今回は“FINITE ELEMENTE”のラックをご紹介させていただきます。
【価格表】
S55HA-STD \210,000 (高さ850mmピラーに上下棚板)
S55LA-STD \199,500 (高さ600mmピラーに上下棚板)
S55SHELF-STD \56,700 (追加棚板) |
まずは輸入代理店の資料をご覧下さい。
垢のカナディアンメイプル製テンショニング・フレームとサイドピラーの組み合わせでリジッドで相互干渉を防ぐ画期的な構造を基本にしています。
MRで採用した複雑なResonator Technologyを省略しながらも、共振のコントロールとダンピングを最適化した3層のサンドイッチ構造の棚板を、
フレームに装備したスパイクで支え、アルミ削りだしのT型支柱とビスで固定し、その間にウレタン系カスケットを設けてテンションを保つという手法を採用しております。
テンショニングフレームは中間にクロスバーを設けることでサイドピラーに対してフレームの外側のステンレス製スパイクでテンションをかけると内側にもテンションがかかり
フレーム全体の強度を高める優れた構造です。床の振動はサイドピラーとテンショニングフレームで減衰します。
床とのカップリングはM8のスクリュースパイクで高さ調整が可能です。
Signatureシリーズは、ただ闇雲に重量を増したり、過剰なダンピングによる弊害のない、音楽を楽しむ上での重要なファクターである、
音の勢い・瑞々しさを積極的に表現できる画期的なオーディオ・ラックです。(輸入代理店資料より) |
基本セットは高さ600mmのS55LA-STDと850mmのS55HA-STD2種類となります。
この基本セットはプラットフォームといわれるベースと一番上の棚板とフレームの3点セットとなりますので、3段ラックとしてお使いになる場合は
棚板を一枚追加してご注文いただくことになります。
全体的なサイズはW660mm D540mmですが、使用できる棚板のサイズとして
W490mm D440mmですので、この範囲に機器の足が来るように設置してください。
また、重量制限があり、一番下のプラットフォームは50kg、各棚板は25kgまでとなっておりますのでご注意下さい。
さて音質ですが、情報量がありとても暖かい響きを持っております。
よくボードをたたいて鳴きをチェックするお客様がいらっしゃいますが、正直このラックはある程度の鳴きはございます。
しかしその鳴きが落ち着いた響きのあるサウンドを奏でているのではないでしょうか。
音の厚みを求めるお客様はJ1 PROJECTのラックをお勧めいたしますが、自然な響きと、癖のない音質を求めるのであればこのFINITE ELEMENTEをお勧めいたします。
Zoethecusのような解像度とまではいきませんが、普通のラックと比べると、はるかに情報量は上がりますし、棚板を動かしたり、追加することができますので、
かなり使い勝手は良いのではないでしょうか。
ラックを選ぶにあたっては、音質、デザイン、使い勝手があると思いますが、重量制限の問題をクリアできるお客様は是非ご使用頂きたいラックです。
組みたて作業は大変ですが、完成した時の喜びと機器を載せた時の音質の違いに驚くのではないでしょうか。 |
今回は最近話題のNESPA♯1をご紹介させていただきます。
まずは、商品説明をさせていただきます。
Nanotec Systems : OPTICAL DISK FINALIZER 『NESPA ♯1』
NESPA♯1は光を使い、CD/DVDなどのオプティカルディスクの質を向上させる新製品です。
オプティカルディスクの内、CD/DVDに使用されている素材は、主にポリカーボネートですが、
反射膜として、アルミや金の極薄膜がポリカ−ボネートのピット「凸凹」にスパッタリングされており、
この反射膜が実は、ポリカーボネートに密着していないことがあります。
これをNESPA♯1の強いエネルギーをCDやDVDに照射する事で、プラステイック表面に付着している金属の薄膜が、活性化した電子エネルギー運動によって励起され、
微細なピットに、より正確に密着度を高めることができるとのことです。(資料より) |
次にご使用方法を説明いたします。実に簡単です。 本体のふたを開けて、レーベル面を上にしてディスクを乗せ、その上に付属のクランパーを乗せます。
その後ふたを閉めて、本体右側にあるスィッチをONにします。そうすると本体左側の発光確認窓のランプが点滅を始めます。
約2分間で点滅が終わりますので、それで処理が終了となります。いたってシンプルな使い方です。
この処理ですが、何度も繰り返すと、プラステイックの時効硬化で硬くなり、割れてしまう恐れがあるそうです。
最大4分までにしてください。また、この商品に使用している発光管はXE(キセノン)管で、10万回以上の発光が可能(1枚あたり120パルス)と言われております。
そうすると800枚以上が処理可能という計算になります。しかし、寿命を考えると、発光ピッチが少しゆっくりになってくる可能性はあります。
その時はやや多めに時間をかけてください。 発光部の交換費用は\9,000(送・税別)となります。
それでは、試聴に入らせていただきます。
まず村治 佳織のPASTORALEより♪ PASTORALEを聴いてみました。
記憶が薄れないように最初の1分のところを2、3回聞きなおしてNESPAにかけてみました。こういう時の2分間は長く感じます。
時を刻むかのように本体から「チィ、チィ」と音を立てていますので、処理しているのがよく解ります。
さて、その効果はいかがなものかと、期待しながら再生しました。
まず驚いたことに音圧が上がったのが直ぐに解りました。今までの商品よりも変化が大きいようです。
頭に戻して聴き直してみると、残響成分が多くなることで、ギターの胴なりも良く表現できております。
