定が出来ます。 出荷段階ではMCになりますが、ご希望がございましたら 差し替えてお渡しいたします。 こういったところも非常に便利です。 5)様々なプログラム (画面クリックで拡大できます) 設定ソフトのkonfig画面から多くの設定が出来るようになっております。 大きく分けると 「Device」「Display」「HDMI」「Jukebox」「Slimline Handset」 「Songcast Sender」「TuneIn Radio」「Volume」 「Device」の中にHDMIの使用の有無、デジタル出力の有無。 HDMI接続時に音声と映像のずれを修正するリップシンク機能もついております。 Sourcesでは各入力チャンネルの設定が可能となっており、名前の変更も簡単に行え ますし、他の機器と音量バランスがあわせるためのInput Levelの設定項目もありま す。非常に理にかなったプログラムを豊富に持っております。 6)リモコン (画面クリックで拡大できます) リモコンも新しいデザインとなり、非常に使いやすくなっております。 またKonfig上の設定で使用する入力をリモコンに割り当てることが出来ます。
まとめ HDMIを使用しない場合でも、プリアンプ機能がついてこの価格というのは非常に納 得できるものですが、ネットワークプレーヤーとして考えるのであればやはりAKURA TE DS/Kの方が音質は上になります。しかしCDよりブルーレイに入っている音源が 上のものも多く、その音質を聞くと非常に素晴らしいものです。 好きなブルーレイソフトで「earth(アース)」というドキュメンタリーのブルーレ イがあります。これが話題になったのは映像もさることながら、後ろで流れている 音楽がベルリンフィルハーモニーの演奏であること。これこそ映像と音楽のコラボ レーションだと思います。 またデビット・フォスターのDavid Foster & Friendsのブルーレイは非常に生々 しく、映像が無くてもこの音だけで楽しめるぐらいです。 音楽の楽しみ方は様々ですが、良い音でライブを楽しむ、そして気軽に音楽を楽し む。というサウンド&ライフ的なことを考えると非常にお勧めできる一品です。 2012年5月 H.A.L.3 島 健悟