AUDIO MACHINA 「 C.R.M(Compact Reference Monitor) 」 |
今回は、話題のブックシェルフスピーカーAUDIO MACHINA「C.R.M」をご紹介致します。 エンクロージャーはアルミ合金ブロックの削り出し、ユニットは「Scanspeak製 15cmウーファー」と「Morel製 1インチシルクドームツィーター」を搭載しております。 ツィーターはかなり奥に入っており、またツィーターの回りにはフェルト吸音材が貼ってあります。 スピーカー端子はYラグ端子のみ使用可能です。 基本が密閉設計とのことですが、背面にダクトがあり、スポンジ状の詰め物がしてあり、若干のエア抜きをしているようです。 「寸法:200mm(W)×150mm(D)×300mm(H) / 重量:12kg」と非常にコンパクトなスピーカーです。 |
それでは、試聴に入らせて頂きます。
まず感じたのは、“これほど気持ち良く楽器を鳴らすスピーカーは少ない”という事です。 ドラム一つにとっても、スネアの調整の仕方などは色々ありますが、そういう所まで伝わって来ます。 もちろんスタジオではエフェクターを多用しますが、その微妙な調整、アレンジ等、ミュージシャン、エンジニア達が伝えたい音がこのC.R.Mでは届いて来るように感じました。 エレキギターに関しては、良い意味でのひずみ感を感じます。 特にドラムのスネアの音が張り出し、余計な響きをつけずに、曲のアクセントとなっています。 聴いていて本当に楽しくなります。 お客様にお持ち頂いたDAVID SANBORN「NEW ALBUM ONLY EVERYTHING」では、「この音!この音!」と言いたくなる程サックスが気持ち良く鳴り、DAVID SANBORNらしい音色を感じます。 またドラムは“さすがはスティーブガット!”と言いたくなる様な安定感が伝わって来ます。このアルバムではハモンドオルガンも使用しておりますが、ハモンド独特のウネリが曲のアクセントとなっていますが、それが本当に良く伝わって来ます。 全ての楽器において、本当に「らしい」という言葉がピッタリの鳴らし方をしてくれます。 特にグルーブ感は、この価格帯のものではなかなか出せない様なものを出してくれているように感じます。 女性VOCALの曲も何枚も試聴しましたが、オーディオ的なお化粧は少なく、素のままに伝わってくる分、色気が少ないように感じますが、逆にじっくりと歌詞や楽曲の世界に浸る事が出来ます。 音像はさほど後ろではなく、程良い位置で定位し、VOCALの位置も低くならず、実際の高さで歌っているように感じます。 クラシックも数枚試聴しましたが、筐体にカラーレーションを乗せない分スケール感や響きは他のスピーカーに比べて少ないように感じますが、自然なバランスです。 音の分離も良く、楽器一つ一つの音色は非常に良く伝わって来ます。 低域の量感もこのサイズからはイメージできないぐらい良く出て、これだけ聴いていれば、全く不満を感じません。 オーディオには“こういう風になって欲しい”という自分好みに染めていける、生とは違う楽しみ方もありますが、このスピーカーは特に楽器を手にした事のあるお客様には、たまらないものがあると思います。 全体的なクオリティーは非常に高く、「リアル」な表現力のあるスピーカーです。 既に多くのお客様にご試聴頂きましたが、かなり高い評価を頂いております。 お客様によっては“つまらない”と感じる場合もあるとは思いますが、特にロック、フュージョン、ジャズなどのグルーブ感を楽しみたいという事でしたら是非聴いて頂きたいスピーカーです。 またひとつ、H.A.L.3一押しスピーカーが誕生!!といったところでしょうか 試聴のご予約、お問い合わせ、ご注文も承っております。 当フロア担当“ 島 ”まで、お気軽にご連絡下さい。 |