また輪郭がはっきりとしたことにより、実在感が増し、多少音が前に出てきました。
これは非常に面白いと思い、次にジェニファーウォーンスのハイブリットディスク
“THE WELL”より♪too late love comesを聴いてみました。
音圧の変化はさて置いて、出だしのアカペラの生々しさは今までとは比較にならない程良くなりました。
情報量もかなり上がり、全体的な見通しもよくなってベールを一枚はいだ感じです。
今度は、DISKのレーベル面を下に向け(裏返し)て、NESPAで処理してみました。
信号面に比べると変化は少ないようですが、音圧の上昇と見通しの良さが確認できました。
あえてマイナス点を言えば、音のバランスが変わってしまうほどに劇的に変化することですが、
情報量を上げて寝ぼけた輪郭をくっきりしたいということであれば、お勧めできる商品です。
音がきつくなるというような変化ではありませんので、使いやすいかと思います。
店頭で簡単に実験出来ますので、半信半疑のお客様は、一度その効果をお確かめ下さい。 |
Vol.26
〜ルームチューニングへのお誘い その2〜
の巻 |
ルームチューニングへのお誘いその2ということで、前回に引き続きQRDの紹介をさせていただきます。
前回はスピーカーの背面へのディフューザー、ディフュラクタル、アブフューザー、QRDベースの設置方法をご紹介させていただきましたが、
今回は天井や壁面へ無指向性の拡散パネルであるスカイラインの取り付け方法などをご説明させていただきます。
その前に、何故天井にスカイラインが必要かを簡単に説明させていただきます。
私自身長崎出身ということもあり、教会で賛美歌を聴く機会が多くありました。その当時なんでこんなに透明感のある音がでるのだろうと不思議に思った記憶がございます。
近くの公民館で同じ賛美歌を聴いてもそんな感動はありませんでした。こういったことは、あるお客様の別荘でもありました。
お客様が別荘を建てられたので、そこに納品したのですが、ふきぬけの為か非常にクオリティの高い音が出ていました。このことで一致するキーワードがあります。そうです。天井が高いということです。
実際オーディオルームを作られているお客様宅では、出来る限り天井を高くしたり、でこぼこに作ったりまた、いくつかのお宅では天井がフラットではなく傾斜している場合もありました。
何故、高い天井や、傾斜した天井が良いのかというと、それは床と天井の関係によります。
スピーカーから出る音は直接耳に届く直接音だけではなく、様々な間接音が耳に届いてきます。
それは、第1間接音、第2間接音、第3、第4・・・という風になりますが、その間接音が天井と床の間で繰り返し作用することにより、スピーカーと試聴ポイントの間で見えないカーテンを作ってしまいます。
これは、天井に限らず縦方向の壁も横方向の壁でも平行な面どうしてはおきることです。
それをスカイラインを使って拡散させることにより、見えないカーテンを薄くてあげようというのがスカイラインの目的です。
結局天井が高いということは天井と床との間の反復運動の回数が減るわけですから見えないカーテンが薄くなるので、音が良いということになります。スカイラインは擬似的にこの効果を狙っている訳です。
それっぽくで言えば“フラッターエコー”や“定在波”の除去ということですが、解りにくいと思いますので簡単な言葉で説明をさせていただきました。
ここで、特に気を付けていただきたいことは以前もご説明したように、間接音の重大さです。
以前間接音が無い無響室という部屋に入ったことがありますが、気持ち悪くて長居は出来ませんでした。
“響き”は、非常に重要な音の要素ですので、いかに適切にコントロールするかが特に大切です。
それでは、スカイライン本体の説明をさせていただきます。
このスカイラインは無指向性の拡散パネルということで、156個の高さの異なる四角柱から出来ております。
材質はスタイロフォームという圧縮性・撥水性に極めて優れている硬質の発泡素材を使用しております。
色はピンクグラナイト(写真1)とグレーグラナイト(写真2)とソリッドブラックと3種類ございます。
一番人気はピンクグラナイトで、実際はクリーム色の中にオレンジの模様が入っているような感じでイメージしていただければよろしいかと思います。
写真のないブラックに関しましてはホームシアターを意識した色となっており、部屋を暗くしたときに目立たなくなっております。
サイズは、600(W)×600(H)×108(D)mmになります。
取り付けの向きとしては、4方向形が違いますが、特に指定はございませんので、お好みでかまいません。
写真1:ピンクグラナイト |
写真2:グレーグラナイト |
税込み標準価格 : \34,650 |
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最後にとりつけ方法をご説明致します。
通常は、もくねじを使い天井に直接つけるような形になります。両面テープでつけても時間が経つにつれて落ちてくると思いますので、あまりお薦めはできません。
後はワイヤーなどで吊るという方法もありますが、お部屋にあわせてお考えいただければ幸いです。
壁の場合は、穴を開けたくないお客様も多いかと思われますので、フックなどを使い引っ掛けてもよろしいかと思います。
取り付け位置としては、一次反射のポイントに取り付けますが、その目安が難しいと思います。
想像をしていただきたいのですが、天井に鏡を張ったと想定します。そうすると試聴ポイントから、天井を見たときに天井にスピーカーが映る位置があると思います。
そこが一次反射の位置ということになります。その位置にスカイラインを取り付けするのが理想ともいえますが、多少ずれても問題ないでしょう。
感覚とすれば、試聴ポイントとスピーカーの間で、スピーカーとスピーカーの間に取り付けることになりますが試聴距離が、あまり距離が取れないお客様はまずは2枚ほど、ご使用下さい。
距離がとれるお客様は、4枚団子状態に取り付けすることをお薦めいたします。このスカイラインをつけることでスピーカーの位置がかわる場合もありますので、
一次反射の可能なポイントを広くとっておくというのは、悪くないと思います。 |
写真3 |
写真4 |
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2枚の写真は6Fの試聴室となります。写真3は大部屋で4枚団子状態で取り付けております。写真4は小部屋でエアコンの関係もあり、2枚取り付けしております。
天井へ取り付けしたのは最近ですが、また一段と音のクオリティが上がっております。 特にWILSON AUDIOのSYSTEM7は全体的な見通しがよくなり、空間表現も前とは比べものにならないぐらいです。
お客様の使用環境では、周りの反対で取り付けできないという状況もあると思いますが、可能なお客様は是非お試しいただければ幸いです。
良くなる・悪くなるは別として、スピーカーから再生されるべき本来の音が出てきますので、この先ケーブルをグレードアップするにしても、決して無駄になることはないと思います。
これまでスカイラインをご存知なかったお客様は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 |
Vol.25 〜ルームチューニングへのお誘い その1〜
の巻 |
今回はルームチューニングへのお誘いと題して、QRDの特集をさせていただきます。
以前一押しのコーナーで紹介させて頂いたのですが、あれから国内生産となり、価格もリーゾナブルになりお買い求めやすくなりました。
それでも、まだ高いと思われるお客様も多いかと思われますが、導入頂いたお客様からは本当に良くなり、満足しているとの報告を頂いております。
正直な話をさせていただくと、QRDの予算をかけるのであればケーブルや電源BOXにお金をかけたいというのは、最もな意見だとは思います。
それは、見えない範囲でやれますし、機器の性能を生かすには一つの良い方法です。
しかし、私個人的な意見として先にルームチューニングをやれるのであれば絶対やっていただきたいと思います。
以前、高級ケーブルを使ってもその効果を生かしきれていないお客様がいらっしゃいました。
結局音がこもるから、解像度のあるケーブルを導入したりと、本来の機器の魅力を出す前にケーブルなどで補うという方法をとっておりましたが、
ディフューザーを入れることで本来の音を取り戻し使っていたケーブルがうるさくて使えなくなったということもあります。
ご使用の環境によっては、QRDが設置出来ないとは思いますが、可能なお客様は先にルームチューニングを行うことで、
この先のしっかりとしたビジョンが見つかり、変な無駄使いが減るのではないでしょうか。
また、それぞれの機器の本当の魅力が理解できますので、探し求めている音が見つけやすくなると思います。
ディフュラクタル |
ディフューザー |
アブフューザー |
QRD BASE |
それでは、ここで、国内生産と海外生産の違いをご説明しておきます。
まずはディフューザーとディフュラクタルに関しましては、国内生産品で100mmタイプが増えたこととカラーバリエーションが増えたことです。
輸入の時は、230mmタイプで各1種類しかございませんでしたが、国内生産品は未塗装を含めクリア、ワックス、ホワイト、チーク、オーク、ウォルナット、黒檀の8種類をお選びになることが出来ます。
アブフューザーに関しましては、輸入品と変わらず100mmタイプのみとなりますが、色の変更と追加がございます。
以前のカラーはシルバーグレイとアクアグリーンでしたが、グレイ、ライトグレイ、ブラウン、ライトブラウン、わかばの5色となっております。
価格も含めその魅力が飛躍的に高まった国内生産の“QRD”ですが、一番大きな魅力は“QRDベース”が追加されたことではないかと思います。
“QRDベース”にはフラッターフリーが埋め込んであり、その上にディフューザー(ディフュラクタル)やアブフューザーを乗せて使用しますが、見た目も良くなり、音質向上もできる優れた商品です。
HAL2の試聴室を設計の際は、こういうスタンドは存在しませんでしたので、壁はQRDをはめ込めるような設計にしておりました。
しかし、スタンドがあれば後からでも容易に“QRD”を付け足すことが出来ますのでかなり便利になっております。
輸入品との違いをご説明させて頂いたところで、次に組み合わせ例をいくつかご説明させていただきます。 |
今回の“その1”では、スピーカーの背面(後ろの面)に設置する場合についてご説明致します。
システムで組む場合スピーカーの後ろの壁面が3m〜3m60未満であれば 一枚あたり60cmですので、5枚入る計算になります。
そうすると、基本はディフューザー(もしくはディフュラクタル)を3枚、両サイドにアブフューザーを2枚
これにQRDスタンド横120cmタイプを2枚、横60cmタイプを1枚、それにフットが3セットなります。
では、まずは奥行き100mmタイプだと予算はいくらかかるのか計算してみます。
仕上げ | 製品名(サイズ) | 使用枚数 | 単 価 | 合計金額 |
未塗装 | ディフューザー1200×600×100 | 3 | \65,100 | \195,300 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×100 | 2 | \92,400 | \184,800 |
| QRD BASE 600×600×100 | 1 | \57,750 | \65,100 |
| FOOT スチールタイプ100mm | 3 | \9,450 | \28,350 |
税込定価合計:\681,450 |
塗装 | ディフューザー1200×600×100 | 3 | \75,600 | \226,800 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×100 | 2 | \107,100 | \214,200 |
| QRD BASE 600×600×100 | 1 | \65,100 | \65,100 |
| FOOT スチールタイプ100mm | 3 | \9,450 | \28,350 |
税込定価合計:\742,350 |
ここで、もう少しグレードを上げてディフューザーの中にフラッタフリーを埋め込んだディフュラクタルにして 定位や解像度をもっと良くしようとすると、以下のようになります。
仕上げ | 製品名(サイズ) | 使用枚数 | 単 価 | 合計金額 |
未塗装 | ディフュラクタル1200×600×100 | 3 | \106,050 | \318,150 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×100 | 2 | \92,400 | \184,800 |
| QRD BASE 600×600×100 | 1 | \57,750 | \65,100 |
| FOOT スチールタイプ100mm | 3 | \9,450 | \28,350 |
税込定価合計:\804,300 |
塗装 | ディフュラクタル1200×600×100 | 3 | \123,900 | \371,700 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×100 | 2 | \107,100 | \214,200 |
| QRD BASE 600×600×100 | 1 | \65,100 | \65,100 |
| FOOT スチールタイプ100mm | 3 | \9,450 | \28,350 |
税込定価合計:\887,250 |
次に奥行きに余裕があるお客様の為に230mmの組み合わせを計算してみます。 もっと深みのある音が期待できます。
仕上げ | 製品名(サイズ) | 使用枚数 | 単 価 | 合計金額 |
未塗装 | ディフューザー1200×600×230 | 3 | \92,400 | \277,200 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×230 | 2 | \101,850 | \203,700 |
| QRD BASE 600×600×230 | 1 | \69,300 | \69,300 |
| FOOT スチールタイプ230mm | 3 | \12,600 | \37,800 |
税込定価合計:\795,900 |
塗装 | ディフューザー1200×600×100 | 3 | \112,350 | \337,050 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×230 | 2 | \117,600 | \235,200 |
| QRD BASE 600×600×230 | 1 | \77,700 | \77,700 |
| FOOT スチールタイプ230mm | 3 | \12,600 | \37,800 |
税込定価合計:\895,650 |
ここで奥行き100mmタイプでディフュラクタルを使った場合と奥行き230mmでディフューザーを組み合わせた場合の金額が近いことが気になります。
この場合どちらが良いかという質問が出てきそうですが、この場合であれば私はディフュラクタルを使った100mmの方が、効果はてき面にでるのではないでしょうか。
低域の処理は奥行きのあるほうがよろしいかとは思いますが、見通しなどはディフュラクタルの方がでます。奥行きを230mmまでするのであれば、思いきってディフュラクタルをお勧めいたします。
そうした場合の金額は以下の通りです。
仕上げ | 製品名(サイズ) | 使用枚数 | 単 価 | 合計金額 |
未塗装 | ディフュラクタル1200×600×230 | 3 | \135,450 | \406,350 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×230 | 2 | \101,850 | \203,700 |
| QRD BASE 600×600×230 | 1 | \69,300 | \69,300 |
| FOOT スチールタイプ230mm | 3 | \12,600 | \37,800 |
税込定価合計:\925,050 |
塗装 | ディフュラクタル1200×600×230 | 3 | \158,550 | \475,650 |
| アブフューザー1200×600×100 | 2 | \103,950 | \207,900 |
| QRD BASE 600×1200×230 | 2 | \117,600 | \235,200 |
| QRD BASE 600×600×230 | 1 | \77,700 | \77,700 |
| FOOT スチールタイプ230mm | 3 | \12,600 | \37,800 |
税込定価合計:\1,034,250 |
備考
FOOTに関しましてはWOODタイプもございます。
100mmタイプの未塗装であれば\5,250 ペイントであれば\6,300
230mmタイプの未塗装であれば\7,350 ペイントであれば\8,400
上記寸法以外の価格はこちらをご覧下さい。
スピーカーの位置によっても変わってきますが、背面がもっと広いようでしたら、寸法に合わせてディフューザーやディフュラクタルを追加して、
両サイドにアブフューザーという組み合わせにしていただければよろしいかと思いますが、場合によっては全てディフュザーもしくはディフュラクタルの方が良い場合もございますので、
これに関しましてはご相談下さい。
また、逆に3m未満の場合はディフューザー及びディフュラクタル1枚とQRD BASEの横幅600mm及びFOOTの1セットを差し引いていただければ、問題ありません。
ここまでやれば後ろの壁面は問題ありませんが、とりあえず予算的に厳しい、試しに使ってみたいという場合のご説明をさせていただきます。
これも様々な意見があると思いますが、スピーカーの間に試す場合は、ディフューザーもしくはディフュラクタル1枚をFOOTにつけて、試してみてください。
スピーカーの背面に置く場合でしたらアブフューザーを2枚ご使用頂ければよろしいかと思います。
アブフューザーの場合はスピーカーの外側に置いても効果がでますし、自分の試聴位置の背面に置いても面白いかと思います。
この先、ディフューザーやディフュラクタルを導入しても、必要なくなることはありませんので、安心してお試し下さい。
さて、これも質問が多かったのですが、スピーカーの背面を全部QRDで埋め尽くそうと考えた場合に電源コンセントの位置によっては隠れてしまうということです。
もし、QRD BASEをお使いになる場合でしたら、QRDベースの背面は空洞になっておりますので、電源ケーブルを抜き差しをしないのであれば、おそらく問題ないと思います。
機器に行くまでの電源ケーブルはフットと本体の間に隙間がありますので、その間を通してください。
しかし電源ケーブルの中には、途中に特殊なUNITが付いている“MIT”や“KIMBER”、さらには太いケーブルや硬いケーブルと言ったケースも考えなければなりません。
強度の問題で加工はしたくありませんが、最悪その位置だけ穴を開けるざるをえなくなりますが、その際には特注で承りますので、ご相談下さい。
QRD導入にあたっては、輸入元の大場商事では“下見”等の相談は受け付けておりませんので、 私宛にご相談いただければ都内近郊に限りますが、下見を承ります。
また、遠方のお客様はデジカメ等でお部屋の様子を送っていただければ、多少のアドバイスは可能ですので、メール等をご利用いただき、見積もり・問い合わせなどお気軽にご相談いただければ幸いです。
店頭におきましても、限定的ではありますが“QRD”の効果の実験は出来ますので、ご体験願います。
お客様宅においての実際の設置例は、こちらをご覧下さい。
まずはファーストステップということで、ご説明させていただきました。 |
※ 更に詳しいことはメールにてお問い合わせ願います。 |
Vol.24 〜Acoustic Zenのラインケーブル〜 の巻
今回の試聴は新たに日本のケーブルマーケットに進出してきたアメリカ生まれの“Acoustic Zen”の
ケーブルを試聴してみます。ネーミングは一度聞くと忘れないような日本向けの名前ですね。
今も放映しているかどうか解りませんが、サントリーウィスキー膳のCMを思い出してしまうのは私だけ?
さて余談はここまでにして、“Acoustic Zen”とはどういう会社なのか、どういう考え方を持っているのかを
資料に基づき説明させていただきます。
-
製作者のRobert Leeはアンプ等のオーディオ機器とケーブルの開発の分野で30年以上もの
キャリアを持ち、2000年に設立された比較的新しいケーブルブランドです。
長いキャリアの末に何故彼がケーブルブランドを興すに至ったのか、それは芸術としての音楽再生
を高度な次元で楽しむためには既存のケーブルでは不十分と悟ったからです。
高価なケーブルの中には確かに、豊かな音楽性を持った優れたケーブルも存在するのは事実です。
その豊かな音楽性をリーズナブルな価格で実現する事こそがAcoustic Zenの使命であり、目的であります。
Acoustc Zenケーブルは、音楽性を正確に再現するということを、「ローレベル信号を正確に伝達する」という物理量と捉えています。
この「ローレベル信号の完全伝達性」を実現させるためのテクノロジーがケーブルに使用されるべき素材と構造を決定します。
Acoustic Zenは次のようなテクノロジーを採用したいます。
- Zero Crystal
- 金属導体は金属結晶同士の集合体と捉えることが出来ますが、この結晶同士の境目が信号伝達に悪影響を
及ぼすことに着目しました。金属結晶の境界面は微小な抵抗値を持ち、しかもこの抵抗値は周波数に依存します。
この為、信号経路内に金属結晶の境界面が多ければ多いほどローレベル信号は失われて
かつ、再生音にはケーブル固有のカラーレーションがつきまといます。
Acoustic Zenでは導体中の結晶が少ないZero Crystal OCCを採用しています。
結晶境界が劇的に少ないことがカラーレーションの無いリアルな音を実現し、境界でのローレベル信号損失が
無いことがリアルな音楽再生を可能にします。
Acoustic Zenのケーブルは、導体だけでなく端子に至るまで全てOCC導体を使用しております。
- コンスタント・エアーツイスト構造
- Acoustic Zenのケーブルは、OCC導体を使用した単線の集合体で構成されます。この導体同士は一定の力で
ツイストされ、この導体グループは空気を満たしたテフロンチューブに封入されています。導体周りの絶縁体は、
理想的な絶縁材である空気でほとんどが占められ、このことは、コモンモードノイズを高いレベルで低減して
電磁干渉による抵抗を改善します。
- ダブルシールド
- Acoustic Zenのインターコネクトケーブルは、銅箔と銅網線を使用してダブルシールドされており、外部からの電磁干渉に
よる影響を最小にしております。
以上 輸入代理店ステラボックスの資料より
内容説明も済んだところで、ラインナップは以下の通りです。
本国では、TUNAMIやEL NINOなど面白いネーミングの電源ケーブルがあったりもしますが、今の段階では、電源ケーブルの輸入は考えていないようです。
● インターコネクトケーブル
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SILVER REFERENCE II | RCA: | \192,150(1m) | \242,550(2m) |
XLR: | \201,600(1m) | \252,000(2m) |
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MATRIX REFERENCE II | RCA: | \100,800(1m) | \136,500(2m) |
XLR: | \111,300(1m) | \145,845(2m) |
前置きはここまでにして、インターコネクト2種類の試聴に入らせていただきます。
まずは、MATRIX REFERENCE II を聴いてみることにします。
さて、この MATRIX REFERENCE II は聴感上のレンジは広く感じませんが、しっとりとした中域が魅力的で、
個性的なキャラクターは前面に出さないため、全体的なグレードアップを計るには効果的なケーブルのように感じます。
女性VOCALは透明感を重視する聴き方ではなく、甘くささやきかけるような音色ですので、落ち着いた雰囲気で聴けるのではないでしょうか。
私の好きなケーブルで、カルダスの NEAUTRAL REFERENCE というのがありますが、そのケーブルの好きなところも
落ち着いた雰囲気と癖が少ないところなのですが、このMATRIX REFERENCE II も似たようなところを感じます。
アコスティックギターに関してましてはホールトーンが自然で、楽器特有の魅力が前面に出てきます。
次にSILVER REFERENCE IIにケーブルを変えてみました。同一ブランドだけあって傾向は似ておりますがアクセントが違い、レンジ、透明感ともかなり向上します。
JAZZ トリオのピアノは粒立ちが良く、ハイハットの小気味良いリズムのおかげで、音楽の熱気まで伝わってくるようです。
MATRIX REFERENCE II が6N相当の銅を96%、7N相当のシルバーを4%使用したハイブリットに対して
SILVER REFERENCE II は7N相当のシルバーを使用しておりますので、銀特有の音色が大きく左右しているのではないでしょうか。
女性VOCALは甘さの中に、透明感も出ますが、決して耳に付くことのない上品且つ自然な音作りとなっています。
アコスティックギターはプレーン弦(1弦から3弦までの細い単線)の歯切れが良く、余韻も自然な感じに響いてきますが、耳ざわりな嫌味っぽさは感じさせません。
ピックを使った演奏は歯切れ良く、フィンガリングは指のタッチによる暖かみが伝わってくる豊かな表現力を感じることが出来ました。
私個人的な意見として、明らかに傾向自体が変化するケーブルはその時は良いかも知れませんが、その音にあきてしまったり、
機器を入れ替えたときにバランスが悪くなってしまうようなことがあると思います。
これも好みの世界ですので、特徴のあるケーブルが悪いとも思いませんが、まずは機器の良さを引き出すケーブルをお使い頂き、
機器の良さをご理解頂いた上で特徴のあるケーブルに変更してお好みのサウンドを作っていただければ電線病にならずに済むのではないでしょうか。
これだけケーブルがあふれている訳ですからどれにすれば良いのか迷っていらっしゃるお客様も多いかと思います。
それであれば先ずAcoustic Zenのような機器の良さを引き出してくれるようなケーブルにしておくのも良いのではないでしょうか。
冒頭でご説明したとおり、日本ではまだ認知度の低いケーブルとなっております。先ずはその良さを試して頂く為にも、モニター価格をご用意しております。
ご希望のお客様は島宛にメールでお問い合わせください。
※ 更に詳しいことはメールにてお問い合わせ願います。 |
Vol.23 〜“HAL2” ショーケースご案内〜 の巻
【その1】
| 商品名: デジタル針圧計 |
メーカー: WINDS |
型名: 『ALM-01』 |
標準価格: \37,000 |
1/100g(0.01g)刻みで計測できるデジタルの針圧計。
AMAZONやWELLTEMPREDなど、針圧直読目盛りがないアームには
必需品ですが、それ以外のアームでも細かい針圧調整ができますので
とても重宝する、文字通りの“便利Goods”ではないでしょうか。
※ 写真は、0.1gSTEPの『ALM-1』です。 (0.01gモデルの写真を用意できませんでした。 m(_ _)m) |
【その2】
| 商品名: アナログプレーヤーベルト |
メーカー: THORENS |
型名: 『THORENS BELT』 |
標準価格: \3,600 |
トーレンスのアナログプレーヤー用の標準的なドライブベルトです。
TD125II/TD126II/TD127/TD226/TD295II/TD320/TD321/TD325/TD2001/TD3001BCの各モデルに対応します。
プレステージは専用になり、\8,000とややお高いです。 ベルトは消耗品ですから定期的な交換は必須ですよ! |
【その3】
| 商品名: スタイラスクリーナー |
メーカー: LYRA |
型名: 『SPT』 |
標準価格: \4,500 |
HAL2で人気 No.1 のスタイラスクリーナーです!
奥から手前に向けてスタイラスをクリーニングすることによって、音質改善と共に、 針先の寿命も長くなります。
ご使用の際は、必ず取扱説明書を熟読!して頂いたのちご使用下さい。
細心の注意が要りますが、それだけに劇的な効果があります。 |
【その4】
| 商品名: MCカートリッジ |
メーカー: LYRA |
型名: 『HELIKON』 |
標準価格: \170,000 |
HAL2で人気 No.1 のアナログディスク用Pic-Upカートリッジです。
高解像度にもかかわらず、厚みのあるサウンドが特徴的です。
モノラル専用カートリッジ 『HELIKON MONO』 もございますので、ご相談ください。
《簡単なSpec.です》
- 出力電圧
- 0.5mV (5.0cm/sec. Peak45°@1kHz )
- 再生周波数
- 10Hz 〜 50kHz
- チャンネルセパレーション
- 35dB以上( 1kHz )
- 内部インピーダンス
- 5.5Ω
- 推奨負荷抵抗
- 10Ω〜47KΩ(昇圧トランスの場合は10Ω以下)
- 適正針圧
- 1.65g 〜 1.75g
|
【その5】
| 商品名: MCカートリッジ |
メーカー: LYRA |
型名: 『ARGO』 |
標準価格: \130,000 |
以前あった『LYDIAN β』の改良タイプという位置づけになるARGO。
見通しが良く、活気のあるサウンドですので、音楽が楽しく聞けるのではないでしょうか。
《簡単なSpec.です》
- 出力電圧
- 0.45mV (5.0cm/sec. Peak45°@1kHz )
- 再生周波数
- 10Hz 〜 50kHz
- チャンネルセパレーション
- 30dB以上( 1kHz )
- 内部インピーダンス
- 4Ω
- 推奨負荷抵抗
- 10Ω〜47KΩ(昇圧トランスの場合は10Ω以下)
- 適正針圧
- 1.7g 〜 1.8g
|
販売価格はメールにてお問い合わせください。
また、3万以上の商品に関しましては、送料無料とさせていただきます。 |
※ 更に詳しいことはメールにてお問い合わせ願います。 |
Vol.22 〜デジタルケーブルの自信作登場〜 の巻
●Timelord |
ABSOLUTE BNC |
\57,000(1.0m) \62,000(1.5m) |
dCSの輸入代理店として有名なタイムロードから新しく発売された『ABSOLUTE(アブソリュート) BNC』をご紹介させていただきます。
VOL21に引き続き特定のお客様への商品になり、心苦しいでところですがご了解下さい。
先ずはタイムロードの資料をご覧下さい。
以前、このコーナーの“VOL13”で紹介させていただいたdCS社製のデジタルケーブルをクロックケーブルとしてメインに使用しておりましたが、
今ではタイムロード製のアブソリュートケーブルに変更しております。
実は、このケーブルは以前HAL2にてdCSの試聴会を行ったときにタイムロードの技術者のY氏がこのケーブルのことを話してくれました。
その時にdCSのケーブルより良いものを製作中という話も伺っておりました。それが昨年秋に期待していたアブソリュートという訳です。
1mでみてもdCSが\99,800に対して\57,000という価格もなかなか魅力的です。
私はデジタルケーブルやクロックケーブルは色をつける方向性よりも、反応が早くストレートな音の方が良いという考えを持っていますが、このケーブルはどうでしょう。
それでは、早速dCSの『MSC-BNC』と、この『ABSOLUTE』の比較試聴をしてみます。
使用機器としてCDトランスポートにESOTERIC 『P70』、DAコンバーターに同じく『D70 VUK』、そしてクロックジェネレーターに『G-0S』。
使い方として『G-0S』から88.2kHzで『P-70』へ。『G-0S』から176.4kHzで『D70 VUK』へ。両方とももちろんルビジウムでクロック信号を送っています。
まず1曲目 THE VERY BESTOF Dan Fogelberg ♪LONGER。
このディスクのジャケットの裏はMARTIN社製のギターが!!これはD41か!?
確かDan FogeibergはMARTINオリジナルモデルのユーザーだったような記憶がございます。
おっとまた自分の趣味に走ってしまいました。申し訳ございません。
さて、試聴結果ですが違いは思ったよりありました。一番気になるところはアコースティックギターの第6弦(太いほうの弦)なのですが、
dCSですと少しブーミーに感じます。低域の倍音が多すぎて上の弦の音色を邪魔しているようで弦1本1本の音色が消される部分があります。
しかしアブソリュートですと、余計な付帯音は感じられず、MARTINの独特な音色を感じ取ることが出来ます。
VOCALに関しましてはアブソリュートですと口元も小さくなり、奥行きも出てきますのでクロックの良さを引き出している感じがします。
ただ全体的に贅肉を落とした感じになりますので、温かみという面ではdCSの方が有利な感じです。
次にNORAH JONES アルバムcome away with me より♪One Flight Down。
イントロのピアノからして違いが分かります。特にフォルテッシモになった時の余韻。
余韻が大きく残るのはdCSですが、尾をひく余韻のようにも感じます。アブソリュートですと自然に余韻が消えていきますので、違和感は感じないです。
VOCALはというと歌いだす瞬間の息使いや、透明感や艶といったところでも、アブソリュートに分があるようです。
総評として、全体のきめ細かさ、クロックの良さを生かすという点では、アブソリュートの方が一枚上手ですが、
逆に温かみといった点ではdCSの方が良いように感じます。
しかし私なら、クロックであればアブソリュートをお勧めしたいところですね。
温かみはラインケーブルやスピーカーケーブルで調整すると、後からケーブル地獄に陥らないで済むかもしれません。
やはりデジタル機器は変な余韻はつけずに、ピュアな音でプリアンプまで持っていくほうが私は好きですね。
HAL2では、このケーブルの比較ができますので、ご希望がございましたら私島までご相談下さい。
次回は皆様に使っていただけるような商品をご紹介いたしますので、首を長くしてお待ち下さい。
※ 更に詳しいことはメールにてお問い合わせ願います。 |
Vol.21 〜Fire Wire Cable〜 の巻
●ortofon |
DCI-5066 SILVER |
\14,200(1.2m) |
今回はケーブル・カートリッジで名高いortfonから発売されたIEEE 1394のケーブルをご紹介させていただきます。
久しぶりのこのコーナーというのにもかかわらず、dCSユーザーの為のケーブルをご紹介させていただくことに関してましては気が重いのですが、
良い商品は良いということでご了承下さい。
dCS製品をお使いのお客様はお解りと思いますが、例えばVERDI(トランスポート)からDELIUS1394(DAコンバーター)への接続。
PURCELL1394(DD コンバーター)からDELIUS1394への接続はこのIEEE(アイトリプルイー)1394で行われております。この接続はDSD伝送の為の専用端子だとお思い下さい。
これからDSD伝送の形がどうなるか分かりませんが、今の段階ではこの伝送が主流になると言われております。
しかし未だSACDに関しては著作権がまとまらず、同一メーカー同士のみという条件でしかSACDトランスポートの発売が許されていないのが実情です。
SACDトランスポートが発売されれば、DAコンバーターにこの端子をつけることが出来るメーカーがいくつかあるのは事実ですが、まだ先になりそうな感じです。
(各メーカーともヴァージョンアップサービスで対応する予定)
さて話は変わりまして、この商品はortfon JAPANとdCSの輸入代理店(タイムロード)との間で話を交わしているケーブルということもあり、
ケーブルの箱の裏側にはdCSの名前も入っております。恐らくdCSユーザーの強い希望が反映し発売に踏み切ったのではないかと思われます。
ケーブルの特徴としてはHigher-OFC導体に高純度SILVERコーティングと3重シールドを施しております。
プラグは21金メッキとortfonらしさを前面にだしたケーブルとなっております。
問題の音質ですが、全体に奥行きが出て楽器の定位がはっきりします。
それでいてサウンドステージが広がり、全体的な見通しが良く、臨場感が出てきますのでSACDの魅力を生かすケーブルとして評価できると思います。
すこし音が奥へ引っ込むように感じますが、空間表現が良く出来ていると思いますので、気にならないのではないでしょうか。
この試聴ですが、VERDI とDELIUS1394との間に使用しましたので、SACDソフトでの聞き比べとなりました。
また比較したIEEEのケーブルはdCSの付属ではなく、オーディオテクニカから出ておりますケーブルで比較させて頂きました。
他にも数社発売しておりますが、バランスも含めortfonがSACDの魅力を一番良く引き出してくれるのではないでしょうか。
それでは、ご検討の程、よろしくお願いいたします。
※ 更に詳しいことはメールにてお問い合わせ願います。 |
- ページがかなり重くなってきましたので、昔の“力作!”REPORTは別にしました。
- Vol.1〜Vol.20
まではこちらをご覧下さい。
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